ごきげんよう、お姉さま方。No.3034の続きです。
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「猫の世話よりマシですわ!」
「厳しい事言うね〜。だから育たないんだよ?胸が。」
「ッ...!あなたねぇ...!」
「はーい、そこまで。」パンパン
エンドレスに突入する前に止める舞。
「仲が良いのはわかったから、これでお仕舞い。今日の活動始めるわよ〜。」
「活動ってまた同人誌ですか?」
「今話したばかりじゃない。勧誘のことよ、勧誘。」
「例え勧誘しても辞めるのが関の山じゃないかしら?」
「私もそう思った。」
「そんなこと私だってわかってるわよ。だ・か・ら、あんた 達2人が妹を作って入部させればいいのよ。そうすれば、我が美術部も、安泰、ってワケ。わかるでしょ?2人共?」
「そりゃあわかりますけど、ねえ?」
「ええ。そういう部長こそ、妹はお作りにならないんですの?」
「あんた達?わかって言ってるでしょ。
私が去年の黄薔薇革命に乗じて逃げられたのを!あー今でも思い出すと腹が立つ!」
「そんな事ありましたっけ?」
「自業自得ですわ。」
「2人共、シバくぞコラ。」
「冗談ですよ、冗談。」
「些細な事で目くじら立てるなんて、大人気ありませんわ。」
「(恵には言われたくないと思うぞ?)」
「...まあいいわ。私が作ってもまた逃げられるだろうから、2人が妹を作って入部させなさい。これは部長命令よ、いいわね!」
「「は〜い」」
「どっかに猫みたいな妹落ちてないかな〜っと。」
「猫って貴女...」
「例えだよ、例え。そういう恵は?さっきも言ったけどあのおチビちゃんなんかいいんじゃない?小さくて可愛いものが好きなんでしょ?」
「子守はイヤ。」
「ふ〜ん。じゃ、貰っちゃうよ?あの子、子猫みたいで可愛いし。」
瞳がそう言うと、
「ど、どうぞご自由に...」
と、動揺する恵。
「何々、何かいいのでも入ったの?」
「ええ。いいのが入りましたよ。部長の好きそうなランドセルが似合いそうなロリっ子が。」
「本当?」
「本当です。昼休みに会いましたから。名前は...確か...」
内心ドキドキしながら聞く恵。
「確か?」
「確か...みは」
「わー!わー!」
「な、何よ、突然大声なんかだして。」
「こ、個人情報は保護されるべきだと思います!」
恵は突然叫び出した。
「ふ〜ん。そういう事。」
「そういう事です。」
「な、何よ。」
「恵。」
「は、はい。」
「愛の言葉をかけるなり、感動でもさ