【2800】 行き過ぎた天使さままだまだ伸びて  (西武 2008-12-18 16:46:14)


もしユミカナが姉妹になっていたら。


「ごきげんよう」
「あ、ごきげんよう。お姉さ、ま?」
「おどろいた?」
「いや、それは驚きましたけど。どうなさったんですか、そのシ…」
「ごきげんよう。祐巳さま。可南子さん」
「「ごきげんよう」」
「何ですの、祐巳さま。そのシ…」
「厚底だって。いま流行ってるらしいよ。やっぱり姉としては可南子より高くないとね」
「いつの時代の話ですか?いや、確かにもう設定もわからなくなっているので流行っているのかもしれませんけど」
「ほら、これで可南子のつむじだってちゃんと」
「だいたい、それはもう厚底という話ではありませんし」
「あれ、可南子、もしかしてつむじふたりある?」
「きけよ」
「お姉さま!!
姉といえば貫禄\、貫禄\といえば身長。可南子はまったく感動いたしました。」
「いやいや、それほどでも」
「可南子さん。あなたがそうやって煽るから祐巳さまの病気がいつまでも治らないのです。だいたい貫禄\といえば身長なんて認めませんですわよ」
「お姉さまと姉妹になれなかったからってそんな僻まないでも」
「だ、誰もそんな話はしていませんわよ」
「だいたいお姉さまが病気なんて聞き捨てなりませんわ。病気だというなら病名を言ってみなさいよ」
「天ね…」
「ともかく。
お姉さま、素晴らしいですわ」
「ありがとう、可南子」
「だから」
「聞こえませんわ。
ああ、お姉さま」がしっ
むぎゅ。
「むぎゅ?」


翌日。
「あら、今日は祐巳、来てないの」
「はあ、なんか肉まんでやけどとかどうとかいってましたけど」


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