【2656】 小さいことで  (通行人A 2008-06-19 21:14:20)


マリア様のなく頃に
〜時始編〜


ひぐらしのなく頃にのクロスシリーズです。


第1部【No:2477】→【No:2479】→【No:2481】→【No:2482】→【No:2484】
  →【No:2487】→【No:2488】→【No:2490】→【No:2492】→【No:2499】
  →【No:2503】→【No:2505】→【No:2506】→【No:2507】


第2部【No:2527】→【No:2544】→【No:2578】→【No:2578】→【No:2587】
  →【No:2643】→【No:2648】の続編です。


企画SS
 【No:2598】


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第3部   秋


第1章   花寺学院学園祭





第1話   変装





雛見沢分校に学園祭は無いため、
私にとって産まれて初めての文化祭に、
内心ワクワクしていた。
私たちは遊べないらしいが、
そこのところはうまく抜け出せばどうとでもなる。

花寺の生徒たちは、私たちを見つけると、

『おおっ』

というような声をあげ、
どこからともなく、拍手がわいた。



そのまま進んで行くと、道が二股に分かれていた。

鉄「さて、ユキチ。
  リリアンの皆さんをご案内するのに、
  どちらを通って行ったらいいものか」

突然、高田が大声を出した。

祐麒「そうだな。往路は右、復路は左にしようか」

祐麒さんも、負けず劣らず声を張り上げて答える。
どうやら、源氏と平氏、
両方に聞こえるように言っているようだ。



右の山道を歩いていると、

令「これは、結構いい運動になるわね」

と言ったので、

梨花「そうですか?」

令「ははは、梨花ちゃんは元気だね」

梨花「まぁ、山育ちですから、
   このくらいの山道なんて事ないです。」

令「そういえば、雛見沢って山村だったね。」



そのまま進んで行くと、
着ぐるみのパンダが
ペロペロキャンディーを配っていた。
パンダは、お姉さまにキャンディーを渡すと、
お姉さまの頭を撫でて去っていった。

祐巳「何で渡しだけ・・・・?」

祐麒「この中で、祐巳が1番子供に見えたんだろ」

祐巳「えーっ、
   でもそれだったら、
   梨花のほうが幼く見えるじゃない。」

乃梨子「あ〜、
    良くて中学生、
    下手すれば小学生に見えますよね。」

梨花「ちょっと、お姉さま、
   それに乃梨子も、
   背のことは言わないで下さい。
   これでも一応気にしているのだから。」

そんな事を話しながら、
私たちは、花寺の生徒会室へ向かった



生徒会室では、
薔薇様以外は花寺の制服に着替える事になっていた。
だけど、私のサイズはないらしく、
私はリリアンの制服でいいということになった。

乃梨子は、そのままで制服を着ただけ

お姉さまは、頭にタオルを巻いて下駄をはいた、
その姿は、祐麒さんによく似ていた。

由乃さまは、三つ編みをくるくる丸めてお団子にした。



私たちが生徒会室の前に、大きなダンボールが置いてあった。


祐麒さんはそれを見ると、
中を確認して中に何もないと分かると、
極太のマジックを取り出し、
紙に警告文を書いて貼り付けた。


祐麒「これでよし。
   じゃ、行きますか」

そう言って、校庭に向かった。
私たちは、その後を追った。




【No:2670】へ続く


一つ戻る   一つ進む