「はい、乃梨子ちゃん」
「何ですか、これは?」
「わたくしたちの気持ちですわ」
「乃梨子ちゃんのTJT講座がためになったから。ほら、瞳子もこんなに素直に」
「そうですわ」
いや、勝手に略すなって。かなり怪しいし。
「ほら、こんなことまでしちゃったり」「あぁ、祐巳さま」
な、なにぃ。
「ほらほら」「はぁ」
違う!それはツンデレの正しい楽しみ方じゃありません!
「それで、感謝状を用意したんだ」
「途中なんてひどいです。…乃梨子さん、ありがとうございましたわ」
いや、瞳子、目を覚ませ。お前はそんなキャラじゃない、こともない気もするけどとにかく目を覚ますんだ、瞳子ー。
「はっ」
「どうしたの、乃梨子」
ゆ、夢………だ。
「乃梨子?」
「し、志摩子さんーーー」
「乃梨子は、瞳子ちゃんのことがほんとうに好きなのね」