※【No:2876】→【No:2887】→【No:2893】→【No:2900】→【No:2913】の続きです
一部を除きすべてオリキャラです、ご注意ください
「あれぇ、薔薇の館の手伝いはいいの?」
まだすると決まったわけではありませんから
「じゃあ時間はあるわね」
剣道部にも行きませんからね
「まだ何も言ってないじゃない」
違ったんですか?
「違わないけど、そうだ、つまらないから薔薇の館に遊びに行こう、ミキを倉庫に連れ込んで、フフフ」
剣道部はどうするんですか、それに生徒会活動の邪魔しちゃだめじゃないですか
「大丈夫よ、ミキは戦力として扱われてないから、剣道部は聡子に任せてあるから大丈夫」
聡子さまも大変ですね
「黄薔薇の伝統だからね、器でないのならおとなしく後進に道を譲る」
で、譲られた聡子さまは私に跡を継がせようとしている、というわけですね
「そういうこと」
わたしが伝統を守らなかったらどうするつもりなんですか
「それはないから大丈夫」
剣道部に入ってすらいないんですよ
「私は聡子を信じてる」
わたしを、ではなくてですか
「選んだのは聡子だからね、わたしが直接どうのこうの言えることじゃない」
ではどうしてこうもしつこく勧誘なさるのですか
「なんとなく、あなたは剣道部に入るべきだと思った、それだけのことよ」
そうですか、お心遣いありがとうございます、しかし、わたしは剣道部に入る気はありません、ごきげんよう
「あ、ちょっと待って、帰る前に剣道部に寄って聡子に私が薔薇の館にいること伝えておいて」
え
「それじゃ、ごきげんよっ、ああ〜早くしないとミキが逃げちゃう〜」
はあ、薔薇さま方に負けず劣らず自由な方ですね
……というわけです、聡子さま
「お姉さまは薔薇さま方と本当に仲がよろしいから……」
……
「ごめんなさい、ちょっと昔を思い出してしまって」
いえ
「一緒に稽古して、いかないわよね」
はい
「そうよね、今日のところはこれくらいにしておいてあげましょう、ごきげんよう、また明日ね」
ごきげんよう