【1852】 聖夜にちび志摩子父の遺伝子  (keyswitch 2006-09-11 23:26:00)


 今日はクリスマス。
 学園で行われる合同ミサに、祐巳・志摩子・由乃は並んで着席していた。
 後の席で由乃の横に座れずに気落ちしている黄薔薇の蕾と、それをたしなめている紅薔薇の蕾がおり、
 さらにその後には、それを見ながら微笑んでいる(にやけているとも言う)三薔薇さまがいた。
 時間になり、厳かな雰囲気でミサが始まる。

 しばらくして…祐巳はふと日本人なら聞きなれた・それでいてこんな場所で聞くはずのない言葉が聞こえてきた。
 それは隣でないと判らないほど小さな声………それが志摩子の口から漏れているのに気付く。
 一度気になったことというのは、別の事を考えても離れないもので、祐巳はその呟きに耳を傾ける。
『かんじ〜ざいぼ〜さつぎょうじ はんにゃ〜は〜ら〜み〜た〜じ・・・』
 ………………
 次の瞬間、祐巳は………
 ………………
 聞かなかった事にしよう・とマリア様に誓っていた。


 後日
 薔薇の館に1年生3人しかいない時、おずおずとだが由乃がミサであった事を志摩子に問いただした。
 由乃にもアレは聞こえていたらしい。
 と、とたんに顔を真っ赤にしながら、
「ご…ごめんなさい。
 小さな頃から父のアレを聞いてたから、お祈りが長くなるとつい無意識に口から出ちゃうの…」
 事情を説明する志摩子がいた。


 小さな頃からの習慣というものは、かくも怖ろしいものなのです。

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初めての投稿の反響が気になって…掲示板を覗いたら…
こんな題名が並んでいて…15分ほどで走り書きしてみました。
…掲示板を汚しているような気がしますが…大丈夫かなぁ(汗)

やっぱり場違いorありそうなネタなので同ネタがありましたら、問答無用で削除してくださいませ。m(_ _)m>管理人様


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