リリアンの午後、完璧超人や波紋使いが多々現れるといわれる山百合会には、タヌキと百合がおりました。
「ずいぶん失礼な紹介が聞こえたような気がしました」
「そう?気のせいじゃないの、乃梨子ちゃん」
そう答えながら、むしゃむしゃと塩こんぶを食べる祐巳を、どうコメントして良いか測りかねる乃梨子でした。
「てか、コメントしたくねぇ」
「おっふぅ!これと熱いお茶のために生きてるぅ!」
今日も話は進みませんでした。
「ところで乃梨子ちゃん」
「何ですか祐巳さま。おおかた塩コンブを食べ過ぎて、甘いものが欲しくなったんでしょう。このクッキーならあげませんよ。私のおやつなんですから」
「そんなわけないじゃない。やだなぁ乃梨子ちゃんったら」
「私のクッキーを自分の方に引き寄せながら言う台詞じゃありませんね。まぁいいでしょう。半分あげますから半分かえしてください」
「ありがとー」
「全部食べられるよりはマシですから。それより言いたいことがあったんじゃないですか?」
「むぐむぐ、ほうだっは」
「飲み込んでからしゃべってくださいね」
「ごっくん。あのね、最近のスパ○ボには、瞳子分が足りないと思うのよ」
「……おっしゃってることがよく分かりませんが」
「こないだZをしたんだけどね」
「はあ…」
「最近のは凄いね。無限に伸びるパンチとか、大陸横断ミサイル投げてみたり、はては亜空間にとちゅにゅう………突入だよ!!」
「噛みましたね」
「そんなことはどうでもいいんだよ!確かに、確かにすごいけど、今のス○ロボには瞳子分が足りないんだよぅ」
「だから何ですか、瞳子分って?」
「次回作では、グレンラ○ンが出てくれると瞳子分が補充されるのになぁ」
「……あぁ、なんとなくわかりました」
「わかってくれた?!………あぁ、でも乃梨子ちゃんの場合は」
「はい?」
「神無○の巫女が出ると、乃梨子ちゃん分も補充できるのにね」
「……なんとなくわかりますけど、納得はできない!!」
今日も秩序なき山百合会でございました………。