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時が解決してくれる微笑みはマリア様の主人公補正  No.3892  [メール]  [HomePage]
   作者:  投稿日:2019-05-26 19:10:34  (萌:0  笑:0  感:3
【No:3889】【No:3890】【No:3891】の続き
白き花束〜聖夜の奇跡〜

_駅の構内では クリスマス・イヴの喧騒も消え
ただ冷たい風が体に突き刺さる

「やっぱり…私は振られた…のかな…」
手首に掛けられたロザリオを眺める視界が 歪んでくる…
既に終電も過ぎ、此処に居ても無意味なのは解っているが、
聖は、なぜか動けずにいた…栞が来てくれるのではないかという
淡い期待が 帰る事を拒んでいたのだ。

しかし、駅の職員が見廻りに来るのも時間の問題…
「栞が居ない世界なら…いらない」 弱々しく呟き
やっとの思いで椅子から立ち上がった。

_栞は、駅に向かう途中に 一つの答を出していた。
『もう聖から逃げない』と…
そして、誰から示唆されたものではない『自分の意思を伝えよう』と…

_静まり返った構内に響く足音に、心がざわめく…
「しお…り…栞なの…?」 聖は、よろめく足どりで
足音の主の元に近付いていった


「しおり…しおり!!」 …愛しい人の名を繰り返し
表情が確認できる距離に近づいた聖だが
途端に顔を強張らせた… 栞のすぐ後には…

「お姉さま…なぜ…」
「まったく…どこまで盲目になっているのかしら…」
呆れたように肩を竦める白薔薇様と、
「本当に…駅の方に説明してきた私や、待っている仲間の身にもなって頂戴」
聖に詰め寄りそうな勢いを 白薔薇様に制される蓉子が居た。

この顔触れでは、何かを企んでいる事を疑っても仕方がない。
「…お姉さま…栞に…何を吹き込んだのですか!?」
「あら、姉に向かって…「聖!違うの!」」
会話に割って入ったのは 栞…
彼女の印象からは考えられない 叫ぶような声だった
「お願い、私の話を聞いて?」
「白薔薇様は、ただ私に…リリアンに残る様に説得してくださっただけなの」

「本当に…それだけ…なの?」
聖は 栞と姉を見比べ、疑念と戸惑いが入り交じった、複雑な顔をしている。
「ええ、そうよ?…だから 今から栞さんが話す事は、私たちも預り知らぬ事」
「だから…きちんと話を聞いて、受け止めてあげなさい」

白薔薇様の言葉の後、3人とも 栞が口を開くのを待っていた。
どんなに落ち着いた雰囲気を醸し出していても、
まだ栞は高校1年生
ここで選択を迫るのは酷な話だが、
駆け落ちを実行に移された以上は、この機を逃す訳には行かない…仕方の無い事なのだ。

そして_

「聖…実はね… 私は 黙って貴女の元から去るつもりだったの… 貴女を不幸に誘う様な気がして…
でも…白薔薇様に諭されて、聖との関係から逃げようとした自分自身に気付かされたの」

ここまでは懺悔

「白薔薇様からは、聖の手の届く場所に居てあげて欲しいとしか言われていないわ…だから、ここからは私の意志で決めた事…」

「聖…いえ…聖さま、私を妹にしてください!」

そして、姉妹制度を忌み嫌っていた聖に向けた
栞なりの精一杯の告白だった。

その言葉に 聖が口を開きかけたが、栞は それを制した。
「解っているわ…私達の関係が『姉妹ごっこ』だと見られたくない事も…」
「確かに 姉妹制度に憧れただけのカタチは『ごっこ』かも知れないけれど、10組の姉妹が みんな同じとは限らないでしょう?」

「だから、私達らしい姉妹のカタチを 二人でみつけたいの」

一瞬の沈黙が流れ、やっとの思いで口にしたのは
「本当に…いいの?」 _その一言だけだった。

栞は黙って頷き…そして 右手を差し出した…

ロザリオを首に掛けようとしていた 聖の手が宙を泳ぐ…

「クスッ…だって私達だけの姉妹のカタチを見つけるのだもの、他の人達と同じである必要は無いと思うわ」

そこには 先ほどまでの 弱々しく見えた栞の姿は無かった。
この娘はきっと、覚悟を決めたら 化けるタイプなのかも知れない。

「聖、何をしているの? はやく栞ちゃんの気持ちに応えてあげなさいな」

暫く躊躇していた聖も、白薔薇様の一声で
ようやく意を決した。

「栞の覚悟は解った…姉らしい事は してあげられないかも知れないけれど…改めて よろしく」

_白薔薇様と蓉子に見守られながら
聖の右手に掛けられていたロザリオが、栞の右手に引き継がれる_

いつしか 新たに生まれた白薔薇姉妹の眼には
うっすらと涙が浮かんでいた

「さて、経緯はともかく これで私からの誕生日プレゼントになるかしら?」

そんな白薔薇様の言葉で、思い出したかの様に
蓉子は鞄から 手作りの包みを聖に手渡す
令が 山百合の仲間の為に準備した 手作りのクッキーだ

「聖…まさか自分の誕生日を忘れていたの? これは、山百合会からの誕生日プレゼントよ」
「忘れないで、貴女たち二人を見守っているのは
一人や二人ではないのよ」

_栞が 涙を拭っている時、ふと白薔薇様と目が合ったがその穏やかな笑みには
「聖の事…お願いね」というメッセージが込められている様に感じられた。

「さて、今からは クリスマスパーティーよ、これ以上 みんなを待たせる訳にはいかないからね」

今年の聖夜は、まだまだ続きそうだ__

bqex > 先生、掲示板内リンク貼る時は「.」ピリオドではなく「:」コロンをお使いください。 (No.77415 2019-05-26 22:28:08)
 > 有難うございます!どうやったら前作からのリンクが貼れるのか解らずに困っていたところです( ;∀;) (No.77416 2019-05-27 19:06:11)

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