【2645】 華麗なる一族  (通行人A 2008-06-10 00:00:40)


宇宙人もみてる


ケロロのクロスです。
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企画SS
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20.パーティー





それから2日が経ち、
今日がパーティーの当日
私たちは会場に向かった。


会場に入ると、
祥子さまは挨拶があるからと言って、
志摩子さまを連れってどこかに行ってしまった。
私がお姉さまに

乃梨子「お姉さまは行かなくていいのですか?」

と尋ねると

祐巳「昔ならともかく、今の私には関係ないもの。」

と返された。


会場では、私たちには誰も話しかけては来なかった。
その代わり、
お姉さまの悪口がギリギリ聞こえるくらいの大きさで聞こえてくる。
自分の事じゃないのに
私は我慢するしかないのが悔しかった。
ここで噛み付けば、
この間の西園寺ゆかりの時のように、
またお姉さまが悪く言われるのだから。
それに気付いたのか、
お姉さまが私にしか聞こえないように、

祐巳「ありがとう」

と言って、私の頭を軽く撫でてくれた。
それだけで、さっきまでの嫌な気持ちが無くなって、
幸せな気持ちになる私はつくづく単純な性格だと自分でも思う。

瞳子「顔がかなり緩んでいますわよ。」

乃梨子「瞳子、何時の間に?」

瞳子「さっきから居ましたわよ
   それにしても、乃梨子さんってマゾなんじゃないかしら?」

乃梨子「どういう意味よ」

瞳子「別に、
   祐巳お姉さまも付いているし何か考えがあるのでしょう。
   せいぜい足を引っ張らないようになさいませ」

そう言って瞳子はどこかへ行ってしまった。

乃梨子「ちょっと、瞳子、待ちなさいよ」

私が瞳子の去ったほうに少し大きめの声で呼びかける。

祐巳「まあまあ、乃梨子、落ち着いて
   あれはあの子なりの応援なのよ」

乃梨子「うそぉ」

祐巳「気持ちは分からなくないけれど、本当よ」

乃梨子「分かりづら過ぎだよ」


パーティーは、
西園寺ゆかりによる花束贈呈によって幕を開けた。


お姉さまの考えていた通りに音楽のプレゼントが行なわれた。
最近、私はお姉さまに未来視や予言の力があるのではないかと思う。
もしくは、某神社の巫女の少女のように
何度も逆行して繰り返しているのだろうか。
そんな考えを読んだのか

祐巳「そんなわけ無いでしょう。
   あの人たちは、
   自分の自慢と、他人に嫌がらせをするしか能が無い
   かわいそうな人たちなんだから、
   慣れると結構行動が読みやすいのよ。
   このパーティーだって、
   いったい何人が大奥様のお誕生日を心から祝っていることやら、
   本当に可哀想なのは、
   嫌がらせを受けてる私たちじゃなくて、
   こんな事に誕生会を使われた大奥様よ。
   だから私たちは、心からお誕生日を祝ってあげましょう。」

乃梨子「でも、私、大奥様という人の事、全然知らないのですが」

祐巳「ん〜、だったら、大奥様はリリアンのOGで、
   私が小笠原家に居た頃、西園寺家の中で、
   唯1人、血筋や経歴を気にせず、
   今のその人を見てくれるから、
   当時から、私は随分救われたし、尊敬もしていたから
   そんな人を妹の立場からお礼をこめて、ね?
   ははは、流石に後者の方は自惚れ過ぎか」

乃梨子「そんな事ない!!
    私は多分、祐巳が思っている以上に祐巳の事大切に思っているから
    そんな人なら私には十分な理由だよ。」

祐巳「ありがとう、乃梨子
   それで、こんな場面でこんな事言うのはあれなんだけれど、
   言葉、元に戻っているわよ。」

乃梨子「あっ!」

祥子「それはともかく、志摩子もその理由でいいわね?」

志摩子「はい」

お姉さまの後ろから、祥子さまと志摩子さまが現れた。

乃梨子「お2人とも何時の間に?」

それを答えたのは、お姉さまだった。

祐巳「乃梨子が、大奥様の事知らないって言っている頃から居たわよ。」

お姉さま、どうやって真後ろに居た2人を確認したんですか?
私たち目を見て話していましたよね?
お姉さまの超能力者説が強まった。
などと思っていると、
西園寺ゆかりが来て、

ゆかり「楽器なら大抵の物がありますので、
    曾御婆様の為に何か演奏して下さらない?」

祐巳「行こうか」

乃梨子「はい」

そう言って、私たちは大奥様の元へ向かった。




【No:2654】へ続く


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