なんか、G=ヒコロウさんの世界を文字で作るのは無理みたいです。 by.作者
【コスプレ】
「瞳子ちゃん、瞳子ちゃん」
「なんでしょうか……うわーっ!!」
落ち着け、落ち着くのよ瞳子。今この目の前に広がる不可思議な空間から目を逸らさずに……。
祐巳さまがどこか抜けているというのは、今に始まったことじゃない。たまに変な言動があることだって知っている。
「でも今回は見逃せませんわっ!!」
「えへへ、似合う?」
「なんなんですの、その際どい衣裳は!?」
「なんかね、ゲームのキャラクターでね、『リリス』っていうんだって」
赤いハイレグ、胸元を強調したデザイン、パタつく翼。なんというエロデザイン。これは間違いなくサッキュバス。
「お姉さまからいただいたんだー」
「え゛っ!?」
「ごきげんよう、祐巳、瞳子ちゃん」
うわぁ……。モリガンじゃないですか……。
【ウナギパイ】
聖は、暇つぶしにリリアン敷地内をうろつき回っていた。
「あ、ゴロンタじゃない」
「実は私はゴロンタじゃないニャ。今までだましていてゴメンニャさい」
「へー、ゴロンタ喋れるんだー。で、ゴロンタじゃないなら何なの?」
「私はフェリシアというニャ。今は訳あって猫の姿だけど、本当はキャットウーマンなのニャ」
「可愛い声だねー。ほら、カリカリだよー」
「いただきますニャ」
「可愛いねー。で、どうして私に正体を明かしたの?」
「普段からお世話になってるアナタに、恩返しがしたいニャ」
「へー、じゃあウチに来ない? 一緒に遊ぼうよ」
「ニャ! 行くニャ!」
「よーし、そうと決まればとっとと行こうー!」
「聖さま、ペットを飼い始めたんですか?」
「うん。フェリシアって名前の猫。毎日抱いて寝てるんだー」
【はっちゃけ森岩さん】
「さぁやってきましたアタシの勝利タイム! 今日はどんなコスプレしようかしらー!?」
モリガンはえらく高いテンションで、マイクを握って放さない。
リリスはふわふわ漂いながら、
「チャイナドレスでいいじゃん、いつもみたいに」
「いやいや、それだとマンネリっつーかね」
「と、いふ訳で。リリアン制服を着てみました」
じわり。
「……イメクラ?」
ダークネスイリュージョーン
ギャー
「似合ってる、似合ってるよモリガン! だからもう挟まないで!」
「泣きながら言うことではなくてよ、私の可愛い妹。いいからリリスもこれを着るのん」
「え、お揃いは厳しいよ」
EXダークネスイリュージョーン
ヒギィー
「わー、モリガンとお揃い楽しいなー!」
「あらあら、せっかくのおようふくが、あかくよごれてしまったぢゃないの」
「でもこの制服長いよ」
「さぁ二人ともリリアン制服姿になったので、いまからなりきろうと思います!」
「え゛っ!?」
「出会ったときはごきげんよー!!」
「別れるときにもごきげんよー!!」
「攻撃するとき、ごきげんよー!!」
「食前食後に、ごきげんよー!!」
「もう貴様ら帰れ」そして寝ろ。
「ああっ、よし……のん!?」
ツヅカナイ!!