【2859】 頭が混乱してます  (クロス 2009-03-02 23:54:44)


処女作です。拙いですが、広い心で読んでください。

『マリア様がみてる×ローゼンメイデン』
 巻きますか 巻きませんか

 雀がさえずる清々しい朝にそれを見つけた。
「ん〜今日もいい朝。まるでマリア様の心のよう。あれっ、枕元に黒い鞄?なんだろう?」
ガチャ パカン
「わー可愛い人形。こんなフリフリな服を着て、瞳子の私服みたいだなあ。」
ふにふに なでなで
「しかも、人間みたいな感触だあ。」
すりすり ちょんちょん
「……きたねえ手を離せです」
「へ!?」
「だから、さっさとそのきたねえ手を離せです!」
「な、ななななな」
「ふんっ、てめえみてえなたぬき人間に触られてたら翠星石が穢れるです」
「なんで人形がしゃっべてるの??」
「当たりめえです。翠星石はローゼンメイデン第3ドールだからですよ。」
「ロ、ローゼンメイデン?第3ドール?」
「そうです。翠星石たちはアリスを目指してるです。」
(アリス?花寺のアリス君のことかな?どうしてアリス君を目指してるんだろう?どこからどうみても女の子の人形にしか見えないけど、まさか男の子なの!)
「そ、そうなんだ変わった目標だね。」
「? まあいいです。それよりたぬき人間の名前を教えるですよ。」
「たぬき人間?わ、わたしは福沢祐巳。リリアン女学院に通ってるわ。ええと、翠星石ちゃんでいいのかな?」
「いいですよ、たぬき人間。これからこの家にお世話になってやるから、感謝するです。」
「そ、そうなんだ。じゃあよろしくね、翠星石ちゃん。」
にこっ
ドキッ
(よくよくみると可愛いです……)
「こ、こちらこそよろしくです。そうそうたぬき人間にはこの翠星石のマスターにならせてやるためにこのゆびw」
ピンポーン
「あれっ?誰だろう?こんな時間に……ってもうこんな時間!!今日は瞳子が遊びに来るんだった!どどどどしよう。とりあえず、出なくちゃ。」
バタン どたどたどた…
「瞳子?」

がちゃ
「ハアハア、ごきげんよう。瞳子。」
「……ごきげんよう、お姉様。相変わらずおちつきがないですね。今年から紅薔薇様になるのですからきちんとなさいまし。だいだいいつもお姉様は……(クドクド)」
(うう、瞳子に怒られちゃったよ。わたしって成長してないのかな。この前もお姉様に怒られたし……それにしても、怒った瞳子も可愛いなあ。)
「ホントに瞳子を妹にして良かった。」
かあ// 「 お、お姉様、聞いてなさるのですか!ちゃんといm」
「たぬき人間」
「んっ、たぬき人間?お姉様、何をおっしゃてるのですか?」
「えっ、私何も言ってないよ。」
「たぬき人間!呼んだら返事しろです。だいだい翠星石の話はまだ終わってねえです。」
「おおおお、お姉様、人形がしゃっべてますのよ!」
「ええと、翠星石ちゃんはローゼンなんとかの第3ドールだから、しゃっべたり、動いたりするの。」
「ローゼンメイデンですよ、たぬき人間。そんなことよりこの指輪にキスして契りを結ぶです。」
「キス… 契り… お姉様、もしかして瞳子というものがありながら、浮気をなさるのですね!」
「えええ、浮気?そんなことしないよ。」
「じゃあ、なんだというのですか!」
「わ、私にもよくわからないよ。」
「きー大きい声で喚くなです。ドリル人間!」
「どど、ドリル人間!?瞳子は瞳子です。ドリル人間だなんて、なんて失礼なことを言うのかしらこの礼儀のかけらもない人形は!」
「翠星石をばかにしやがったですね!このドリル人間、ドリル頭、ドリル・ドリル・ドリル!」
「むきー、お姉様、これはいったいなんなのですの!説明なさいまし!」
「こ、これh」
「たぬき人間!そんなドリルなんか無視して早くキスするです!」
「キスっt」
「お姉様、やっぱり浮気をなさってるのですね!」
「浮気j」
「だ・か・ら、ドリルの起動音なんか無視しろです!それより早くキスを!」
「えe」
「お姉様!浮気は許しませんことよ!せっかくあのお婆さまからお姉様を奪取したというのに!」
「だk」
「早くキスを!!」
「浮気を極刑ですのよ!!」
「たぬき人間!!!」
「お姉様!!!」
「も、もおいいかげんにしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

なんも変哲も無い朝から始まった物語。この出会いがどんな結末へと導くのか。
まだまだ続く。


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