【179】 燃えるような月  (joker 2005-07-08 00:20:16)


「の輝く丘に〜〜。」
「よ、由乃。」
「何よ、令ちゃん。」
「何で――」
「仕方ないじゃない!タイトルに合わせただけでしょ!だったら令ちゃんも、願ってばかりじゃなくて何か考えなさいよ!」
「い、いや。その事じゃあないんだよね……。」
「じゃあ、何よ!」
「……でも、これ言ったら、由乃、怒るし……。」
「もう!はっきりしないわね!だからヘタ令なんて言われるのよ!ほらっ、さっさと吐けー!!」
「よ、由乃、首絞めないでよぉ。言うから!言いますから。」
「じゃあ、早く言いなさい。」
「ゲホッ、ゲホッ、本体に、言っていいの?」
「あー、もう!いらいらする!いいって言ってるでしょ!」
「よ、由乃の歌があまりにも音痴だったから、つい……。」
「………ふ〜ん。で、とりあえず覚悟はついた?」
「よ、由乃?何で、木刀を構えてるの?しかも、小太刀二刀流で。怒らないって言っ……てないか…。でも――」
「問答無用!!」
「わー待って、待って!六連なんてホントに、危ないから!えっ?剣道部エースならかわせ?無理!無理だから!!だから、止め―――」

 傷ついて やっと分かる それでもいい 遅くはない 

 って遅いでしょう。さすがに。


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