【1064】 ひとりぼっちの瞳子のハッピーデイズ五・七・五  (冬紫晴 2006-01-30 02:53:36)


※3人います。順に、可南子ちゃん、祐巳、瞳子ちゃん

情けない 私にあれだけ 突っかかり 発破をかけて
 ふて腐れ 世をはかなんで 逃げようと していた私を
引き留めて 連れ戻そうと あなたは 必死だったのに
 今度は 逃げ出して 閉じこもり 消えようだなんて
許さない そんなことは 逃がさない 絶対にあなたを
 敵になる 今度は私が 友になる 私が今度は いてあげる
 何があっても 放してあげない


両親の 名を少しでも 受け継いで いるというなら
 なけなしの 力をもって 凍えてる あなたの心を
少しでも あたためたいと 思うだけ 祝福したいの
 それも罪? 私の押しつけ? ただ私 あなたを思えば
悲しくて 守りたくなる それだけの ことだというのに
 受け止める 覚悟はなくて それだけど どうしようもなく
待っている それでは足りずに 追いかけて つかまえなければ
 あなたはどこかに 消えてしまいそう


断った 私は悪い? 悪くない 私は一人
 内側に 暖かな気持ち だからこそ 受け入れられない
うそをつく 同情なんて そんなこと してないことは
 私はもう わかっているのに 哀れみの 言葉を聞けば
思い知る 私の立場 人形の 私の立場
 棄てられて たたきつけられ 泣くことを 忘れてしまった
うそをつく 涙を流し うそをつく 笑顔を作り
 うそをつく 演技をしながら うそをつく すべてのひとに
泣き方も 笑い方すら 忘れてる 何時の間にやら
 忘れてる 自分の気持ちも 何もない 哀れな人形

場違いな 私がいても 祝福は 私を包んで
 守られて いることを感じ 心から 感謝の気持ち
満たされて あふれ出しそう

 ありがとう 私の友達 一言が 言えないだけで
やわらかく あたたかい何かに 守られて 私は幸せ
 でもだめだ 今の私は 受け取れない 先が見えない

 兄様が むかえに来たよと 微笑んで 手をさしのべる
場違いな 私はその手を 取るしかない

 ここが私の 家ならいいのに


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