宇宙人もみてる
ケロロのクロスです。
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→【No:2612】→【No:2613】→【No:2615】→【No:2618】→【No:2621】の続編です
企画SS
【No:2598】
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18.合流
別荘の前に1台の車が止まった。
運転席から初老の男性が出て来て、後ろのドアを開けた。
松井「到着いたしました、祐巳お嬢様。」
男性がそう言うと、
祐巳「ご苦労様、松井。」
お姉さまがそう言って出てきた。
ただ、いつもと違ったのは、
髪形がツインテールではなくて、ストレートになっていた。
乃梨子「お姉さま」
私がそう言って駆け寄ると、お姉さまが、
祐巳「ごきげんよう、乃梨子。」
乃梨子「ごきげんよう、お姉さま。」
祐巳「乃梨子、紹介するわね。
こちら、松井さん。
小笠原家専属の運転手で私や姉さんが産まれる前から働いてるのよ」
松井「初めまして、乃梨子さま。
私、松井と申します。以後お見知りおきください。」
乃梨子「初めまして、二条乃梨子です。」
松井「それでは祐巳お嬢様、私はこれで。」
松井さんは源助さんにお姉さまの荷物を手渡すとそう言った。
祐巳「ええ、ご苦労様。」
お姉さまはそう言って、車が見えなくなるまで見送った。
私たちが別荘に向かって歩いていくと、
別荘の前に皆が待っていた。
祐巳「ごきげんよう、みんな」
由乃「ごきげんよう、やっと来たわね、祐巳さん。」
志摩子「ごきげんよう、祐巳。
ごめんなさい、
知らなかったとはいえ、
今まで祐巳のお姉さんを1人じめしてしまって。」
祐巳「いいよ、別に気にしてないし。」
志摩子「でも・・・」
祐巳「気にしなくていいのに、
それにしても、志摩子さんって変わったよね。」
志摩子「そうかしら?」
祐巳「最初の頃は顔合わせるたびに喧嘩ばかりしていたじゃない。」
志摩子「そう言われればそうね。」
乃梨子「そんなに仲が悪かったのですか?」
令「そりゃあもう火と油、
いや聖さまとお姉さまに近いね。」
乃梨子「江利子さまっていうと聖さまの恋人で前黄薔薇様にあたる?」
由乃「そうそう、
あの2人と性格もよく似ているのよね。
聖さまと志摩子さんは、
本人たち曰く同属らしいし、
祐巳さんと江利子さまは、
完璧にこなす天才肌で、
面白いことやハプニング大好きなところまでよく似てるわ。
おまけに聖さま江利子さまと祐巳さん志摩子さんも
初対面のときから喧嘩してたしね。」
乃梨子「はぁ、想像できないですね。」
今度聞いてみよう。
私たちが別荘に入ろうとすると、後ろから不吉な声がした。
【No:2634】へ続く