【2649】 福沢の願望電話の前で貴女を待つ最高の相手が現れます  (学生Y・I 2008-06-12 11:59:35)


私はあなたを待っている。いつまでも、いつまでも。

この胸の高鳴りは抑えられそうにない…。

あなたのことを思うだけで、真っ暗な世界は輝きを放ち世界を彩る。

この素晴らしき世界、あなたも感じているでしょうか?

ふと聞こえてくる呼び出し音。心臓は爆発しそうになるけど誰かが出たらしい。会話が聞こえてくる。

ほっとしたような……残念なような……複雑な心境。

しばらくしても会話は続いている。私の心はもやもやしてきた。

もしあなたが電話をしてきたら? もしあなたが電話が繋がらなくてがっかりしたら?

申し訳なさが私の心を支配し、世界はまた黒く染まる。

会話が終わったようで静寂が戻った。

勉強をしてみても、読書をしてみても、私の心は落ち着かない。

そわそわと電話とにらめっこ。

そんな事をしていると、また呼び出し音が鳴った。

先ほどとは違い家族はみんな外出中。私が出るしかない。

あなたじゃなかったらどうしよう? あなただったらどうしよう?

相反する気持ちが私の動きを縛りつけ、受話器の上で手が動かなくなってしまう。

深く深呼吸。

しばらくそれを繰り返し私の心は落ち着きを取り戻した。

受話器を手にとって耳に近づけた。

「もしもし」

『』

世界が輝きを放った。

私はこの時間を大切にしたい。

だってあなたは大切な人だから。








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