【1285】 祐巳は私のモノよ  (雪国カノ 2006-03-25 11:27:18)


まえがき。
え〜一発屋、改めましてカノと言います。この話ではみんな高校生ではありません!!そして壊れています…苦手な方はスルーなさってください。長いかも?です。




リリアン女子病院……ここは患者も看護師も、医者までも女性しかいないという一風変わった病院です。これはそんな巨大病院の汗と涙と笑いの物語〜〜〜



皆さんごきげんよう。私、福沢祐巳です。働き出して半年目の新米ナースなのであります!今日はリリアン女子病院で働く、私達の日常をお話をしたいと思います。

おや?そんなことを話していると廊下の向こうから……

「ごきげんよう祐巳」

祥子さまです!!私が愛して止まない、グレートでスペシャルでビューティフォーなお・姉・さ・まwあぁ…今日も美しい…

「どうしたの?ちょっと…祐巳!?」

ハッ!いけない。あっちの世界いっちゃってたよ…ほらお姉さまが心配そうな顔して見てるじゃない。

「あ、すみません。ごきげんようお姉さま。実はお姉さまの姿に見とれてました」
「もう…祐巳ったらwあなたもそのナース服よく似合ってるわ。とても可愛くってよ!」
「お姉さま…」
「祐巳…好きよ」
「私もです」

「……いちゃついてるところ悪いんですが。私たちもいること忘れてませんか?」

そのやり取りに少し顔を赤くして、でもアウト・オブ眼中だったことに憮然としてるのは同じ新米ナースの由乃さん。その隣は由乃さんのお姉さまで先輩ナースの令さま。

「よ、由乃さん!令さま。ご、ごきげんよう」
「…ごきげんよう。令、由乃ちゃん」
「「ごきげんよう」」

邪魔されたからなのかお姉さまは少し不機嫌です…機嫌治すの難しいのになぁ。

「祥子、続きは帰ってからゆっくりやってね。もうすぐ申し送りの時間だから」

そんな事情を知ってか知らずか苦笑しながら令さまが言ったんだけど…続きは帰ってからって令さま何てことを!!そんなこと言ったら…

「えぇ、そうね。祐巳…帰ってからゆっくり、ゆーっくり楽しみましょう。うふふふ」

あぁ。やっぱり…でも機嫌は治ったみたい。それにちょっと嬉しいし♪えへへ〜

っと!説明し忘れていましたが、ここリリアン女子病院には姉妹制度というものがあります。詳しくは原作を御覧ください。姉妹設定も変わっていません〜
で、私のお姉さまはお医者さま。白い白衣が眩しすぎです(うっとり)

そんなこんなで私達がナースステーション別名、薔薇の館(笑)に着くとそこには志摩子さんがいました。

「ごきげんよう。志摩子(さん)」

「今日は皆さんおそろいなんですね。ごきげんよう」

ふわり、と綿菓子のような柔らかい笑顔で挨拶する志摩子さん。キレイだなぁ…彼女も新米ナースで私たち三人は一年生トリオって呼ばれて(うちの病棟では)いるんです。

「あれ?志摩子さん。何食べてたの?」
「うふふ…ギンナンとユリネがたっぷり入った茶碗蒸しよ。祐巳さんも食べる?」
「…ううん。私はいいや」
「そう?」

少し残念そうな顔もまた可愛い。でも…朝から茶碗蒸しだなんて。やっぱり志摩子さんは少し変わってるかな。

「志摩子。さっさと食べちゃいなよ。もうすぐ蓉子さまとお姉さまが来るから」
「あら。もうそんな時間なの?少しゆっくりしすぎたみたいだわ。すぐに食べますね」

そして志摩子さんはおっとりさんでもある。

「そーよ志摩子さん!もっと早く食べなきゃ。止まらない機関車みたいに超特急!!」

紅茶を入れていた由乃さんが振り返って言った。それはアンタだよ…由乃さんはもう少しブレーキかけたほうがいいかもね。

志摩子さんが食べ終えたと同時にビスケット扉(祐巳命名)から蓉子さまと江利子さまのダブル師長【作者注:婦長のことです】が入ってきました。ちなみに令さまが主任。何故だかこの病棟だけ師長が二人いるんだよね…変な病院です。

「「ごきげんよう蓉子さま(お姉さま)、江利子さま(お姉さま)」」

「「ごきげんよう」」

「聖はまだだけど…まぁいいわ。申し送りを始めます。江利子、今日の……」
「……よ。それから……」


「…の……は200佞如帖

「ゆーみーちゃん♪」
「ぎゃぁッ!!」

いきなり誰かに名前を呼ばれて後ろから抱き締められました!ちょっと…いや、かなりビックリしたけど、でもこんなことする人は一人しかいませんよね。

「聖さまぁ!!」
「はぁいw」

そう…志摩子さんのお姉さまでお医者さまの聖さま。お姉さまもカッコイイけど聖さまの白衣姿も…眼鏡がまた色っぽいとゆーか。あ!お姉さまには内緒ね!

「順調に進んでいたのに…聖、祐巳ちゃんから離れなさい」
「ヤダー祐巳ちゃんは私のモノなんだもん!ん〜やっぱり抱き心地最高♪愛してるよ」

あわわ!聖さま!その発言はマズイですってば…

「せ、聖さま!あなたはいつもいつもッ…私の祐巳を離してください!!祐巳は私のモノです」

ほらぁ〜言わんこっちゃない。しかもお姉さま。何気にスゴいこと言ってません?私のモノ……は、恥ずかしい…キャー祐巳困っちゃうw心配しなくても祐巳はいつでもお姉さまのモノです!

「祥子も言うようになったわね…いいじゃない。あなたは毎日家でいちゃついてるんでしょ」

聖さま。そんな本当のことを…祐巳困っちゃうw

「当然ですわ。それより祐巳ではなくてご自分の妹をお抱きになったら!?」

名言キターー!!

「志摩子?それなら家で十分可愛がってるからいーの!」
「お、お姉さま!」

おおっと爆弾発言!?志摩子さんが珍しく真っ赤になって慌ててるよ。

「あら。聖と志摩子ってそんな関係だったのね。江利子びっくり」

全然驚いてるように見えませんが…むしろ、あなたのデコの広さにびっくり?

「はぁ…聖、本当にそのくらいにしなさいよね。祥子もあまり乗せられないの」

宥めに入る蓉子さま。

「だってお姉さま!」
「嫌よ!私は両手に祐巳ちゃんと志摩子がほしいの」
「……あなたたち大概にしなさいよ?祐巳ちゃんは…祐巳ちゃんは私のモノよ!」

「お姉さま!?」
「「蓉子(さま)!?」」
「祐巳ちゃんを離しなさい!聖!」

そんな…蓉子さままで。祐巳こまっ(以下略)

「お姉さまどう…「ちょっと蓉子!あなた何のつもりよ」」
「うるさいわね!私も祐巳ちゃんが………」

ギャースギャースと白熱しております、私こと祐巳争奪戦。
デコさま…失礼。江利子さまはというと。

「いーぞ蓉子!聖から奪っちゃえ!祥子〜やれやれぇ」

さっきまでとは打って変わったキラキラした目でヤジを飛ばしています。なんとデコもキラキラ輝いています!一方こっちでは…

「くっ…令ちゃん!私たち乗り遅れてしまったわ!」
「……いや、あんなの別に乗らなく…「何言ってるのよ!行くわよ!!」」
「え、由乃行くってど…「祐巳争奪戦に決まってるでしょ!バカ!?」」

ことごとく由乃さんに遮られる令さま。さらにはバカ呼ばわり…やっぱりヘタ令さまですね。

そして由乃さんと無理矢理っぽい令さまも参戦。祐巳こ(以下略)



あれ?なんか急に視界が開けたぞ?さっきまで揉みくちゃだったのに…てゆうか、かなり際どい言葉が聞こえたんだよね。『祐巳(さん、ちゃん)とイイコトするのは私よ』とか?私ったらなんて愛されてるんだろうw

とか考えてると声をかけられました。

「祐巳さん、もう大丈夫よ」
「し、志摩子さん!!」
「皆さんの醜い争いに巻き込まれてはいけないと思って連れ出したのよ」

急に気配が消えちゃったと思ってたら…あの状態でどうやってよ?志摩子さんって一体何者!?醜いってさり気にヒドイし。でも助けてもらったしお礼は言っとかなきゃ。

「志摩子さんありがとう」

すると綿菓子のような柔らかい微笑みを浮かべて…

「どういたしまして」

志摩子さんはその笑顔のまま言ったんです。

「だって祐巳さんは私のモノだから。もちろんイイコトするのも私とよ」

お前もかぁぁぁ!!!




そんな光景をある二人の患者が見ていたことを私たちは知りませんでした。患者の名前は眼鏡と七三…って言えば誰だかわかるよね。眼鏡は写真を撮りまくり、七三はメモに書きまくっていたそうです。
翌日のリリアンかわら版に『祐巳争奪戦!!〜可愛いあなたは誰の手に?祐巳は私のモノよ〜 勝者は藤堂志摩子ナース!!』という見出しでスクープになってたのは言うまでもありません。

もぉー祐巳まいっちんぐ〜w

おしまい。




あとがき。
長くてすみません。前作で一発って言いましたが時間ができたので。これからもたまぁに書くかもです。
作中の婦長と師長のことですが、うちの病院(私はまだ看護学生ですが)では師長を使ってるのでそちらを採用しました。あと普通、申し送りに医師は参加しません。コメント、ご指摘など頂ければ嬉しいです。

参考までに…

ナース:福沢祐巳、藤堂志摩子、島津由乃、支倉令(看護主任)、水野蓉子、鳥居江利子(両名とも看護師長)

お医者さま:小笠原祥子、佐藤聖

患者:武島蔦子、山口真美


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