※【No:2876】→【No:2887】→【No:2893】→【No:2900】の続きです
一部を除きすべてオリキャラです、ご注意ください
「いらっしゃ〜い」
「こっちに来て」
「美紀ちゃんとゆーちゃんはまだ来てないの〜」
「ティーカップはここ、茶葉はそこ、今度からはあなたも淹れることになるんだからちゃんと覚えてね」
「やっほー」
「ごきげんよう、遅くなりましたっ」
「カップは右から、お姉さま、私、白薔薇さま、朋子、黄薔薇さま、陽菜さま、聡子さん、あとお客さま用、自分のカップを使いたかったら一緒に置いといてくれればいいから」
「ごめん、加奈、結局仕事全部押し付けちゃった」
「大丈夫、それより自己紹介してあげて、“?”が私の視界を侵食してきてるから」
「ああごめんごめん、わたしは白薔薇の蕾、長井朋子、よろしくね」
よろしくお願いします
「用事は優が来たら言うわ、それまでは適当にしてて」
「いきなり呼び出してごめんね〜、剣道部には話を通しておいたから陽菜に怒られる心配はしなくていいわよ〜」
ひとつ訊いていいですか
「何だ」
「何〜?」
なんで陽菜さまと聡子さまのティーカップが薔薇の館に置いてあるんですか
「それはね〜、陽菜ちゃんたちがよく来るからよ〜」
「少しは手伝えってーの」
じゃあ何で薔薇の館に?
「美紀で遊ぶためよ」
「やっと来たか」
「遅ぉい」
「ゴメンゴメン」
で、わたしはなぜ呼び出されたのでしょうか
「お手伝い」
はい?
「薔薇の館は慢性的な人手不足なの〜、だからぁ〜」
「“どこかにお仕事手伝ってくれるやさしい一年生いないかなぁ〜”」
「似てなぁい」
「馬鹿は置いといて、どう、時間はあるでしょ?」
それはそうですけど
「何も明日から来なさいってわけじゃないし来れるときだけ来てくれればいい、薔薇の館のお手伝いって言えば陽菜たちもしつこくしない筈よ」
はぁ
「加奈ちゃんか朋子の妹になってくれると一番いいんだけど」
「ふふふ〜、ちょっと黙ってましょうか〜」
「美紀ならあとでシメとくから、蕾の妹ができるまでとか、夏休みまでとか、期限付きでもいいの、駄目?」
えーっと
「紅茶飲み放題ですよ〜」
いや、それは別に
「私はね、あなたのような逸材を生徒会にも部活にも所属させないでおくのはもったいないと思ったの、嫌ならば仕方ないわ、でも生徒会でお手伝いって言う選択肢があることを覚えておいてほしいの」
少し考えさせてください
「構わないわ」
「細かい事は気にしないでまた遊びに来てね〜、美紀ちゃんはこのあとお仕置きですよ〜」
「!」
失礼しました、ごきげんよう
「「ごきげんよう」」
「美紀、ちょっと顔貸せ」
「ふふふ〜」
「いやあぁぁーーーー」
ずるずるずる……
相変わらず自由な生徒会ですね