3011のつづき
「ありえないって」
「ほんとだって!可愛いよ!」
「からかわないでよー・・・」
もう、利香さんったらいつもからかうんだから・・・
地味な私が可愛いはずがないでしょ。
「んー・・・っそうだ!」
「?」
「ちょいと待ってて。」
何を考えたのか、利香さんが教室から出て行った。
「どうしたものか・・・」
しばらくして利香さんが帰ってきた。
あ、蔦子さんだー
「な、なにごと!?」
「でしょー?」
「何よ?」
もう、蔦子さんまで・・・
「・・・はっ!」
「「なに!?」」
「祐巳さん・・・メガネとってみそ」
「えー?とったら目が見えないーー」
「とれ」
「はい。」
利香さん怒ると怖いー・・・
う、全然見えない・・・
「どう?」
「「・・・・」」
「?」
もー・・・二人ともさっきからなんなのよ。
かたまってばっか
「・・・蔦子さん」
「利香さん」
「??」
「祐巳さんの顔を撮れ」
「はい」
カシャッ
「うー・・・」
目がチカチカするよぉ・・・
「何いきなり・・・」
「ほい。祐巳さんメガネ」
「ん。」
蔦子さんったら、いきなり写真撮るんだから・・・
うー・・・まだ目がチカチカするよ・・・
「ん。写真」
「う?」
わぁ、綺麗な人ー
こんな人この学校にいたんだー・・・
「この人だれ?」
「「ん。」」
二人とも私の方に指をさしているけど・・・
あ、私の後ろか。
後ろを見たけれどいない。ということは・・・
「わ、私?」
「「そうよ」」
「う、うそ」
私こんな綺麗な人じゃないよーーー!!?