【2759】 寝起きの瞳子  (はた家 2008-09-27 00:07:27)


注意!!
この作品は瞳子スキーにはあまりにもなお題が出てしまったために、作者が暴走して書いたものだということを念頭において読んでください。


「んん」
「おはようございます。お嬢様」
朝。いつもどおり、使用人に起こされる。
「…おはよう」
「下ではもう朝食の用意ができておりますので。」
そう言って使用人は静々と下がっていった。
目をごしごしこすって、頭に覚せいを促す。
すると、見えてきたのは“あの人”自分が映った写真。
私は古風なドレスを着て“あの人”に手をひかれている。
「…えへへ」
思わずベッドサイドにある写真立てに微笑んでしまった。

「む、」
そのとたん、まだぼんやりしていた瞳子の頭が完全に覚めた。
違う違うと、別に“あの人”を見てほほ笑んだのではない。
そう。別に…。

「起きなきゃ」
瞳子は思考を放棄して身支度を整える。
このままだとおそらく“あの人”のことを考えてしまう。
そうなるとなんだかわからない気持ちがあふれてくる。
別にあんな人ことは、好きでもない。むしろ嫌いだ。
「そうよ。あんなおめでたい人なんか嫌いですわ」

でも、この気持ちは…












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