もしも桂さんが勇者だったら
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【ここまでのあらすじ】
桂は勇者として、蔦子、真美、ちさととともにリリアンを救うため山百合会と戦う事になった。
典、水奏の協力を得て可南子に挑む四人。一方、薔薇さま方は笙子、日出実、瑞絵の襲撃をつぼみたちに命じた。
《現在の状況》
名前:○○桂
レベル:4/クラス:シーフ
HP:28/31/MP:21/筋力:4/器用:5/敏捷:4/精神:3/知力:3
スキル:ディテクト(SL1)情報収集成功率UP/アヴォイドダンス(SL1)回避率UP/ポイズン(SL1)毒を与える/シックスセンス(SL1)エリア探知可
名前:武嶋蔦子
レベル:4/クラス:メイジ
HP:18/MP:34/筋力:1/器用:1/敏捷:2/精神:7/知力:8
スキル:ウィンドスラッシュ(SL1)風属性攻撃魔法/ブラスト(SL1)魔法を範囲効果に変える/マジックサークル(SL1)魔法効果を増大/ファイアウェポン(SL1)火属性武器強化
装備:使い捨てカメラ(光属性魔法+1)
名前:山口真美
レベル:4/クラス:プリースト
HP:26/MP:26/筋力:2/器用:3/敏捷:2/精神:7/知力:5
スキル:ヒール(SL1)HP回復/プロテクト(SL2)ダメージを減らす/キュア(SL1)状態異常解除
名前:田沼ちさと
レベル:4/クラス:スレイヤー
HP:39/MP:13/筋力:8/器用:5/敏捷:3/精神:2/知力:1
スキル:コンバットマスター(SL1)命中率UP/スマッシュ(SL3)白兵攻撃スキル
装備:50cm定規(攻撃力+2)
協力者:典(レベル39/ガンマン、サモナースキル所有)、水奏(レベル39/プリースト、メイジ、イリュージョニストスキル所有)
所持金:0G
アイテム:焼きそばパン(HP30回復)×4、コーヒー牛乳(MP30回復)×4、黄色の鍵、白薔薇のシール(5枚)
「ごきげんよう勇者さま」
可南子さんは桂たちに挨拶した。可南子ちゃんの隣には同じくバスケ部部員が一人いる。
「ご、ごきげんよう」
桂は慌てて挨拶した。
「では、失礼」
可南子さんは桂の脇を通って体育館に戻ろうとした。
「お待ちなさい」
典さんが呼び止めると可南子さんは振り向いた。
「何でしょうか」
「勇者さまに協力するものとしてあなたに戦いを申し込むわ」
びしっ、と可南子さんを指差して典さんは宣言した。
「私は山百合会とは関係のない一介のバスケ部部員です。それでも襲いかかるというのであれば、降りかかる火の粉は払うまでです」
可南子さんは動揺する事なく答えた。
「ちょっと、典さん。こっちが悪役じゃないの」
桂は典さんに耳打ちする。
「仕方がないでしょう? 可南子さんは現在山百合会とは関係のない生徒では最もレベルの高い生徒なんだから。愛の名のもとに可南子ちゃんを倒してレベルアップして瞳子ちゃんを救ってリリアンの平和を取り戻すのよ」
典さんの松平病はかなり進行しているらしい。
「可南子さん、そろそろ戻らないと試合が」
「そうね」
可南子さんは一緒にいたバスケ部部員と共に体育館に入っていく」
「待ちなさいって言ってるでしょう?」
「今、練習試合の最中なんです。そろそろインターバルも終わりますから」
典さんが呼び止めるが、可南子さんは中に戻るようだ。
「可南子さん、どうしたの?」
他の部員が戻らない可南子さんを心配して見に来た。
「勇者さまが、可南子さんとの勝負を申し込みに来たのよ」
「ええっ!? 私じゃないよ! 申し込んでたのは典さんじゃない」
桂は慌てて否定する。
「そう。勇者さまのお願いであれば聞かないわけにはいかないわね。みんな!」
様子を見に来た部員の声に二人の新たな部員が現れた。
「可南子さんと二葉さんが勇者さまに勝負を申し込まれたの。バスケ部として勇者さまと全力で戦わせてもらうわ」
「な、なんでそうなるのよ〜っ!!」
桂は絶叫した。
「ところで、今回は大所帯。こんなに大勢のメンバーを倒すのは大変でしょうから、パーティーのリーダーのHPが0になったパーティーを敗北とし、全員を倒したとみなすというのはどうでしょう?」
二葉さんと呼ばれた部員が提案した。
「かまわないわ」
典さんが返事をする。
「では、こちらのリーダーは可南子さん。勇者さま側は当然勇者さま、という事で。よろしいですね?」
「もちろん」
典さんが返事をする。
「ちょ、ちょっと! なんで勝手に返事をしてるわけっ!?」
桂は抗議する。
「大丈夫。とにかく勝てばいいから。そして、勝てるから。それより『白薔薇のシール』を貼って! 防御力が10上がるわ!」
典さんの指示で桂、蔦子、真美、ちさとは白薔薇のシールをオデコに貼った。
「大した自信ですね」
可南子さんが冷ややかに言った。
「では、敏捷値はこちらが早いので、行きます」
二葉さんが宣言する。
「モンクのスキル『韋駄天』で敏捷値と同じ数値を攻撃力に加え、『帝釈天』で、もちろん勇者さまを攻撃! この攻撃は命中すると『麻痺』するため、勇者さまは何も出来なくなります」
二葉さんがそう言いながら殴りかかってきた。
クリティカル!
桂は避ける事が出来ない!
予定ダメージは……45P!
「『プロテ──』」
「待って。真美さん。『プロテクト』なら私が! 『重ねがけ』すると『SLが低い方のみ効果を発揮する』タイプのスキルよ。私にはSLが8の『プロテクト』があるから、任せて!」
水奏さんが真美を制して『プロテクト』を放った。その威力56P!
桂の周りをバリアが囲み、桂は難を逃れた。
「続いて私の攻撃! 『ウォーロード』で回避率を下げる代わりに攻撃力を10上昇させ、『スマッシュ』の効果を『バーサーカー』で勇者パーティー全員への効果にします!」
可南子さんはそう宣言した。
「うわ……可南子さんの『スマッシュ』ってどのぐらい乗るんだろう……」
ダメージ57P!
桂、蔦子、真美、ちさとにとっては致命傷であるが、桂、真美、ちさとは回避に失敗してしまう。
「桂さんに『プロテクト』! ……そして、ちさとさんを『かばう』!」
水奏さんが動く。
桂へのダメージを0に抑えつつ、ちさとへのダメージを肩代わりする。
「水奏さんに『並薔薇』全部使って『プロテクト』。2回連続戦闘不能〜」
真美は自分を犠牲にして、水奏さんのダメージを軽減する道を選んだ。
神秘の力『並薔薇』を使いきっての渾身の『プロテクト』が水奏さんを守る。
水奏さんのダメージは19Pに抑え込まれた。
「う〜ん、私の番だけど、ここは待機で」
典さんが待機を宣言し、バスケ部の攻撃が続く。便宜上部員Aと呼ぶ。
「『シャドウ』で『隠密状態』に! 『サプライズ』で命中率、攻撃力上昇! 狙いは桂さまですが、こちらは『隠密状態』なので、桂さまの回避率にマイナスの修正がなされます」
「ひゃ〜!」
桂は避けられず、水奏さんの『プロテクト』が飛び、再び無傷で何とかなる。
続いて部員B。
「イリュージョニストのスキル『エアギター』で防御属性を風に! ただし、このスキルは敵も味方も関係なく効果を発揮してしまうので要注意! ちなみにこれは精神値で『抵抗』する事になります」
「風はやめて〜!」
蔦子が絶叫する。
「その、属性って何?」
「属性って言うのは、火、水、風、地、闇、光の6種類があって、例えば、防御が風、攻撃が風だとダメージが1/10になるのよ〜」
ちなみに、蔦子の攻撃手段は風属性の攻撃魔法である。
「更に、火属性の攻撃は水属性の防御に対して2倍になる。こういった関係が火→水、水→土、土→風、風→火の4種類。逆に水属性の攻撃は火属性の防御に対して1/2になってしまうの。ちなみに、光と闇は独立していて、同じ属性ならダメージは1/2、違う属性ならダメージは倍という関係になっているの」
「ん? という事は?」
「土属性の攻撃手段があれば有利になるけれど、火属性や風属性しかないと不利になるのよ」
ちなみに蔦子の攻撃補助術は火属性である。
「わかった。つまり蔦子さんは役立たずになるってことね」
「正解!」
解説終了。
部員Bのスキルに対してバスケ部パーティーは『抵抗』を放棄。これにより全員の防御属性が風になる。
「そんな〜!」
蔦子はがっくりと崩れ落ちた。
一方の勇者陣営は桂のみが失敗してしまう。
さらに部員C。
「『アースウェポン』で攻撃力を5上げて地属性に! 更に、『ブラスト』で効果をこちらの全員に拡大!」
「来た来た来た来た!」
桂はこれ以降倍のダメージを食らってしまう事になる。
しかし、ここでバスケ部の全員が行動を終了し、勇者パーティーの反撃が可能になる。
「と、とにかく反撃よね。可南子さんに『ポイズン』で毒攻撃を!」
可南子さんは毒を受けた。
しかし。
「モンクの『清廉』でただちに解除します」
と、毒状態をあっさり解除した。
「つ、次は私か……うーん……『並薔薇』ポイント全部使って可南子さんに『スマッシュ』で攻撃!」
長くは残れまいと判断したちさとはここですべてのリソースをつぎ込んだ。
クリティカルし、予定ダメージ45P! ところが。
「可南子さんを『カバーリング』! このスキルはダメージを代わりに受けるリアクションのスキルで、行動済みか否かは関係ないの」
二葉さんが可南子さんの代わりに食らって、39Pのダメージ!
「そんな」
ちさとはがっくりと肩を落とした。
「ここは……うーん」
蔦子は悩んだ。
自分の持っているスキルは防御属性が風になってしまった敵には弱く、何の役にも立たない。
「ダメ元で可南子ちゃんを素手で攻撃する!」
蔦子の攻撃はあっさりかわされた。
「やっぱりね」
「最後は待機していた私の番ね。サモナーのスキル『サモン・ピグマリオン』で召喚従者ピグマリオンを召喚する! ピグマリオンはただちにHP80の勇者パーティーのメンバーとして行動出来る!」
典さんの隣に現れたのは瞳子ちゃんそっくりの従者だった。
「そして、ピグマリオンはサモナーのスキル『シューティング』により射撃攻撃が可能。共有しているガンマンスキルの『ダブルショット』で可南子ちゃんを2回攻撃する!」
従者の瞳子ちゃんが縦ロールからドリルのようなミサイルを発射した。
「くっ! 1発目の回避ファンブル(自動失敗)!」
「当たったのでガンマンスキル『ダイレクトヒット』で追い打ちをかける!」
「可南子さんを『カバーリング!』」
二葉さんは32Pのダメージ!
「2発目に『並薔薇』を2P乗せる! 2発目は二葉さんの『カバーリング』はルール上できないし、全員攻撃済みだから『かばう』事も出来ないわ! 他の人が『カバーリング』か『プロテクト』を持っていれば別だけど」
「くっ!」
どうやら他の人は『カバーリング』も『プロテクト』も持っていないようである。
可南子さんは『ウォーロード』で回避率を犠牲にしている。
思った通り攻撃は当り、15Pをもぎ取った。
《現在の状況》
可南子のHP:162
桂のHP:28
「次は私か……HPもMPも空になってきたのでMP回復アイテム『コーヒー牛乳』を飲む」
二葉さんはHPはプリーストのメンバーに任せ、MPの回復を優先した。
これが大きな転機の一つだったかもしれない。
「次は私……モンクの『阿修羅』で3回攻撃を桂さまに!」
可南子さんの番である。
「避けられるか、そんなのお!」
1発目、可南子さんの攻撃はファンブル(自動失敗)だった。
「に、2発目!」
「またファンブルしてっ!」
2発目、可南子さんの攻撃はファンブル(自動失敗)だった。
「ね、念が通じたのかしら」
「さ、3発目!」
3発目、可南子さんの攻撃はクリティカルだった!
「『プロテクト』!」
そして、水奏さんの『プロテクト』の前に散った。
このあたりからバスケ部パーティー優位の流れがおかしくなる。
典さんはちょっと考えてからまた待機する。
部員Aの番となる。
「『シャドウ』&『サプライズ』」
これを桂はクリティカルで回避した。
そして、今日初めての水奏さんの番である。
「イリュージョニストのスキル『ドッペルかいだん』を使用! このスキルはバトル終了まで指定したスキルの属性を変える事が出来るのよ! 対象は、蔦子さんの『ウィンドスラッシュ』を地属性に!」
バスケ部パーティーは一斉に「あっ!」と叫んだ。
「そ、そんなスキルあったんですかっ!?」
可南子さんが動揺したように聞いてくる。
「このスキルは『花寺エディション』の特別スキルよ」
水奏さんは笑った。
「な、ならイリュージョニストのスキル『リトルホラーズ』を蔦子さまに! これで蔦子さまは『抵抗』に失敗したら『行動済み』扱いになります!」
部員Bのスキルに蔦子の『抵抗』は成功した!
「で、でもっ! 蔦子さんの順番が来る前に桂さまを倒せばいいだけの話! メイジのスキル『アーススピア』で桂さまを攻撃!」
部員Cが宣言する。
「く、クリティカルに回避できたっ!」
桂、今日一番の見せ場かもしれない。
従者瞳子ちゃんも待機を選択して、桂の番である。
「『並薔薇』を全部使って可南子さんに攻撃!」
そして、この攻撃がクリティカルという奇跡が起こった!
「か、『カバーリング!』」
二葉さんが宣言する。
「そのダメージはイリュージョニストのスキル『レイニーブルー』で増加させる! HPの回復はしていないからそろそろ落とせる!」
水奏さんの言葉通り、二葉さんは倒れた。
「もう、『並薔薇』はないけど『スマッシュ』で可南子さんに攻撃!」
与えたダメージは振るわず11Pに留まる。
「では、『並薔薇』全部使用! 『マジックサークル』『ウィンドスラッシュ』『ブラスト』もおまけ!」
蔦子の渾身の魔法が放たれる。
「イリュージョニストのスキル『不在者チャンス』使用! これにより使用タイミングの違うスキルの使用可能。使用スキルは『ウィズダム』を可南子さんに! これにより魔法の回避を対象は知力値で行わなくてはならない!」
水奏さんの思わぬ援護に可南子さんはパニックに陥る。
可南子さんは必要のない知力を初期の1からまったく上げていなかったのだ。
可南子さんは60Pのダメージを食らった!
「では、まずは瞳子ちゃんの攻撃! 『ピンポイントショット』で防御力無視攻撃!」
可南子ちゃんは回避できずなかったのだが、ダメージが振るわず12Pのダメージ!
「続いて私の『ピンポイントショット』!」
クリティカル!
「さらに、私の攻撃はサモナーのスキル『ふたりは瞳典』の効果により、ダメージが倍になる!」
48Pのダメージ!
そして3順目になった。
二葉さんが倒れた今、先頭は可南子さんである。
「くっ、仕方がない。ここはアイテムを使って……」
「待った! ガンマンのスキル『ファーストブレイク』を使って割り込む!」
典さんの宣言に可南子さんが固まる。
「サモナーのスキル『バーストブレイク』を使用! このスキルは従者を爆破し、従者のHPと同じダメージを敵のパーティーに与える事が出来る!」
「そ、そんなのありですかあっ!」
現在、従者瞳子ちゃんのHPは満タンで80Pあった。
可南子は倒れた。
「ほら、ドロップ品」
「あ、うん」
戦闘不能に追い込んだ可南子さんと二葉さんのドロップ品がもらえる事になった。桂が探し出し、水奏さんが鑑定した。
《アイテム鑑定の結果》
火星からの手紙(売れば5000G):某水先案内人とは関係なく、紅薔薇のつぼみ(当時)への愛がつづられているらしい。
いちごさんと私(売れば1000G):ネタバレ注意と書いてないので詳しくは書かない(笑)
桂たちはアイテムを売り、真美を復活させて保健室に向かった。
他のバスケ部部員の経験値も入ったため、レベル12になれそうである。
「ごきげんよう……笙子ちゃん!?」
拠点にしている保健室に入るなり蔦子は叫んだ。
蔦子の子分こと内藤笙子ちゃんが変わり果てた姿になって運びこまれていたのだ。
「日出実っ!」
奥には真美の妹の高知日出実ちゃんがやはり変わり果てた姿になって運び込まれていた。
「何があったの?」
蔦子が笙子ちゃんに訪ねた。
「つ、蔦子さまあっ!」
笙子ちゃんが泣きながら蔦子さんに抱きついた。
その姿は異様であった。
笙子ちゃんは犬耳、犬シッポをつけていた。
奥で震えている日出実にはコアラ耳、コアラしっぽがついている。
「実は、つぼみたちに襲撃されたんです」
「えっ!?」
二人の話を聞くと、白薔薇のつぼみと紅薔薇のつぼみがクラブハウスの写真部部室を襲撃し、笙子ちゃんとバトルになった。その時隣の部室で騒ぎを聞きつけた日出実ちゃんが真美を呼びに行こうとしたところを気付かれて、二人まとめて倒されたという。
「そして、白薔薇のつぼみが無理やり犬耳、犬シッポをつけて『勇者の活動時間にはこれをつける事を義務付けます。従わなかった場合はペナルティを課します』って。私、皆さんが山百合会メンバーを倒すまでこんな格好しなくちゃいけなくなったんですよ」
笙子ちゃんはよほど嫌らしくさめざめと泣いた。
「白薔薇のつぼみ、帰り際に『あなたのお姉さまたちでは本気になったって勝てないだろうから、卒業までその格好だね。記念に蔦子さまに撮ってもらえば?』なんて言うんですよ」
怒りに震えながら日出実ちゃんが訴えた。
「な、なんてことを……」
ちさとが思わず目をそらした。
「ひどい。山百合会、ひどいよ!」
桂は憤慨した。
しかし。
「笙子ちゃん、可愛くとってあげるから。ね。ね。だから、一生のお願い」
蔦子、笙子ちゃんの犬耳姿の破壊力に我を失って、写真撮影に応じるよう懇願していた。
「日出実。体操着持ってる?」
「え?」
「た、体操着持ってるかって聞いてるのよ」
「きょ、教室に行けば……」
「着替えなさい」
「は?」
「あ、姉として命じるわ。た、体操着に着替えるのよっ!」
真美、日出実ちゃんへの屈折した愛が爆発寸前である。
「この、ばか姉どもがあーっ!!」
「あ、私と笙子ちゃんは姉妹じゃなくて……」
「同じようなもんでしょーっ!!」
桂の怒りとともに今日も一日が終わった。
桂が瑞絵の所にもつぼみたちが訪れていた事を知るのはずっと後である。
->セーブして【No:3085】へ
ここでやめる