ごきげんよう、お姉さま方。脱線です。
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季節は夏真っ盛り。
ここ、リリアン女学園に待望の夏休みがやって来る。
ここに3人の生徒がいるが、まあ、関係ないのでほっとこう。何?気になる?仕方ない、話の聞こえる所に行くとしよう。
?「も〜い〜くつね〜る〜と〜なつや〜す〜み〜」
?「嬉しそうだね、由乃さん。」
?「そうね。」
由「あったりまえじゃない!夏休みよ、夏休み!これが嬉しくなくて何が嬉しいっていうの?」
?「まあ、確かに。」
?「そうね。」
由「私、海行きたい!海!」
?「えっ?何?突然?」
?「そうね。」
由「私、思うの。最上級生になったし、そろそろ息抜きしてもいいと思うの。」
?「うーん、息抜きかぁ。どう思う?志摩子さん?」
志「そうね。」
由「それに私達3人で、何処かへ行ったことって無かったじゃない。」
?「言われてみれば確かに...」
志「そうね。」
由「最後の夏休みなんだし、思い出作りしたいし。」
?「思い出作りかぁ。でもどこに行くの?」
志「そうね。」
由「湘南よ、湘南!あそこなら日帰り出来るし、たっぷり遊べると思うの。」
?「でもナンパとかされないかな?」
志「そうね。」
由「それも含めていい思い出じゃない。誰が1番声をかけられるか勝負しない?」
?「勝負はちょっと...」
志「そうね。」
由「意気地無し。」
?「だって。」
志「そうね。」
由「まあいいわ。でも海に行くのは賛成?」
?「取り敢えず賛成...かな?」
志「そうね。」
由「じゃ決定〜。明日水着買いに行かない?」
?「水着かぁ。どんなのにしようかな〜。」
志「そうね。」
由「ビキニなんてどう?ビキニ!」
?「恥ずかしいよ〜ビキニなんて。」
志「そうね。」
由「開放感抜群だと思ったのにな〜。」
?「せめてワンピースにしない?」
志「そうね。」
由「じゃ、決まりね。待ち合わせは駅前でいい?」
?「いいよ〜。ついでにランチも一緒にしない?」
志「そうね。」
由「賛成〜。じゃ時間11時頃でいいかな?」
?「うん、それでいいよ。」
志「そうね。」
その時、3人の後ろの扉が開いて誰かが現れた。
「遅れてごめ〜ん、由乃さん、志摩子さん。」
2人?3人じゃなくて?
由「あれっ?!祐巳さん?!ここに居たんじゃなかったの?」
祐「今来た所だけど?」
由「じゃ、今まで私達が話してたのって...」
祐「?」
志「そうね。」
由「うーん。」バタン
志「クスッ