【2593】 百合50%UP  (通行人A 2008-04-08 06:45:02)


ケロロのクロスです。
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→【No:2590】→【No:2592】の続編です
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9.雨上がりの晴れ空




次の日


昨日の雨が嘘のように空は晴れわたっていた
私は朝早くから薔薇の館に向かった。
じゃないとさすがに1人であの量をやるのは無理だ。


薔薇の館に入ると、志摩子さんが仕事をしていた。

志摩子「ごきげんよう、祐巳さん。
    今まで心配を掛けてごめんなさい。」

祐巳「ご、ごきげんよう、志摩子さん。もういいの?」

志摩子「ええ、聖さまの胸で泣いたらなんだかふっきれたわ。
    祐巳さんでしょ、聖さまに頼んだの。
    え〜と、あのね、実はあの時祐巳さんが後ろで泣いてるのを見ちゃってたの。
    たぶん、祐巳さんのことだから、聖さまに頼るしか出来ないとかだと思うのだけど。
    そんなことないのよ、祐巳さんがいっしょにに居てくれただけでもだいぶ助かってたの。
    ありがとう、祐巳さん。」

祐巳「えっ、あっ、うん。どういたしまして?」

うわー見られてたんだー

志摩子「これからもよろしくね。祐巳さん。」

祐巳「うん、これからもずっとずっとお婆ちゃんになってもよろしくね。」

志摩子「ええ、でもなんだか告白されてるみたいね。
    私も祐巳さんから、もう離れないから。ね?」

祐巳「えっ、あっ、その、え〜と」

うわ〜、私絶対顔真っ赤だ。
う〜

志摩子「私は、そっちでもいいのだけれど(ボソッ)」

祐巳「え?なにか言った?」

志摩子「ううん、なんでもないの、それより祐巳さんって面白いものって好きよね?」

祐巳「うん」

志摩子「あのね、昨日あの後1人で帰ったのだけど途中で面白い子拾って家に居候してるの。
    もう出てきていいわよ。」

すると、何もないところに青いケロン人が現れた。

青いケロン人「初めまして、拙者の名はゼロロ。
       ドロロと呼んでくだされ。」

なんでドロロ?『ロロ』以外共通点がないし

祐巳「よろしくね、ケロン人ってことは、クルルの仲間ってことかな?
   家に居るからいつでも来てね。」

ドロロ「かたじけない、しかしこのような所でクルル殿の居場所がわかるとは、他の皆も無事だと良いのでござるが・・・」

祐巳「ケロロとギロロも家に居るから後1人ね。」

ドロロ「なんと・・」

志摩子「祐巳さんの家には3人もいるの?今度見に行ってもいいかしら。」

祐巳「うん、ドロロも早く仲間に会いたいだろうし、今日にでも来る?
   でもドロロ、一応侵略者らしいし、あまり人に姿見せないほうがいいんじゃないの?アンチバリアを張って来てね」

志摩子「いいの?じゃあお邪魔させてもらうわ。」

ドロロ「かたじけない、ケロロくんとギロロくんもご一緒とは」

すると急にドアが開いて、

乃梨子「ごきげんよう、窓の外から祐巳の姿が見えて、・・・ってまた1匹増えてるし。」

突然の出来事に姿を隠しきれなかったドロロを見て乃梨子は叫んだ。

志摩子「乃梨子ちゃんも知ってるの?」

祐巳「うん、今は大叔母様の看病で居ないけど、乃梨子も家に居候してるしね。」

乃梨子「あ、菫子さんならもう治ったから今日からまたよろしくね。」

志摩子「祐巳、乃梨子ちゃんもう予鈴が鳴るわ、行きましょう。」

祐巳「志摩子さん今、なんて?」

志摩子「嫌だったかしら。」

私がブンブンと首を横に振ると、志摩子さんはにっこりと笑って、乃梨子に、

志摩子「負けないから・・・」

そう言うと乃梨子の顔が険しくなった。

祐巳「何の話?」

志摩子「なんでもないの、それより早く行きましょう」

そう言って志摩子さんは私たちの腕を引き、駆け出した。
雨上がりの晴れ空の下、私たちは校舎に向かって駆けて行った。


その後、シスターに見つかり、3人揃ってお説教されたのはまた別のお話。



【No:2595】へ続く


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