【2855】 リリアンの常識では  (沙耶 2009-02-28 00:15:23)


〜リリアン女学園中等部
今日も中庭では穢れの知らない乙女達が楽しそうに会話を弾ませていた。
部活の先輩の話、或いは高等部の素敵なお姉様方の話。或いは……



『あなたが代表とはね』
『こちらでもあなたは優秀なのね』
『ふふふ。あなた達もやっぱり覚えているのね?』
『あら、当然よ。私達はあの方に再び出逢うために生まれ変わったのだから』
『まあ、完全に思い出したのは最近だけどね。それまでは漠然とした想いがあるだけだった。』
『そう。私は私なのに違う誰かであるような…』
『私もよ。そして思い出したら何故かここに来なくてはいけない気がしたのよ。』
『あの子達もここにいる。まだ、目覚めてはいないようだけど。時間の問題でしょう』
『あの方は?』
『……いないのよ。私達も昔を取り戻してすぐに捜したのだけれど。』
『そう……ここに来れば何かわかると思ったのだけれど』
『そうね。ここにはあの時のメンバーが揃いすぎているわ。』
『きっと何かがある。あの方に…私達の姫君に関するなにかが』
『それにしても、また逢えて嬉しいわ。セイ…それにエリコも』


リリアン女学園
ここは様々な乙女達が集うお嬢様学校なのである。
多分


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