「祐巳、ご飯だよ」
ドアの向こうから祐麒の声が聞こえた。
「食べたくない」
「でも、」
「食べたくないのっ」
「わ、わかった。置いておくから食べたくなったら食べなよ」
そのすこし後に階段を下りていく音が聞こえた。
「ごめんなさい」
祐巳は、写真立てを抱きしめながら、そう呟いた。
「私は人を殺した」
葬儀から何日たったのだろう?
あの時からの記憶があまりない。
どうやって帰ったのだろう?
いつ寝たのだろう?
いつ着替えたのだろう?
いつ・・・・・・?
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
でも、これだけは覚えてる。
いや、忘れなれない。
そう、あの・・・・・・音は。
何が悪かったのだろう?
私があの時走らなければよかったんだ。
私は、瞳子ちゃんに嫉妬していたのかもしれない。
それ以上に信じていたものに裏切られた、そう思った。
でも、でも。
私はどうすればよかったのだろう。
あの時もっと遅く玄関に行ってれば。
あの時走らなければ。
会っていなければ。
リリアンに行っていなければ。
いや、私が生まれてこなければよかったのだ。
なんで、あの時走ってしまったの。
走らなければ追いかけてくることも無かったのに。
そう、そうすればあの人が車にぶつかる音が聞こえなかったのに。
投げ飛ばされた鞄
紅く染まっていく制服
ねじ曲がった腕
擦られた足
裂けた体
広がっていく血だまり
どす黒く染まった私の手
服
髪
私の手は血に染まった。
私は人を殺した
最愛の人を殺した。
私はどうすれは良いのですか?
「お姉さま」
ロザリオは手から滑り落ちた。。
ト書き
微妙。ホントは動作の描写を入れたかったんですが書いてるうちに祐巳の独想に
になってしまいました。
いや、力不足をひしひしと感じてしまいました。
話は変わりますが、がちゃがちゃSS内で何かイベントをしませんか。
たとえば題目小説とかリレー小説とか。
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