【1165】 これでもくらえ!由乃乱入だから気になる  (Y. 2006-02-22 23:53:02)


逆行ものでございます。

【No:1021】→【No:1025】→【No:1069】→【No:1150】→This.






ぶらぶらぶら

ぶらぶらぶら

はい、私は福沢祐巳、ただ今人間ブランコと化してます。

事の起こりは三十分前。
グレイのごとく捕獲された私はMIBに連れて行かれるわけでもなくエリア55に行くわけでもなく、ただただ流れに身を任してます。

「さて、これからどうする? 志摩子さん」
「とりあえずリリアンから出ましょう。ここにいる限りお姉さまたちの領域ですから」
「じゃあ、私の家でどうかしら?」
「いえ、それなら私の家で」
「待って、あなたの家は白薔薇さまに割れてるわ。ここは私の家の方が安全よ」
「あら、お姉さま方なら静さまのご住所を知ることも簡単ですわ。ですからここは裏をかいて・・・・・・」

ねぇ、耳元で勝手に決定してるよね?
何だか身の危険というか貞操の危機というか、とにかくこのままじゃいけないと思ったので声をかけてみた。

「あの、志摩子さん、静さま、そろそろ下ろしていただきたいのですが・・・・・・」
「あら、祐巳さん。祐巳さんの家に招待してくれるなんて私、嬉しいわ」
「家族に紹介してくれるなんて・・・・・・祐巳、私の妹になる決心をやっとしてくれたのね!」
「いえ、ちが・・・・・・ぎゃうっ!」

ごめんなさい、逆効果でした。

この二人、話聞いてくれません・・・・・・
てゆーか、どこをどーやったらそういう変換ができますか。
あぁ、そうですか、私はEUCでお二人はShift-JISなのですね。文字化けしてるんですね。
そろそろ怖くなってきたのでそういうことにしておきます。

それにしてもなんですかお二人の双丘は。
嫌味ですか当てつけですか自慢ですか?
そんなに押し付けないでください、変な道に目覚めちゃいます!
・・・・・・あー、ふにふに・・・・・・

誰か、助けてくれないかなー、助けてくれないだろーなー

ん?

「待ちなさい!」


キタ――――――――――(・∀・)――(・∀)――( ・)――(   )――(・ )――(∀・)――(・∀・)―――!!!


「あ、あなたはっ!」
「黄薔薇のつぼみの妹!」
「天が呼ぶ地が呼ぶ祐巳さんが呼ぶ! 志摩子さん! 静さま! 私の祐巳さんとイチャイ・・・・・・けふんけふん、攫おうなんてこの島津由乃が許さないわ!」

あー、また不穏な言動してる人かも・・・・・・
これって感謝していいのかな?
その前に、大丈夫かなあの人、えぇと、由乃さんだっけ?
すごいフラフラしてるし、何かでっかい点滴してるし。
こんなことしてていいのかな?

「――・・・・・・!」

志摩子さんと静さま、由乃さんが言い争っている間に何か近づいてくる?

「――の・・・!!」

すごい土煙だなぁ、って見てたらリリアンの制服?
いいのかなぁ
って、黄薔薇のつぼみぃぃ!?

「由乃ーーーーーーーーー!!!!!」

あぷろばぁっ!

うん、人に轢かれるなんて初めてだなー

「やっ、きゃっ、祐巳さんが! もう、令ちゃんのばかーーーーーーーっ!」

さっきの救世主、由乃さんが黄薔薇のつぼみに抱きかかえられて地平線の彼方へと消えてゆく。
ドナドナを歌ってあげたいけど、テンポが合わないから無理だわ、ごめんなさい。
そして、ごきげんよう。
志摩子さん達から脱出できたから、明日無事だったらお礼に行こうと思う。

気がついたら落下していた。
吹き飛ばされたんだから当たり前だよね。
あ、屋根の上で猫が日向ぼっこしてる。
地面にぶつかると思ったら、やわらかい感触に包まれた。

「えぅ?」

「えへへ、つーかまーえたっ!」

見上げると、綺麗な人だった。

ぎゅむっ

「ゆーみーちゃんv」
「ぎゃうっ!」
「んー、やーらかーい。すべすべー」


訂正。


この人、中身オヤジだ。





To Be continued...


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