【1578】 黙秘権発動の日記聖なる乙女の願い  (タイヨーカ 2006-06-03 23:46:48)


 オリキャラ(?)が出ます。そして【No:1567】の続編っぽい感じです。
 キャラが壊れているような気がするので、注意を。





 皆様、はじめましてごきげんよう。
 私は一年椿組、白薔薇のつぼみである二条乃梨子の絵日記の精霊、ミクロです。
あ、決して。決して弥○菩薩像とは関係ありません。姿形は似てるかもしれませんが、気のせいです。

 さて、そういうわけなので、早速日記を公開したいと思います。
スプ○さんは、この間の後寝込んでしまいました。どうやら、内容に耐えれなかったようです。
 …私は負けないよう、がんばりたいと思います。
と、誰に向かって話しているんでしょうね。ははは


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 小寓寺

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 ……さて、なんとか今までの中でまともなのが選べれました。
実は1週間前から選んでました。がんばりました。がんばりましたとも。

 では、さっそく……


『○月△日(はれ)

 今日は志摩子さんと一緒に銀杏を拾った。これを志摩子さんの家に持っていって、食べるらしい。
あぁ、なんて素敵な提案だろう。と思っていたら久しぶりに顔を見せた祥子さまが
とてもいやそうな顔でこっちを見ていた。
 あの人の銀杏嫌いは知っているけど、私の志摩子さんに向かってなんて顔をするんだろうか。
あぁ許せない許せない。祥子さま(般若の顔)+20』


 あ、ちなみに(般若の顔)は呪いマークで、これが500ポイントまで溜まるともれなく乃梨子特製の
呪いがプレゼントされるそうです。
今誰が何ポイント溜まっているのかは私は知りません。本当です。本当なんです。許してください。


 コホン。では、続きを。


『そんな無礼な祥子さまをさっさと薔薇の館に向かわせた。
どうせ今頃薔薇の館では紅薔薇さまと瞳子がイチャイチャしてるだろうからちょうどいい。
私と志摩子さんを怒らせた罪は重いんだ』

 まぁ、志摩子さんは別に怒ってないk 嘘です。はい。怒ってました。般若の形相でした。はい。

『その後も、私達はせっせと銀杏を拾った。
一杯拾ったので、もうそろそろいいだろう。そんな時に、『あの』聖さまがやってきた。聖さま(般若の顔)+50
 幸せそうな顔の志摩子さんを、まるで獲物を狙う獣のような目で見ていた。聖さま(般若の顔)+50
 嬉しそうに銀杏を見せる志摩子さんの手を、無駄に不必要に握っていた。聖(般若の顔)+50
 志摩子さんとベタベタしていた。せい(般若の顔)+50
 明らかにこちらを挑戦的な目で見てきた。耳口王(般若の顔)+100

 (般若の顔)(般若の顔)(般若の顔)(般若の顔)(般若の顔)

 (般若の顔)(般若の顔)(般若の顔)(般若の顔)(般若の顔)

 (般若の顔)(般若の顔)(般若の顔)(般若の顔)(般若の顔)………』


 あわわわわ……ご、ごめんなさい!
 これ以上は……これ以上は無理です。もはやこのページ自体は呪いのようになっていて、
これを見た人は多分無条件で呪われてしまいます。
 まさか仏像鑑賞が趣味の乃梨子が呪いに手を出しているとは誰が思いでしょうか……

 ちなみに、この後聖さまは1週間謎の高熱で寝込んでいたそうです。
では、気を改めて次ページへ。


『なんとか耳を振り切った私達は、さっさと帰った。
薔薇の館に行ったらどんな事態になっているかわからないし、どうせ今日はろくな事やらないだろうから
私的にはOK。志摩子さんも案外ノリノリだった。可愛かった。志摩子さん(志摩子の簡単な顔の絵)+500』

 ちなみに(志摩子の簡単な顔の絵)マークは……言わずもがな。です。

『志摩子さんのお寺についたら、さっそく調理することにした。
どうやら、今日は銀杏のお手軽調理法を教えてくれるらしい。

 封筒に銀杏と塩を入れて、封筒をホッチキスで2箇所とめてレンジでチン。
すると大きな音と共に、殻から身がはじけでていた。
 やっぱりスゴい!志摩子さんはなんでも知ってるんだね!(志摩子の略)+500』

 あー、うん。この辺はちょっと幸せそうでした。
 なんだかんだで、乃梨子さんは純粋にお姉さまを愛してるんだなと思いましたよ。


『銀杏をおいしく食べた私達は、そのまま志摩子さんの部屋でまったりと過ごした。
いろいろ話をしたり、ベタベタしたりした。
 けど、そうしていると、もう私達が学校で一緒にいれるのも1年なんだ。と思えてきて。
不意に涙が出てしまった。これっきりなんかじゃない。そうは思っているけれど。

 私は志摩子さんの進路先を知らない。まだ決めかねているのかしらないけれど、志摩子さんの進路の
1つには、シスターになる。というのがあるはずだ。
 私は、志摩子さんがそうしたなら、したらいいと思う。私は大丈夫だから。我慢できるから。

 志摩子さんは、私が泣いているのに気付いたのかしらないけれど、優しく頭をなでてくれた。
 そして一言。「私は、乃梨子を置いてどこにもいかないわ」とだけ、言ってくれた。
バカだなぁ、志摩子さん。そんなこといわれたら、よけい泣けてきちゃうのにね。

 でも、嬉しくて。志摩子さんの優しさが暖かくて。私はそのまま眠ってしまった』


 ………あー、やっぱり年取るとダメですね。
すぐに涙腺が緩んでしまって……


『次に私が目を覚ましたとき、私は志摩子さんと一緒に布団に入っていて、外はすっかり暗かった。
志摩子さんは起きた私に気付いて、軽くキスをしてくれた。
 そして、私が志摩子さんの家に泊まるという事を菫子さんに連絡してくれた事を教えてくれた。

 今日はずっと志摩子さんと一緒。そう考えると、私はとても嬉しくなって、志摩子さんに抱きついた。
志摩子さんも、優しい笑顔で抱き返してくれた。
 そして』


 ス、ストォォォーップ!!!!
 あ、危なかったです…これ以上進めるとあやうくここの投稿ルールを逸脱するところでした。
いや、危なかった。

 途中まではけっこういい話だと思ったんですけどね…
 こんなことばかり書かれている絵日記…そう、絵、日記。
その絵については、もう私は何も言いません。黙秘ですよ黙秘。言えたもんじゃないですよ。


 ただ、最後の最後に、

『私は、志摩子さんといろんな思い出を作りたいと思った。
いつかは離れなきゃいけないから。それまでに、たくさん。一杯。できるだけ。
 あと、瞳子とも。祐巳さまとも。由乃さまとも。祥子さま…はまぁ、一応ね?令さまとも。
可南子さんとも。耳は……本当の本当に、一応。志摩子さんのお姉さまだしね?
それに、最近知った由乃さまの妹候補の、菜々ちゃんとも。
 一杯の思い出を作って。私が志摩子さんから離れるとき、リリアンから離れるとき。
成長していたいなぁ。なんて、志摩子さんの胸の中で思っていたんだ。がんばれ、私』

 なんて書かれているから侮れませんね。
とりあえずこれで他の放禁な部分をチャラにしようとしているあざとさも含めて。



「あら、なかなか面白そうなことをしているのね」

 な、貴女は!
 由乃さまの絵日記の精霊のエリリン!
あ、決して凸さまとかじゃないから安心してください。ただの同姓同名です。

「これは次は私の出番というわけね。ふふ。おもしろいじゃない」

 やめてくださいエリリン!へたな対抗意識を持つのは!


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「リコーさっさと起きなさーい」
「んー………変な夢みたなー」

 朝日が、閉められたカーテンから零れ出ていて、外で小鳥の囀りが聞こえた。
朝なんだ。そう思って乃梨子は起き上がり、机の上を見る。

「あ…日記出しっぱなしだった…」

 乃梨子の白い表紙の絵日記は、自分がなにか恥ずかしい言葉で締めくくっている日が開けられて置かれていた。

「あ、ちょ…菫子さーん!私の日記読んだでしょー」
「なに言ってるの。風でめくれたんじゃないの?」

 乃梨子はプンプンと怒りながらも、朝食を食べようと部屋を出て行った。


 部屋に残った開かれたままの白い日記は、小さな笑いを浮かべて、勝手にパタンと閉じられた。
 まるで、意識があるようだった。
か、どうかはさておき。精霊が紹介した日記の内容が、本当にここに書かれているかどうかはともかく。
 今日も乃梨子は志摩子さんとイチャイチャするのだった。


 《続かないと思うよ》


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