がちゃSレイニーシリーズです。

このお話は琴吹が書いた「【No:194】へ続く 　今夜は眠れない」の続きとしてかかれています。


「ねえ、令ちゃん。祐巳さんと瞳子ちゃんどう思う？」

　学校から帰ってきた後、由乃が私の部屋にやってきた。
　話題は当然、祐巳ちゃんと瞳子ちゃんのことだ。

「どう思うって言われてもね。こればかりは私たちが手を出すわけ行かないでしょ？」
「そう？　あれだけ仲良くてくっつかないんだから、後はきっかけだけじゃないの？」
「まあ、それは私もそう思うけど………」
「何とかしたいんだけど………」
「由乃。他家の問題に、あまり口を挟む物じゃないよ」
「なに？　紅薔薇さんの問題だから、ほっとけっていうの？　志摩子さんの時は、あんな大がかりに盛大にはめたのに………」
「あれは………」
「紅薔薇とか白薔薇とか関係ないの。祐巳さんだから友だちだから、何とかしてあげたいのよ。令ちゃんだって、祥子さまと祐巳さんがあんな感じだったら、何とかしたいと思うでしょ」
「それはね。もちろん。ただ、祐巳ちゃんと瞳子ちゃんの問題って、寄せ付けない物があるって言うか、口を挟んじゃいけないような気がするのよ」
「うーん………じゃあ、その辺も含めて、ちょっと、対応策考えてみるね」

　そう言って、由乃は自分の部屋に戻っていった。

　１時間後、できたよ令ちゃんといって、私の部屋に飛び込んできた由乃が、持ってきた物は次のような物だった。



『瞳子ちゃんと祐巳さんをくっつけよう計画計画書』略してとうゆ合体計画計画書


案１　様子を見守る
　　　今はまだ、時期ではないと判断して様子を見守る。
　　　まあ、その判断は悪くないかも知れないよね。

案２　祥子さまがんばれ
　　　祐巳さまのお姉さまは祥子さまなのだから祥子さまに一任、
　　　結局祥子さまはなにもやらない可能性大？

案３　聖さまの出現を待ってみる
　　　いつも聖さま都合良く出てくるしー。祐巳さんのピンチに出てくるに違いない。
　　　でも、聖さまを当てにするのはどうよ？

案４　白薔薇さんに一任
　　　今回の件は志摩子さんと乃梨子ちゃんがかなり動いているから、
　　　今回は白薔薇さんとこのフォローに回る。
　　　間接的に手助けを――私の性にはあわないけど。

案５　爆弾を落とす
　　　黄薔薇のつぼみに妹候補出現！　その名も松平瞳子！
　　　噂を流して祐巳さんの心を揺さぶる。
　　　これが一番面白そうだけど、失敗すると被害甚大。かなり念入りな根回しが必要。

　確かに私たちに出来そうなのは、これぐらいだなと思った。
　５番を読んだときには目が点になったが………。

　特に代案や追加の案も思い浮かばなかったので、この計画書を元に、私と由乃は夜遅くまで祐巳ちゃんたちのことについて話し合った。

　そして………。



【No:239】へ続く