【3011】 べ、別に間違ってないじゃん迷い道  (ゆう 2009-08-03 12:14:18)


ここでは美少女な祐巳が登場します

私の見た目は地味。それが原因で昔はよくイジメられたものだ。
けれど私は気にしなかった。靴を隠されようが、無視をされようが、気にしなかった。
だって、家に帰ると優しい家族がむかえてくれる。
それだけで、私は嫌なことなんて忘れてしまうのだ。

「祐巳ー。学校おくれるぞ」
「うん。今行くー」
髪をセットしていた私は随分洗面所を使っていたようだ。
「祐巳ちゃん、はい、お弁当」
「ありがと。お母さん」
お母さん特製のお弁当をうけとって玄関へむかった。
「じゃあ、いってきまーす」
「はーい。いってらっしゃい」
いつもと変わらない朝の時間。ここから私の今日の1日がはじまる。

「ごきげんよう」
「ごきげんよう。利香さん」
この人は南 利香さん。
いじめられていた私と仲良くしてくれた優しい人。
「祐巳さんよー その地味なめがねちょっとかえちゃえばー?」
「えー。でも今変えてももったいないし」
「じゃあ、なんでそんな髪型なの?」
「別に意味はないんだけどー・・・ま、今日はおろしちゃおうかな」
と、私は2つにしばっているリボンをいっきにほどいた。
「!?」
「どう?」
自分の髪は茶色がかかって、昔よくからかわれたけど・・・
「利香さん?」
「・・・。」
何故か利香さんが私の髪をみてかたまっている。
そ、そんなにへんかな?
「か・・・」
「か?」
「かわいい!!」
「へっ?」
な、なんで!?






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