「ねえ、乃梨子さん」
「何?瞳子」
リリアンの午後、昼休み中の会話の中で、瞳子はある疑問を乃梨子にぶつけてみた。
「ふと思ったんですけども」
「うん」
「山百合会のだと誰が、一番大きいのかしら」
「……何が?」
「ナニが、ですわ」
「……わかったから、そんなに胸を突き出すな」
「で、どう思いますか」
「答えないと駄目なのか?……わかった!答えるからドリルを高速回転させながら近づくな!」
「さあさあ」
「なんでそんなに熱心なんだよ…。そうだなぁ」
「早く早く」
「取りあえず由乃様は無いかな。病弱だったらしいから仕方ないとは思うけど」
「そうですわね」
「瞳子には悪いけど、祐巳様もないかな。何事も平均な祐巳様だけど、これに関してはちょっと下回るって感じ」
「お姉様はあれで良いのですわ。あれ以上でも以下でも、あの触り心地になりませんもの」
「さいですか」
「白薔薇様はどうですの?
立派な物をお持ちのようですが」
「志摩子さんは大きいね。平均を遥かに上回る物を持ってる。また大きさだけでなく、あの触り心地も堪らない!指の沈みこむあの感触ときたら……」
「…………」
「ハッ!ゲフンゲフン!た、確かに大きいけど、大きさだけなら、紅薔薇様が一番じゃないか?」
「ふむ、やはりそうなりますか」
「ああ、あれはもう凶器だね。けど瞳子、何だってそんな事聞くのさ」
「この間お姉様に言われたんですの。『もっと触り心地良くなりなさい』と」
「祐巳様って結構ストレートだね」
「それで、立派な物をお持ちの方に、何かコツはあるのか聞こうと思って」
「なるほど」
「ですが、祥子様では流石に聞きにくいですし、どうしたものか……」
『その悩み、解決してやろう!』
「!?」
「この声は?!」
『愛の使者、マスク・ド・S参上!』
「何しに来たセクハラ大王!」
『フハハ、ところでドリルちゃん。一人忘れてないかい?』
「と、いいますと?」
『令だよ。あの子剣道してるからキツ目のブラしてるんだよね。』
「た、確かに、祥子様のトマホークミサイルに適うとは思えません!」
『じゃあ実際に確かめて見るといいさ』
5分後。
令を羽交い締めにする乃梨子。令のタイをほどき、上着にてを掛ける瞳子。
「ちょ!何するの二人とも!?」
「瞳子!」
「了解!ちぇあ!」
ガバッ
まさに 核 弾 頭
「「DEKAAAAAAAAAAA!」」
リリアンの空に二人の叫びが響いた。