ごきげんよう、お姉さま方。
×××
俺の名は福沢祐麒。
タヌキ面である…。
俺は今…とある所で懺悔をしている…。
懺悔と言ってもタヌキ面を懺悔している訳ではない。
まあ…野郎の懺悔など聞きたくないのであれば…帰ってくれ…聞きたいというのであれば…止めはしない…。
あれは…そう…花寺の学園祭での事だった…柏木の野郎に女装させられ、嫌な気分の筈だった…
しかし…アリスにメイクアップされ、祐巳の…姉のブラとショーツ?パンツ?を装備し、制服を着用し、アリスに「ブラにスペシャルなオマケをしたから触って見る?」と言われたので、触って見た…
魔が差したのだ…否定すれば良かったのに…俺は好奇心に…誘惑に負けてしまったのだ…
心の中で祐巳に『ふっ、勝った』と思った時には既に遅かった…手遅れだったのだ…
その後のステージにも顔こそ嫌々ながら、としながらも内心『この俺を見てくれ!』と喜んでしまったのは言うまでもない…
俺はその後…野郎からラブレターを貰っても当たり前だとしか思わず、むしろ他に何か貢ぎ物は無いのか?と、考えるようになっていった…
アリスは、仲間が出来た事を素直に喜んでいた…
俺は…いつしか祐巳の目を盗み、リリアンの制服を着用し、街をうろつくようになった…
最初こそ皆の視線が怖かったが、慣れてくると次第に快感へと変わってしまった…
ナンパされた事もあったが、ハスキーボイスと言うことでごまかした…
リリアンの先生にあった時は冷や汗ものだったが、上手く誤魔化せたと思う…多分…
近い内にリリアンに堂々と入ってみようかと思う俺は…どう見ても変態です…
神様仏様マリア様、こんな俺を許して下さい…
『十字架』に架けられた何かに向かって懺悔する祐麒
だが、無情にもその何かは、そのてを『バッテン』にした
ザバー ガン
上から水がかかってと思うと次の瞬間、ダライが落ちてきた