【2710】 同じスタートライン  (ケテル 2008-07-19 01:02:30)


確認事項1:基本的に私のSSの場合、祐麒×由乃がデフォです。
確認事項2:『Un point de vue ○○(人物名)』は人物名視点になります。 それ以外は第三者視点の描写になります。 翻訳ソフトで出したので、正確かどうかは責任を負いかねます。
確認事項3:調べられるだけ調べましたが、どこかに穴があるかもしれません。 その場合は笑って許してください。


Le Tour de France もやっていることですし、取り合えず第一話です。 (Tourおもしれぇ〜w)


S-1 祐巳の家、最寄のバス停


「まだ来てないわね祐巳は」
「でも、バスの時間はなかなか読みづらいから、渋滞とか信号とかで…」
「どうしますか? このままバス停で待つか、祐巳さまの家は分かっているのですからそちらに向かうか…」

 M駅に一旦集合した由乃、志摩子、乃梨子の本日の目的は、祐巳の家によってからサイクリングへGo!。
 奇跡的とも言えるスピードで仕事が手際よく片付き、ゆっくりできる時間が取れたので息抜きをかねて、みんなで何所か行こう言う事になったのだ。 マリア祭までは後二週間と少しあるので今のうちに遊んでおきたいと言うのもある。

「ここで立ちっ放しなんてのも冗談じゃないわねぇ、向かってればそのうち会うんじゃない?」
「そうね、ゆっくり歩いて十分くらいだったかしら」

 調布駅行きの京王バスが走り去ったのと同じ方向に向かって三人は歩き出した。

「さ〜て、どこへ行くのかな〜♪」
「祐巳の家からだと…野川公園とか、武蔵野公園、深大寺植物園と言った所ではないかしら」
「ああ、いいわね〜、時期的にも。 そうなるとますます瞳子ちゃんがかわいそうだわね」

 瞳子はどうしても抜けられない用事のため、今回は来ていない。

「でもまあ、あれだけごねまくったんですから。 私は、明日学校へ行っても瞳子からの文句は受け付けないことにしてます」

 来週にずらしてくれと言って瞳子はごねたのだが、来週は由乃と乃梨子が都合が悪い、今日この日を逃すと、2週間以上時間が空かなくなる、なにやら別な思惑のあるらしい祐巳は2時間58分説得してなだめた。

 まあ、それは別のお話。

「でも、良かったんでしょうか?」
「え? なにが?」
「いえ、今日は、サイクリングですよね…」
「祐巳は”ポタリング”と言っていたわね」
「でも、わたしたち、自転車ありませんよ? レンタサイクルなら駅前でしょうし」
「まあ、任せておいてって言ってたし……」

 M駅まで電車で来なければならない志摩子はもちろん、乃梨子も自転車は持って来ていない、由乃は駅まではママチャリで来たが有料駐輪場に預けてきた。

「なんか方策があるんじゃない? おおぉ、早いね〜あの自転車」

 サイクリング目的のため自転車に目が行ったのか、由乃が反対車線を自動車に負けないようなスピードで走って来る赤いスポーツタイプの自転車=ロードバイクに気がついた。

「最近多いわよね、ああいう競輪の自転車みたいなの」
「ほんとに早いですね、あんなスピードだとすごく力が要りそう…です…け…ど…?」
「? 女性のようね乗っている方…」

 近づくにつれ、その体形とヘルメットの後ろから風にゆれる長い髪が、乗っているのが女性で、しかも背格好からすると自分たちと同年代だということが見て取れた。
 三人の手前30m程の所で赤いロードバイクに乗った少女は、右側のペダルを下支点で止めて後の車にハンドサインを出してからを減速する。

「ごきげんよう〜! そっちの車線に行くから、ちょっと待ってて〜!」
「「「祐巳?!」」さま?!」

 スピードをコントロールしながら右手を口元に当てた祐巳が、反対車線側の三人に声をかけた。 インテークが開いている赤と黒のヘルメットをかぶり、スポーツ用のミラータイプのサングラスをかけた祐巳は、声をかけた後フリフリと振っていたグローブを着けている手をブラケットに戻し、少しだけペダルを回して50m程進んで横断歩道まで行き、押しボタンの押して信号が変わるのを待つ。
 普段の祐巳とはちょっとかけ離れたヘルメット、サングラス、体にフィットしているウェア、そして乗っている自転車。
 三人はボ〜ッと、信号待ちしている祐巳の様子を見守っていた。

「ねえ、志摩子。 祐巳……あんな自転車乗ってるって聞いたことある?」
「…そうね………記憶には無いけれど…」

 横断歩道を渡り、サーーッと軽く加速して三人が待っている場所まで来た祐巳は、左の踵を外側に捻っると同時にサドルから腰を浮かせて足を地面につけた、右足はペダルに乗せたままだ。

「ごめ〜ん。 今日乗る自転車、祐麒が調整してるんだけど、手伝ってたら時間かかっちゃって。 最終的には三人が来てからになるんだけどね。 ささ、行きましょ行きましょ」
「あ……そう…なの。 え? ゆ、祐麒くんが? 調整って?」

 サングラスを外して胸ポケットに入れてから三人を先へ行くようにと促すと、ケンケンをするように左足で地面を蹴って三人の歩みに合わせて自転車を進める。

「うん、まずビンディングペダルをフラットペダルに付け替えて、ハンドルの高さをアップ目に変更して。 大丈夫だって言ったんだけど、私が家を出る時にはチェーンにオイル注すって言ってたけど」
「あの…祐巳さま。 さっきから足を着くたびにカチャカチャ音がしているんですけど…両足を着いて押した方がいいのではないですか?」

 はははは、と軽く笑いながら右の踵を外に捻ってクリートを外してシューズの裏を指差す。

「これ、ここね、シューズの裏の金具とペダルをくっ付けちゃうのよ。 さっきちょっと言ったけどビンディングペダルって言ってね、漕ぐのは楽になるんだけど、シューズの裏が硬くって歩きにくいし滑りやすいのよ〜。 さっきのやり方の方が楽なの」
「…なら言葉で言えばいいんじゃあないかしら? 外して見なくてもいいかと思うけれど」
「うん、でも見せた方が分かりやすいかなぁ〜って」
「ふ〜ん、なるほどね〜。 ……ま、まあそれは置いといて…祐巳、こんな自転車に乗ってるなんて初耳…いや、初見よ…あれ? 初耳でいいのかな?」
「あ〜、それはね…話したこと無いからね、お姉さまにも言ってないわ…」

 右足のクリートをはめ直して少し自嘲気味な笑みを浮かべる。

「なんでよ?」
「う〜ん、自分と違う趣味の人と話してて、ついつい熱く語っちゃうことってあるじゃない? 引いちゃうのよねぇ〜一般の人は。 価値観の違いとかもあるし。 だから、その話題は避けてたんだよね。 ねぇ〜、乃梨子ちゃん?」
「なんで私に同意を求めるんですか? まあ、確かに。 私の趣味を……由乃様に熱く語ったら、由乃さまは引くでしょうね」
「それと同じ。 たとえば……これ。 ビンディングペダルだって、さっき言ったけど私達自転車乗りにしたら、足の裏で一番力を掛けられる母指球に毎回正確に位置合わせできるし、引き足が使えてペダリングの効率が上がるから長距離を走るのに都合がいいんだけど。 さっき聞いた時どう思った?」
「”ペダルと靴をくっつける”って聞いた時? 『なんでそんな危ない事をするの?』って思ったわ。 でも、理由はあるのね、自分が出来るかって言うと無理っぽいわね」
「私でも出来るんだから大丈夫だと思うわよ、慣れればすぐ外せるしね」
「まさか今日の自転車には…」
「だいじょうぶよ、さっき言ったでしょ普通のフラットペダルに変えてるわ。 たぶん今まで乗ってたママチャリよりも前傾姿勢のスポーツポジションだと思うけど、問題ない程度だと思うから。 ささ、行きましょ行きましょ、多少説明も必要だから」





S−2 福沢家一階
 Un point de vue Yoshino


「ぅぁあ〜…ここってこうなってたの…」
「あ、いらっしゃい」

 祐巳に促されてリビング、バス、トイレなど福沢家にお邪魔した時よく利用する(お風呂はそうでもないのか)部分のさらに奥、私は倉庫だと思ってた部分だけど、フロアーの1/3を占有していると言う自転車保管スペースに通された。
 床に座り込んで、自転車のチェーンに布を当ててペダルを普通とは反対方向に回しながら祐麒くんが四人に声を掛ける。 何かのボトルが2,3本。 

「…3、4…5、6、7……11台?」
「表に2台と今祐巳さまが持っている分を入れて、14台……ですか?!」
「いや、分解してある分が確か4台分あるから全部で18台かな」

 天井と床との間に立てられた金属のポールに、フックで掛けられている競輪の自転車みたいのとか、レトロな感じの自転車等が合計で6台。 壁際に置かれているのは一見ママチャリなんだけどちょっと雰囲気が違う自転車が2台。 部屋の出入り口近くに、後輪の車軸をスタンドで止めて整備している分、クロスバイクとか言うのかな? たぶん今日使わせてもらう自転車、それが3台。 祐巳が持っている(ほんとに片手で持ってるのよ)、さっき乗っていた自転車が1台。 表に置いてあったママチャリが2台と……分解してあるのが4台……。

「ははは、ずいぶん集まっちゃったもんねぇ〜」
「部品も結構あるからな〜、オークションに出さないのに買い込んじゃうから溜まる一方か」

 こともなげに祐巳と祐麒くんは言ってるけど、4人家族で自転車18台って明らかに多すぎでしょ? いくら福沢家が、自転車一家と言っても。

「じゃあ、サドルの高さ合わせるようか」
「あ〜……由乃が CLB ね、志摩子が 7.3FX で、乃梨子ちゃんが ESCAPE R3 で。 私は RA5 使うからいいわ」
「今考えただろ…、まあいいか。 え〜っと、じゃあサドル合わせるから、由乃さんこっち来て」

 祐麒君が私を手招きして CLB とか言う濃い緑色で少しクラシカルな感じの……クロスバイクよね……でもタイヤ細いわね、車体も細い。 なんかそんな感じの自転車の方へいざなう。

「え〜と、私はどうすればいいの?」
「まず自転車の横に立って………………こんなもんかな?」

 凡そ腰骨の高さにサドルの高さを調整してから、祐麒くんが六角レンチを使って締めこむ。 ちょっと、これって…。

「ね、祐麒くん高くないこれ?」
「今までのよりは高いだろうね、でも俺達もだいたいこのくらいにしてるよ。 みんなのサドルの高さって低いんだよね」
「足が着く位って習ったような気がするんだけど」
「交通安全教室だとそう習うね。 でも、それだと中腰で階段を昇ってるようなものだよ。 脚力の60%が無駄になっちゃう乗り方だね」
「そうなの…この自転車って…」
「RALEIGH CLB CLUB SPORT(ラレー CLB クラブ・スポーツ)イギリスのメーカーのクロスバイクだね」
「……祐麒くんの?」
「ザンネンナガラ…これは祐巳の。 俺のは…志摩子さんが乗るやつ、TREK 7.3FX (トレック7.3FX)」

 そう言って、祐巳が志摩子に合わせて祐麒くんがやったようにサドルの高さを調整している青いクロスバイクを指差す。

「………ねぇ、私…そっちのじゃあダメなの?」

 祐麒くんのTシャツの裾を引っ張って小声で聞いてみる。 だって……ねぇ…。

「もうちょっと、ほんのちょっとだけど身長が高かったら乗れたんだけどね。 この手のバイクの場合サイズが合ってないと体のどこかが痛くなったり疲れやすかったりするから、あまり進められないね」
「そう…ちょっと…残念かな…」

 自分ではそんな顔したつもりは無いんだけど、残念と言う思いが表に出たのかな? 祐麒くんは私の頭をなでてくれた。

「じゃあ微調整しようか、一旦トップチューブ…これ、ここに跨って、車体を斜めにしてからサドルに乗って。 大丈夫?」

 自転車を形作っている前の三角形の上側のトップチューブに跨って、それから車体を斜めにしてサドルに腰を乗せる。 志摩子も祐巳と一緒に位置あわせをしていて、その様子を乃梨子ちゃんが何やら質問しながら見ている。

「たぶん」
「じゃあ、ペダルを一番下の位置にして〜、踵を、乗せてみて。 今、膝は伸びきってる?」
「う〜ん、ちょっと余裕があるくらいかしら」
「じゃあ、母指球……普段どの辺でペダル漕いでるの」
「え〜と……ごめんなさい、特に意識してないけど…この辺り?」

 いつも適当に乗せてるけど、土踏まずと親指の付け根の間がペダルの中心に来るように乗せてみせる。 たぶん、いつも、こんな、かんじ?

「……うん、でもだいたいペダルを踏む位置も合ってるね」

 正解だったみたいだ、『ちょっと高かったかな』と言いながら私が降りてからサドルをほんの5mm位下げる…それだけ? で、これで終了?

「これでOK。 え〜と、二条さんは…祐巳がやってるのか」

 志摩子が使う自転車の調整を終えた祐巳が、乃梨子ちゃんの使う自転車のサドル合わせをしている。 良く観察していたらしいわね、乃梨子ちゃんがスムーズに動いてる。

「志摩子さんが乗る TREK 7.3FXはハンドルをストレートハンドルに変えてタイヤも細くしてあるんだ。 二条さんのは GIANT ESCAPE R3(ジャイアント エスケープR3)これはシフターをデュアルコントロールレバーに変更と、スプロケットとリア・ディレーラを9速用に変更して、シートピラーって所も変えてるね」

 祐巳がさっき言ってたけどホント良く分かんないわ。 ストレートハンドルに変えたって事は前は違うハンドルが付いていたってことね。 シフター…?  …デュアルコントロールレバー? スプロケットとリア・ディレーラ? たぶん変速機とかの一種なんでしょう。 あとなにシートピラーって?

「なんかわかんない単語がいろいろ出てきてるんだけど…? その〜部品って変えられるの?」
「規格さえ合えば基本的にはできるよ、やろうと思えばフレーム以外別物にそっくり入れ替えとか。 わざと安い自転車を買って改造して楽しむ人もいるよ」
「へぇ〜。 ねえ、祐麒くんの自転車ってどれ?」

 この部屋に乗れる状態で12台の自転車って事は4人家族で1人3台の自転車を持ってるってことでしょ。 やっぱね、気になるじゃない? 乃梨子ちゃんがなんかの操作方法を教えてもらっているらしい、志摩子がそれをニコニコ笑いながら見ている。

「さっきも言った志摩子さんが乗るTREK 7.3FXと…」

 自転車ツリーの中を祐麒くんに先導されて分け入っていく…まぁ6本しかないんだけど。 そのうちの一本、上には祐巳が乗ってきたロードバイクと似たタイプの自転車と、下には形は似ているんだけど細いレトロっぽい自転車。

「上が TREK MADON SL5.7(トレック マドンSL5.7)これはレース用で、富士ヒルクライムレースとか筑波サーキットで7時間エンデューロを走った事あるよ。 下のが RALEIGH CLS CLUB SPECIAL(ラレー CLS クラブスペシャル)スピードはそんなに出ないんだけど、のんびり長距離を走る時に都合がいいんだ」
「富士ヒルクライムって、富士山を登るの? 自転車で? 7時間エンデューロって? 7時間も走り続けるの?」 
「舗装路のある5合目までだけど、違う主催者とコースで年三回あるよ。 一番大きい大会は4000人定員で応募開始から1週間位で締め切りになっちゃうんだ。 エンデューロって言うのはリレーかな? 4人位のチームで交代で7時間走るんだ。 走り続けるレースだと100Kmとか200Kmとかの耐久レースがあるね」
「そ、そんなに走れるものなの? 自転車でしょ」

 私の認識だと自転車ってゆっくりと5Kmも漕ぐげば、もういいやって感じなんだけど。 100Km、200Kmなんてすごく大変だと思うんだけど、こういうロードバイク? だとそうでもないのかな?

「今日使うクロスバイクでも50Km位はまあ普通に走れるよ、100Kmもがんばれば行けるね。 ロードバイクなら最初はきついけど100Km位なら少し慣れてくれば走れるようになるよ」
「へぇ〜、そう言えばツール・ド・フランスとかで使うのがこの手の自転車だわね」
「ま、多少鍛えないとダメだけどね。 自転車はそれだけじゃあ進まないんだから、人間って言うエンジンが乗ってペダルを踏んで始めて進むんだ。 それが魅力の一つかな」

 エンジンである人間を鍛えれば100Km、200Kmも行けるってことね。 

「ち、ちょっと?! 由乃さん、な、なに?!」

 自転車乗って鍛えてると言うと競輪選手とかを思い浮かべてしまって、そんなに祐麒くんの足って太いのかな? ッと思って祐麒くんの前にしゃがみこんで太股の辺りをちょっと触ってみたのだ。 そんなに太くないわよねぇむしろ締まってる……ちょっとうらやましい……。

「鍛えてるんでしょ? 競輪選手みたいに筋肉すごいのかなぁ〜って…ねぇ…(テレテレ)…な…何やってるんだ私……」
「あ〜〜…どっちかと言うと持久系の筋肉だから、マラソン選手に近いかな。 ……あの〜…さ…よ、由乃さん…そろそろ放してもらった方がいいんじゃないかな?」
「え? あぁぁ〜、ご、ごめん…ね……」
「え〜〜と…もういいのかな? それとも私達出てった方がいいかな?」

 赤い顔をした祐巳とやっぱり赤い顔をしてうつむいてる志摩子と乃梨子ちゃん。 あ〜ぁぁぁ! …祐麒くんの太股さわさわしてた私は祐麒くんの前に跪いてて……そ、その〜……ぅぅぅ〜、言わせるな〜! そんなこと!

「な? 誤解だって、そんなことしてもらってたわけじゃない?!」
「そう! そんなことしてない! 少なくとも昼間にそんなことする気無い! …あ」
「…してもらってない」
「そんなことってどんなことですか由乃さま」
「”少なくとも昼間は”って夜ならよかったと言うの由乃? それに私達の前で何をするつもりなのかしら」

 三人以上に真っ赤になっているのが分かる……でも…な、何言えば、なんていって反撃すればいいんだろ? たぶん今週中くらいこのネタでいじられるだろうな……うっうっうっうっ…不憫よね私…たぶん……。

「…じゃあ、由乃さん、俺の部屋行こうか」
「…………へっ?」
「つづき」
「え? え? え〜?」
「〜?! 〜〜ゆ、祐麒〜〜〜〜〜!!!!」

 祐巳がギャ○クティ○・マ○ナムを、志摩子が赤城○ミサイルを放ったが、最後の乃梨子ちゃんのでこピンが一番効いた様だ。 左の頬とアゴの辺りをさすりながら祐麒くんはちょっと不器用に私にウィンクした。 …………なるほど…、ごめんね、ありがとう。

 私達のサイクリング……もとい…ポタリングは、まだ始まっていない。


                    〜〜〜〜第一話 了〜〜〜



今回登場した自転車です。 直接見られない可能性もあります。 
また、9月以降2009年の新製品が発表になるので見られなくなる可能性もあります。
 
ANCHR RA5 Sprt 2007 キャンディーレッド。 コンポをULTEGRA 6600系に変更
http://www.anchor-bikes.com/bikes/08ra5sp.html

RALEIGH CLB CLUB SPOR 2004 アガートグリーン
http://www.raleigh.jp/catalog04/CLB/top.htm

TREK 7.3FX 2007 ブルー
http://www.trekbikes.co.jp/bicycles/73fx.html

GIANT ESCAPE R3 2006 レッドトーン
http://www.giant.co.jp/2006/bikes/comfort_sports/escape_r.html#line

TREK 07\'MADON SL5.2 ディスカバリーブルー/ダイナイトブラック
http://www.cycle-yoshida.com/trek/trek/road/madone/7sl52_page.html

RALEIGH CLS CLUB SPECIAL 2006 クラブグリーン
http://www.raleigh.jp/06CLS_top.htm


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