【※今回は一寸厭な感じの話となっております。ご注意を】
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──私は、空を見ていた。抜けるような、吸い込まれるような、青空。
そう言えば、初めて祐巳さまを見かけた時も、こんな日だったと思い出す。
天使さま、なんて言っていた頃もあったと、私は少し口の端を吊り上げた。
幻滅をして、目が覚めて。私はますますあの方に惹かれ、そして瞳子さんとの仲を応援しようと決めたんだ。
瞳子さん、私に何かあったら泣いてくれるかしら。
例えば、私が死んだら。
私という存在が、この世界から消え去ったら。
……祐巳さまは泣くだろう。己惚れではなく、確実に。
「……可南子ちゃぁん……どうして、どうしてぇ……」
なんて、死んでしまった事に罪悪感を覚えてしまうような、切ない声で。
乃梨子さんはどうだろう。きっとその場では泣かないかも知れない。
誰も見ていないところで、泣いてくれるのを信じよう。
……瞳子さんは、ずっと泣かないのかも知れない。
なんだか、不意にそんな気がした。
──ああ、なんだかいい気持ち。
このまま目を閉じて、眠ってしまおうかしら。
「駄目、駄目だよ可南子!」
「可南子ちゃん、目を開けて!!」
乃梨子さんの声が聞こえた。祐巳さまの声も。
私は、目を閉じきる前に、瞳子さんを探した。
でも、見つけるより先に、視界は暗闇に閉ざされた。
「……可南子、さん……」
瞳子さんの声が聞こえた。
背中に伝わる、アスファルトの冷たさ。
体温は奪われ、私の身体はアスファルトと同じくらいの温度になる。
全く。祐巳さまったら、車を避けないんですもの。
わたしが、とっさにかばったから、よかったものの。
──とうこ、さん、は、ないて、くれる、かしら。
──と もだち だ っ てみと めて くれ るかし ら──。
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どうなってしまっても、やっぱり自分は可南子が好きみたいです(笑
前回【No:1716】のお返事です。
ROM人さま>江利子さまもやりかねないパフォーマンスで(笑
ひろっぴさま>そう言って頂けると嬉しいです。エロは狙いました(笑
YHKHさま>思うつぼという事で(笑
ガチャSファンさま>下手に妄想しちゃうオトナは閲覧禁止です(笑