また黄薔薇さんち。
【1408】のちょっと前のお話です。
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「由乃さまは私を妹にしたいと思ってらっしゃいます?」
「へっ?」
・・・祐巳さんみたいな反応だわ。
って自分で冷静に分析してどうする。
「由乃さま?」
ここは由乃、腹をくくるのよ!今こそ攻撃のチャンス!
「そ、そうよ。あなたを妹にしたいと思ってるわ。
あなたはどう思っているの?」
「私は・・・困っています」
「困ってる?」
「こういう顔ですから表情変わらないと思いますが、
由乃さまと一緒にいるとドキドキ、ワクワクの連続なんです。
でもドキドキワクワクするからって姉妹になっていいんですか?
紅薔薇さまも白薔薇さまもそんな理由で姉妹になったんじゃないと思います」
「そ、そんな事言われても」
「いいんじゃないの?」
「え?」
「れ、令ちゃん?」
「・・・ごめんね。
ご飯に呼びにきたんだけどちょっとだけ立ち聞きしちゃった。
姉妹になった理由なんて人それぞれでしょ?
ふたりさえよければ、それでいいんじゃないの?」
「え・・・」
「まあ今すぐに結論出さなくてもさ。なんだったら泊まっていってもらえば?」
「で、でもご迷惑」
「泊まっていって!泊まっていって!お願いだから。
あなたと姉妹になりたいの!
いっぱいいっぱいお話したいの!
いっぱいいっぱいドキドキワクワクしたいの!」
「・・・そんな事おっしゃるなんて反則です。わかりました。
わかりましたからとりあえずお食事いただきましょう」
「わかりました」は
妹になる事を「わかりました」なのか、
泊まっていく事を「わかりました」なのか。
まあいいや。夜は長いし。