【2619】 レインボー炭水化物がリアルすぎて  (ニュクス 2008-05-15 20:21:40)


今流行っているというTS物をやってみた。
……あれ?なんか違うかな?


朝起きたら、令は、男の子になっていた。
顔はそんなに変わってない。若干精悍さが増した気がするが、もともと中世的な顔立ちと言われる節があるからかな。
立ち上がってみると、背が伸びていることに気付く。175cmくらいになっている。
体つきも、がっしりとしたみたいだ。
まあよくあることだと納得して、朝ごはんを食べて、着替えることにする。
今日は日曜日。リリアンは休みで、制服に着替える必要もないから、私服に着替える。
さて、一息ついたかな。
「納得するな私〜!!」
朝からずっと混乱したままで、今やっと突っ込むことができた。
て言うか、両親も何平然と朝ごはん食べてんのよ!?
「こーいうのは祐巳ちゃんの担当でしょ!なんで私なの!?」
意味不明の発言の後、改めて身に迫る危機を思い出す。
「どうしよう!もう由乃がきちゃうよ!」
今日は、薔薇さまである令と祥子の卒業を控え、山百合会のメンバーで遊びに行く予定なのだ。
男嫌いの祥子や可南子ちゃんだけでも、この体だと大問題なのに、もっと怖い由乃とのファーストコンタクトがある。
私、何されるんだろう?
「令ちゃーん。準備できた?」
「タイミングぴったりだよ由乃〜!」
対策を講じる暇もなく、やすやすと由乃の侵入を許してしまった。
ともかく説明を
「何か令ちゃんに似た男がいる!あんた誰!?令ちゃんをどこにやったの!」
「できませんでしたー!」
とりあえずド突かれました。


「というわけでそういうわけなんだよ由乃」
「何が、というわけよ!原因が全く分からないじゃない!」
説明を終え、というか自分でも状況が分かっていない中、必死の説明をして由乃に納得?してもらったわけだが。
「どうしようか由乃?」
「う〜ん」
何か打開策があれば良いが、なければ今日のお出かけは、欠席しないといけなくなるかな。
せっかく祐巳ちゃんや志摩子、由乃達が企画してくれたのに、参加できないなんて申し訳ないな。
「女の子だけで行くから、こんな状態の私がいったらまずくないかな?」
「よく見りゃ男前だし、いいんじゃない?」
「いいの!?」
「ナンパよけくらいにはなるんじゃないの」
「よく考えて由乃!それってよそから見たら、まんまハーレムだよ!」
「あーもう!いいから行くわよ!みんなには私から説明してあげるから」
「わかったよ………ちょ!なんで腕組むの?」
「いいじゃない。たまにはこういうのも良いものなのよ」
「何か由乃、お姉様みたいだよ?」
「もう一回言ったら怒るわよ…。さ、行くわよ」
「待ってよ由乃〜」
というわけで、後に「黄金の令曜日」と呼ばれる日は始まったのだった。


まあ、続くかどうかは運次第、ということで。


一つ戻る   一つ進む