【2924】 ニヤニヤが止まらない  (パレスチナ自治区 2009-04-18 00:07:16)


ごきげんよう。【No:2921】の続きです。
オリキャラメインですのでご注意ください。

リリアン初日、金髪少女に出会ったり、美影さんに再会したり、クラスメイトに捉まり『福沢祐巳』様の話を延々と聞かされたりといろいろありました。
リリアン女学園の印象としては、美少女が多くてびっくりしましたね。
まあ、これから3年ないし7年間は通う訳ですから嬉しくて仕方がないのですが…
いいですね〜リリアン女学園、最高ですよ!
校舎も歴史を感じるいい建物でしたし、お聖堂とか他の学校にはまずありません。
厳かな雰囲気の場所って大好きなのでそういう意味でもこの学校を気に入りました。
お嬢様ばかりなので教室をはじめとして、廊下、トイレ、昇降口、全ての場所で清潔感を感じました。
男だった頃通っていた学校なんて、ゴミ捨て場とまでは言いませんが汚かったですからリリアンってほんとに素晴らしい学校ですよ。
通うのが楽しみになります。 
ふふふ…
あ〜、ニヤニヤが止まりませんよ、本当に。

「ただいまです、お姉ちゃん。……。あら返事が無いです。いないんですかね?」
どうやらお姉ちゃんはお出掛けしているみたいです。
じゃあ今日の夕飯は私が作るってことですか…

「〜〜〜♪」
今日の夕飯はハンバーグ。私の得意料理です。
これからの学園生活を考えると鼻歌が出ちゃいます。

「ただいま〜。ユキちゃ〜ん」
おや?お姉ちゃんが帰ってきたみたいですね。
「お帰りなさい、お姉ちゃん。あ、恵那さんいらっしゃい」
「こんにちは、ユキ」
お姉ちゃんの恋人の恵那さんも来ました。
「ねえ、ユキ。エプロン姿でお出迎えなんて新妻のつもり?すっごく可愛いよ」
「そうね、ユキちゃん。私と恵那、どっちの奥さん?」
「はい?いきなり変なこと言いますね。私は夕飯の用意をしていただけですが…
 そうですね、私にとってお姉ちゃんはお姉ちゃんなので、その質問に答えるとしたら恵那さんになると思いますが」
はあ…私はどうして真面目に答えてしまったのでしょう。恵那さんがやけに嬉しそうに笑っていますよ。
嫌な予感です…
「ええ〜、ユキちゃんの裏切り者〜!」
「すみません、こればっかりは…」
「うふふ、ユキはあたしの奥さんなんでしょ?ならいいわよね?」
やっぱり!
「な、何をする気なn…うm…ムーーー!」
この人何してるですかーーーーーー!
「ぷはッ、は〜。何ってチューよ、チュー。あたしの可愛いお嫁さんにただいまのチューをしただけよ?」
「……ハアハア……何がただいまのチューですか…ん…ハア…ひどいですよ、初めてだったのに…だいたい恵那さんのお嫁さんってお姉ちゃんの筈ですよ」
「い〜じゃない、今日から日本は一夫多妻制になったのよ」
「そんなわけあるわけないじゃないですか!」
「まあまあ軽いジョークじゃない。ふふ、チューだけでそんなになっちゃうなんて可愛いわね〜。あんたって絶対Mだよね」
「そうね、ユキちゃんってMよね」
「………」
ひどい言われようです!ジョークで人の初めて奪っておいてM呼ばわりなんて!
まあ、慣れてますけどね…

「わーい、今日はハンバーグなのね」
「はい、今日は入学祝として私の好物にしました」
「あ、そうだった。今日は入学式だったわね。ごめんね」
「いいですよ、お姉ちゃんにも喜んでいただけましたから。恵那さんのお口にも合えばいいんですけど、どうですか?」
「〜♪おいしいわ。やっぱあんたも嫁に欲しいわ〜」
「ふう…どんだけ欲深なんですか」
「いいじゃない」
まあ、嫌われるよりはいいですよ。

「ねえ、ユキちゃん。学校はどうだった?」
「そうそう、あたしも気になる」
「そうですね…美少女ばっかでしたよ。私の前の席の人なんて金髪美少女でしたよ」
「お〜、それでそれで、薔薇様ってどうだった?入学式にはいたんでしょ?」
「みんなすごかったですよ、さすがでしたよ」
「生徒会の生徒に人気が集まるなんて面白いわよね〜」
「そう言えばそうですね。そんな学校エル●ー・シ●ターがいるところだけかと思ってましたよ」
あれ?エル●ー・シ●ターって生徒会長じゃないですね。まあいいか。
「そうよね、それで他には?」
「えーと…」
お姉ちゃんたちは待ちに待ったリリアン高等部の情報に目を輝かせていました。

さて、お風呂に入って明日の支度もしました。後は寝るだけです。
お姉ちゃんたちは嬉しそうにラブトークでもしているんでしょう。
この家の家主霧島芳江さんはお友達の二条菫子さんという方と日光に旅行に行っていていません。
最近菫子さんとお出かけする頻度が増えています。
明日が楽しみなので、さっさと寝てしまいましょう。
??お姉ちゃんたち妙に静かですね…

コンコン
誰かが私の部屋のドアをってお姉ちゃんたちしかいないのでどっちかなんですが…

「は〜い、どうぞ〜」

がちゃ

「ユキ、起きてたんだ」
恵那さんでした。
「はい、今から寝るところでした」
「ふ〜ん、じゃああたしが寝かしつけてあげるよ」
「別にいいですけど…」
まあ、物は試しですね。ちょっと嬉しいですし。
「お願いします」
「いいのね?じゃあ、ふふふ…」
……イヤ…なんですか?背筋が寒いです…恵那さん何でそんな顔をしてますか?
「あんたって現役女子高生よね、ふふ、あたし女子高生と……たかったんだ〜」
!!!今途中小さくて聞こえませんでしたけど…やばいです!
「ユキちゃ〜ん、おねんねしましょうね〜♪」
「イヤです!だめ!!ちょ…あーーー!」

グスン…何も覚えていません、何も…

ぴぴぴぴ…
「……んん、んーー、もうあさですか…」
はあ、昨晩はひどい目に逢いましたよ…
ですが、気を取り直していきましょう。

今朝はいつもより早起きしました。
リリアンを探検するためなんですけど、何か面白い発見がありそうです。

『マリア様、おはようございます』
早い時間のせいか今日はマリア様の前に人だかりは出来ていませんでした。
教室にカバンを置いて探検スタート!
1時間くらいは探検できますね。

さて、お聖堂の前にやってきました。
ここは、去年の1年生に一番人気のあった場所です。
何の人気かといいますと、『お姉さまにロザリオを渡してほしい場所』です。
なんでも新聞部が企画した瓦版でのアンケートで、一番に選ばれたそうです。(その瓦版はお姉ちゃんが高等部に潜入した際にすくねてきた物です)
選出理由は『お姉さまと指輪交換してるみたいだから』とか、『お姉さまのお嫁さんになったみたいだから』とか。
最近のリリアン生はそっちの気がある子が多くなってきているみたいです。
ちなみに2年生3年生はどうかといいますと、マリア様の前、でした。
理由は、『自分の可愛い妹をいち早くみんなに見せつけたい』とか、『マリア様に祝福されているみたいだから』とか。
その他意見としては、教室、音楽室、図書室の一番奥、体育館倉庫などなど。
面白いですね。

次行ってみましょう〜

さて、ここは校舎裏です。
殺風景です。

「おはようございます、伊波先生」
「おはよう、瑠音。ねえ、瑠音、二人きりで会うときは名前で呼び合う約束でしょう?」
「あ、ごめんなさい、花音様」
「う〜ん、様が無いともっといいんだけど…まあいいわ」
「花音様…」
「ふふ、瑠音ったら今日も可愛いわ。ねえ、キスしてもいいかしら?」
「はい、早くしていただかないとわたし、もう持ちません…」
「ふふふ、瑠音…可愛い…」

!!!!うわ、うわーーー!!!
今キスしてる二人ってうちのクラスの担任と副担任じゃあないですか!
てゆうか凄い濃厚…いつまでキスしてんですか…
はあ、もうちょっと近くで見たいです。

「瑠音、相変わらずこのロザリオ、架けてるのね」
「当たり前じゃないですか。これは花音様から頂いた最初の贈り物ですから…」
「生徒たちがロザリオを架けているんですから私だっていい筈ですよ」
「そうね、大事にしてね…」
「はい、花音様…」

またキスし始めました。

そういうことですか。お二人は在学中姉妹だったわけですね。
そこから今の関係になっていったとそういうことですか。
凄いですね。
きっと運命のアカイイトで結ばれているんでしょう。

「雪美さん、ごきげんよう。こんなところでどうなさったのですか?」
「ひい!」
「雪美さん?」
「ご、ごきげんよう、美影さん。あ、あのう今いいところなんでもう少し静かにしていただけませんか?」
「?はい」
先生たちにはばれていないようです。
「あの、あのお二人は私たちのクラスの…」
「はいそうです」
「覗いてたのですか?」
「はい、いけないとは思うんですけど、あまりに美しい光景だったのでつい…」
「……わかります」
「はい?」
「だって、花音先生も瑠音先生も美人ですし、お似合いのお二人です」
「美影さん…」
「もう少し見ていましょう」
「そうですね…」
美影さんも私たちと同じ属性だったんですね、いやあ嬉しいです。

朝からいいこと尽くめで、ニヤニヤが止まりません♪


あとがき
この「ニヤニヤが止まらない」は2部形式で行きたいと思います。
「雪美」は毎回こんな感じで行こうかと思います。
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。
またよろしくお願いします。


 


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