【3505】 いきなり送ります  (海風 2011-05-08 17:33:35)


このSSは、

【No:3157】【No:3158】【No:3160】【No:3162】【No:3170】
【No:3171】【No:3174】【No:3177】【No:3183】【No:3187】
【No:3196】【No:3205】【No:3233】【No:3249】【No:3288】【No:3327】【No:3380】【No:3397】【No:3443】【No:3464】【No:3498】【No:3501】

までの解説書となっています。




今からだとちょっと遅れ気味だけど間に合う! わかっている人は1.015倍楽しくなる!

T2B全開愉快痛快無料休載常連連載企画微解体SS!!



 注・ネタバレになりそうな部分は大きく削っているので、これから読もうと思っている未読の方もOKです。









これまでのそこら辺の人達


・無所属 リリアン最弱  福沢祐巳
 問答無用の主人公。普通に可愛い。
 なんか色々巻き込まれたり、がっかり覚醒で泣いてみたりとそこそこ不幸が続いていたが、そろそろイイコトがありそうな予感が見え隠れし始める。



・山百合会 黄薔薇の蕾の妹  島津由乃
 この話で一番目立っているだろう、もはや主役と言える人。かなり可愛い。
 山百合会の仕事を一身上の都合でパスしたり(ぶっちぎったり)、有名人に挨拶したり(ケンカ売ったり)と、その自由奔放さと傍若無人さと猪突猛進さと、「鬼の血でも流れてるんじゃないか」と噂されるほどのエネルギッシュかつ血気盛んな様で周囲の熱い視線を集める。
 祐巳に対して淡い友感情を抱いている。だが祐巳がどう思っているかはわからない。

 能力名 “玩具使い(トイ・メーカー)”
“火薬”の才能。それを活かす媒体として銃器を具現化する。

 他の二つ名
 「トラブルメーカー」「歩く問題児」「玩具を振り回して喜んでいる人」など



・山百合会 純白たる反逆の蕾  藤堂志摩子
 美人、人望がある、反逆者なんて呼ばれるカリスマである、という三拍子揃った文句なしの主人公格。言わずと知れて可愛い。
 既存の狂ったルールに逆らっている人。少し前から、目の前の怪我人を放っておけない、という生来の優しさに悩んでいる。物憂げな表情に人気も急上昇している。祐巳も大好きな人。

 能力名 "憂志の理"
 他者の外傷を癒す能力。自分の傷は治せない。

 他の二つ名
 「白薔薇の蕾」「反逆者」「関わりたいからってわざと怪我する人もいるほどの美人」など



・山百合会 輝く紅夜の蕾  小笠原祥子
 お姉さまの無理難題を文句一つ言わずに難なくこなす凄腕の傭兵のような存在で、そのスペックはまさに主役。直視すると目玉がつぶれそうになるほどの美人。
 肉体、頭脳、そして精神面と高い水準をマークしており、突出した部分はないが総合的なバランスが非常に良く、あらゆる局面で柔軟に対応できる人。
 組織の一部という自覚があるせいか、わりと下級生の面倒見が良かったりする。祐巳としては色々あって避けていたが今はスター的存在となっている。

 能力名 “紅夜細剣(レイピア)”
 真紅の刃の西洋剣。任意で刀身が折れる。

 他の二つ名
 「紅薔薇の蕾」「潔癖お嬢様」「ボク・サッチー」など



・山百合会 疾風流転の黄砂の蕾  支倉令
 お姉さまと妹の板ばさみに日夜ストレスを感じている人。下級生の人気もあり、その姿は複数の女性の間で右往左往するハーレム主人公に等しい。
 ただひたらすら単純に強い。特に肉体的な強さと頑丈さは恐らくリリアン1。温厚で真面目で優しく、周囲の気配りもできて、おまけに目覚めていない者にも分け隔てなく接する、完全なる善意の人。そんな人格者なだけに「なぜあの島津由乃を妹に…」という声もわりと多い。なぜって惚れた弱味である。
 山百合会メンバーでは比較的話しやすいので、外からの要望はまず彼女が聞くことが多い。でも祐巳はあまり頼りにならない人だと思っている。

 能力名“疾風”“流転”
“疾風”と“流転”は具現化した木刀の名で、それぞれ特殊な性能を持つ。

 別の二つ名
 「黄薔薇の蕾」「頑丈な人」「苦労人」「いい人だけど……」など



・山百合会 紅に染まりし邪華  水野蓉子
 全てのエピソードにだいたい必ず関わっている裏の主人公の一人。知性的な美人。
 リリアンの平和を守りたい派の人。支倉令に負けないほど温和でフレンドリーなはずなのに、近寄りがたい雰囲気が強すぎて、あまり人が近付いてこないことが密かな悩み。常勝無敗記録保持者。
 祐巳的にはナマで見る田村○サカズくらいすごい存在。

 能力名 "女王を襲う左手(クイーン・レフト)" 予知能力 ほか
 詳細不明。

 別の二つ名
 「紅薔薇」「堅物」「強すぎるだろあの人」など



・山百合会 黄路へ誘う邪華  鳥居江利子
 全てのエピソードにだいたい必ず関わっている裏の主人公の一人。おでこ美人。
 望むわけじゃないけど結果的にリリアン崩壊してもいいんじゃない?派の人。興味のないことにはとことん無関心だが、興味のあることはとことん追求する。最近の関心は島津由乃の成長と行動に向けられている。
 祐巳的にはナマで見る織田ユ○ジくらいすごい存在。

 能力名“QB”
 「Quiet Bomb」の略。瞬間移動が得意で、能力名というより空間を操る能力の代表的な使い方の一つの名前。

 別の二つ名
 「黄薔薇」「おでこさま」「興味を持たれるから目を合わせちゃいけない人」など



・山百合会 白き穢れた邪華  佐藤聖
 全てのエピソードにだいたい必ず関わっている裏の主人公の一人。性的な意味でも美人。
 基本的になるようになると思っている派の人。個人として動いている意識が強く、組織や勢力にも無頓着。なので味方に思いっきり愛想を尽かされ孤立した。
 祐巳的には一人で飲んでいるうら若き女性の隣に座った石田Jイチくらいすごい人。Jローラモでもいい。

 能力名“シロイハコ”
 自分サイズの白い棺桶の具現化。中身は内緒。

 別の二つ名
 「白薔薇」「性さま」「色々な意味で危ないよねあの人」など



・無所属  蟹名静
 揺ぎない片思いヒロインの座に君臨する、誰がどう見ても主役。シャープな美人。
 祐巳はわりと仲が良いが名前さえ知らない。

 能力名“冥界の歌姫”
 珍しい空間系の能力者で、有効範囲に自由に思念体を呼び出し操作できる。



・無所属  立浪繭
 事件に巻き込まれるヒロインの座に君臨する、その波乱の青春は誰がなんと言おうと主役。上級生を手玉に取る美人。
 たぶん今後も巻き込まれ続ける。祐巳はよく知らない。

 能力名“居眠り猫(キャット・ウォーク)”
 瞬間移動に負けないほどの超速移動。その軌道上にある細々した物なら物理法則を無視して盗むことができる。



・黄薔薇勢力 一年生担当長  田沼ちさと
 一人の上級生を思い続ける一途な姿勢はもはやヒロイン。結構いい感じで可愛い。
 島津由乃とはいろんな意味で永遠のライバル関係。祐巳はよく知らない。

 能力名 “疾駆戦車(スピード・マシン)”
 飛ぶ斬撃を放つ小太刀と、飛ばした斬撃をはね返す反射鏡の具現化。



・中等部三年生  松平瞳子
 小笠原祥子の遠縁に当たる下級生で、次代の主人公に相応しい。ドリ可愛い。
 高等部でも意外と噂されている、高い素質を持った中等部生。とある理由で高等部に出入りしているとかいないとか。
 祐巳としては歓迎すべき下級生。

 能力名 “折紙絶対防御装攻(インスタント・イージス)”
 攻撃に対する相殺性能を持つ折紙の具現化。



・新聞部部長  築山三奈子
 リリアン1の情報機関のトップ。石橋を避ける慎重さと、必要なら地雷原を駆け抜ける大胆さは間違いなく主役。ポニー美人。
 全ての異能使いを知っている、とまで噂される凄腕の情報屋。彼女の推測は何の根拠もなかろうとも、彼女の考えというだけで相応の価値が発生すると言われる。
 祐巳は全然知らない。

 能力名 “嘱託調査書(アンケート)”
 相手の能力から身体的特徴までを割り出す情報系能力。本来は口頭による質疑応答が基本だが、それを紙媒体によるアンケート用紙を具現化するまでに進化している。



・新聞部部員  山口真美
 リリアン1の情報機関のトップの妹。姉譲りの慎重さと大胆さを持ち合わせる次代の主人公。7・3可愛い。
 一年生だけに下積みとして毎日校内を走り回っている。目下の目標は、来期の三薔薇と山百合会にコネを作ること。個人的に島津由乃を応援している。
 祐巳はやっぱり知らない。

 能力名 なし
 詳細不明。



・写真部  武嶋蔦子
 写真を扱う情報屋。組織に属しながらも単独行動を取る姿は主人公に相応しい。メガネをはずすと超絶美人との噂。はずさなくても美人。
 用心深さと思慮深さから、一年生にしてトップレベルの情報屋として活躍する。珍しい能力を持つことから顧客も多く、リリアンで敵に回したくない人物の一人として認識され始めている。
 祐巳が初めて殺意を抱いた人。

 能力名 “罪深き相貌(ギルティ・アイ)”
 未来をフィルムに収めるという、高性能の念写能力。ほか、目に移らないものを写真に撮るという進化系能力の開発も進めている。



・一年桃組テニス部所属 桂
 影の薄い一生徒。脇役中の脇役として脇役界のカリスマたるその姿勢は主人公クラス。目立たないけど可愛い。
 福沢祐巳の親友。祐巳のために島津由乃に反抗するなど、かなり男気溢れる人。でも山百合会と関わり始めた祐巳とさりげなく距離を取っている昨今である。
 祐巳としては「なぜ距離を取るのか」と問い詰めたいが、自分が逆の立場なら同じことをするだろうと確信があるので何とも言えない。

 能力名 “黒の雑音(ブラックノイズ)”
 音にまぎれるというステルス能力。雑音がない無音空間だと使用不可能。それと「触れている間、対象への五感作用を塞き止める」という能力も持つが、こちらはあまり知られていない。





・紅薔薇勢力総統 “紅蓮の魔犬(ケルベロス)”
 別名「忠犬」。水野蓉子の意志に従う紅薔薇勢力のリーダーで、脇役界の主人公。案外童顔の美人。
 誠実にして責任感が強く真面目なその姿勢は、内外問わず信頼が寄せられている。
 でも祐巳にとっては怖いだけの人。

 能力名 “紅蓮の魔犬(ケルベロス)”
 炎の具現化と操作。



・黄薔薇勢力総統 “銃乙女(ガン・ヴァルキリー)”
 別名「銃マニア」。黄薔薇勢力のリーダーで、リリアンで最も好戦的な脇役界の主役。通好みの美人。
 ただ「強い」というだけでトップに上り詰めたので、組織の長としての自覚はあまりない。そんな頼りないトップのおかげで勢力の団結は強かったりする。
 祐巳にとっては普通に怖いだけの人。

 能力名 “銃乙女(ガン・ヴァルキリー)”
“火薬”の才能。それを活かす媒体として銃器を具現化する。



・最近白薔薇勢力を解散して無職になった総統 “九頭竜”
 別名“蛇”。組織からの離脱、そして再始動を経た人。そのチャレンジ精神は無謀に挑まんとする勇者=主役で、地味な美人。
 次期白薔薇である藤堂志摩子のために裏でこそこそ動き始める。
 祐巳としては特に知らない人。

 能力名 “九頭竜”
 主に自然物を媒体とした操作系能力。



・無所属 “氷女”
 元白薔薇勢力戦闘部隊隊長。白薔薇最強の戦士だった人で、物語の中盤辺りに主人公グループに加わるような主役っぽい人。威圧的な美人。
 真面目で融通が利かない堅物で、上役に当たる放任主義の佐藤聖や“九頭竜”には色々抱え込んでいた。意外と同勢力の下級生には人気があった。
 祐巳としては怖い以外の感想がない人。

 能力名 “氷女”
 氷の具現化と操作。



・無所属 “宵闇の雨(レイン)”
 元白薔薇勢力隠密部隊隊長。情報統括を担っていた人で、ついでに参謀役も兼任していた司令官的主役。どっちかと言うと可愛いより美人。
 柔軟な思考で白薔薇勢力全てを把握し、普段は佐藤聖と“九頭竜”の代わりに勢力を動かしていた実力者。目的のためならわりと手段を選ばない頼もしい人。
 祐巳はよく知らない。

 能力名 “宵闇の雨(レイン)”
 水の具現化と操作。それと知られていないがステルス系能力も持ち合わせる。



・三薔薇直属の隠密 “影”
 元は白薔薇勢力の隠密で、今は現三薔薇の隠密。単身アンダーグラウンドを行き来する姿は主役そのもの。存在感の薄い幽霊みたいな美人。
 高性能のステルスと情報系能力を買われて自由に薔薇の館に出入りし、山百合会の全貌を見ることを許されている唯一の人。
 祐巳はわりと慣れている。

 能力名 ステルス “戯言を囁く地図(バベル・クラフト)”ほか
 「登録」という条件を満たすことで対象の居場所を知ることができる地図の具現化。ちなみに本人のみ知る場合は具現化する必要はない。高性能ステルスには名前がない。



・次期白薔薇勢力構成員 “神憑”
 元白薔薇勢力特務処理班長、通称雑務長と呼ばれた人。黙々と雑用だけこなす縁の下の力持ち的主人公。優しそうに見えて案外厳しい美人。
 三年生になるまで雑務処理ばかりしていたのに妙に強い。
 祐巳はよく知らない。

 能力名 “神憑”
 物質に生命を吹き込む“創世(クリエイター)”技術。ただし彼女のは全てが規格外。



・次期白薔薇勢力構成員 “鼬”
 元白薔薇勢力隠密部隊副隊長。リリアン生として毛色が違いすぎる姿勢は逆に主役っぽい。いつも笑っているが少ししか可愛くない。
 次期白薔薇勢力総統と言われた秘蔵っ子。実績皆無の元幹部。ゆえに周囲には嫌われまくる。
 祐巳はよく知らない。

 能力名 “鎌鼬”
 糸の具現化。



・次期白薔薇勢力構成員 “複製する狐(コピーフォックス)”
 島津由乃のケンカ友達の一人。情報と能力を取引する情報屋。一癖ある主役タイプ。うさんくさ可愛い。
 特殊な能力を使うがゆえに情報屋になり、情報屋になったがゆえに強くならざるを得なかったという物事の順番を間違えてきた人。
 祐巳はよく知らない。

 能力名 “複製する狐(コピーフォックス)”
 他者の能力を吸い取り、それを具現化した御札に封じて一時的に使用可能。未覚醒者でも使用可能。



・次期白薔薇勢力構成員 “小さな暗殺人形(ミニチュアドール)”
 島津由乃のケンカ友達の一人。なんとなく何かが主役級。なんか微妙に可愛い。
 上級生からも同級生からも下級生からも他勢力や組織からも割と人気がありスカウトも多かったものの、なんとなく無所属で通してきた人。なぜかは本人もよくわかってない。
 祐巳はよく知らない。

 能力名 “小さな暗殺人形(ミニチュアドール)”
 物質に生命を吹き込む“創世(クリエイター)”技術。物質を圧縮してポケットに入れて持ち運びしたりする。



・次期白薔薇勢力構成員 “鋼鉄少女”
 島津由乃のケンカ友達の一人。激しい片思いっぷりが主役並。実は可愛い。
 島津由乃にトラウマを植えたり島津由乃に愛を囁いたり島津由乃にセクハラしたり島津由乃を殴ったりと絶賛片思い中。当然支倉令とは犬猿の中。
 祐巳はよく知らない。

 能力名 肉体変化
 一時的に肉体を鋼鉄化する変化能力。



・次期白薔薇勢力構成員 “白と黒の罠(ホワイト・オア・ブラック)”
 島津由乃のケンカ友達の一人。根が真面目で、真面目ゆえにツッコミを入れる主役みたいな人。コミ美人。
 その辺にある組織の体制に幻滅して無所属を通してきた人。意外と堅実派。
 やっぱり祐巳はよく知らない。

 能力名 “白と黒の罠(ホワイト・オア・ブラック)”
 両手に具現化する白と黒の手袋。片方で衝撃を吸収し、もう片方で吸収した衝撃を放つ。



・紅薔薇勢力遊撃隊隊長 “鍔鳴”
 実質紅薔薇勢力ナンバー2。組織に所属しながらも一匹狼の主人公っぽい単独行動が好き。勢力内にファンクラブがあるほどの美人。
 謙虚に座し、ひたむきに強さを求める人。あまり私情を挟まず、紅薔薇・水野蓉子と総統“紅蓮の魔犬(ケルベロス)”の剣であることを決めているその姿は、主君に仕える侍そのもの。隊長ではあるが指揮を取ることには全然向いていない。
 祐巳は普通に美人だと思っている。

 能力名 なし
 刀の具現化。特別な能力はないが、鍔鳴りが聴こえるまで斬られたことに気付かないという早過ぎる居合いが二つ名の由来。



・白薔薇勢力戦闘部遊撃隊 “鬼人”
 実力的には幹部でも申し分ない平構成員。脇役という大事なポストをガッチリ固める隠れた主役と言っても申し分ない。意外にも某48アイドルの誰かに似て可愛い。
 鬼の名が付くように、怪力と身体の頑丈さには自信がある。おまけに頭も切れるという高スペック。鬼のように残酷である、というわけではない。結構Sだが。
 祐巳としては時々見かけては「有名人のあの人に似てるなぁ」と思っている。

 能力名 なし
 絵本などで見る鬼の金棒の具現化。



・華の名を語る者 “瑠璃蝶草”
 通称“契約者”。瑠璃蝶草は羅生門蔓の古名。主人公は誰かと聞かれたらまず上げられる内の一人。メガネ美人。
 能力的には弱くないのに運動神経が悪すぎて無駄にしている人。真面目なので相手がふざけるとすぐ怒る。
 色々あったが祐巳はわりと好きな人。

 能力名 “契約書”
 様々な制約の下、万物の法則を越える約束の具現化。



・華の名を語る者 “鳴子百合”
 通称“契約した者”。主人公は誰かと聞かれたらまず上げられる内の一人。ショートカット美人。
“契約書”の力で能力者になった人。“瑠璃蝶草”に義理立てすることを決めている。体制への反発より闘うことに魅せられ始めている。
 祐巳は彼女にだけはまだ会ったことがない。

 能力名 なし
 雷の具現化と操作。



・華の名を語る者 “雪の下”
 通称“契約した者”。あるいは“天使”。主人公は誰かと聞かれたらまず上げられる内の一人。髪うねうね美人。
“契約書”の力で能力者になった人。体制への反発が人一倍強いが、基本的に間が抜けている。
 祐巳はとある事故でちょっとトラウマになっている。

 能力名 なし
 翼による飛翔。盾の具現化。能力封じ等、わりと器用に色々こなす。



・華の名を語る者 “竜胆”
 通称“契約した者”。主人公は誰かと聞かれたらまず上げられる内の一人。基本的に目が死んでるがよく見たら可愛い。
“契約書”の力で能力者になった人。闘うことが怖くて、しかし闘うことから逃げられないと悩んでいる。
 祐巳的には好きでも嫌いでもない顔見知り。

 能力名 なし
 空間系で重力を操る。刀の具現化等。






●あまり役に立たない用語辞典


・悪夢
 藤堂志摩子が“契約者”に対して抱いている畏怖。志摩子はこれ以上の異能使いを、戦乱を望まない。


・犬
 紅薔薇勢力総統“紅蓮の魔犬(ケルベロス)”の俗称。
 犬は古来から人間のパートナーで、生活の役に立っていた。生類憐みの令然りで犬好きは多く、「エサ」という表現を聞くと「ご飯」といちいち訂正する飼い主も少なくないとか。


・嘘
 あるいは虚実。戦闘で言うところのフェイント、情報戦で言うところのミスリードや誤報。
 これが平然と使えて、異能使いは初めて一人前となる。


・S(えす)
“鼬”が“白と黒の罠(ホワイト・オア・ブラック)”に言い放った「サディスト」の意。ちなみに彼女は本当はちょいMである。


・奥の手
 異能使いが滅多に見せないとっておき。二つ名持ちならほぼ必ず持っている。


・貸し、借り
 リリアンで最も溢れている勘定方法。
 非常に曖昧で忘れられることも多く、口約束に等しいほど拘束力を持たないが、不思議と成立するやり取り。


・キス
 主に佐藤聖がしたがること。またはしたこと。あるいはこれからすること。魚の名。


・狂った正義
 強い者こそ絶対。強い者こそ正義。そんなリリアンを支配するシンプルな正義の形。
 創始からあったのか、時代の三薔薇が定めたのか、それとも時を重ねて生き残った正義がこれだけだったのか、もう知る者はいない。
 現代においては最もスタンダードな正義だが、過去でも現代でも賛否両論である。


・久保栞
 去年の“反逆者”。もうリリアンには在籍していない。


・蹴り技
 スカートが長いリリアンの制服を着ての足技は、見た目通り難しい。逆にこれが実戦で使えるなら相応のベテランということになる。


・虎徹(こてつ)
“鍔鳴”が扱う刀のモデル。最上大業物十二工の一人に数えられる長曽祢虎徹作の名刀。よく切れる。


・最強
 血気盛んなリリアンの子羊達が求める称号。今のところ三薔薇が三人で共有しているという体になっている。


・新生白薔薇勢力
 別名「志摩子大好き集団」。でも実はまだ志摩子非公認である。


・新聞部の存在
 リリアンには複数の情報機関があり、その中で新聞部は最大の組織として長く君臨している。その最たる理由は、代々山百合会が後ろ盾につくからだ。
 しかし、山百合会公認であることが新聞部の強みではあるが、新聞部は時には山百合会の不祥事や不利益になる情報を発信したりする。
 「あくまでも公平な情報機関」として。
 それでも、よほどのことがなければ山百合会は関与しない。明確な悪意が見えるならともかく、過去、山百合会が、というより時の三薔薇が新聞部に苦言や苦情を漏らしたことはない。
 それは全て、長きに渡り公平に情報を扱ってきた新聞部に対する信頼と敬意からである。そして応えるように、新聞部は「決して武力を持たない」という誇りを貫き通している。
 だが、一説に寄ると「ブラックリスト」の存在が、時の三薔薇の首輪となっている、という噂もある。
 本当に極一部の生徒だけが知っている、代々新聞部に伝わると言われる「ブラックリスト」。
 異能使いが現れた頃から現代まで、異能や人物の詳細を綴られてきたそれは、誰もが欲しがり、また恐れるべき物だ。
 そこに乗っている情報があれば、現代の勢力図が丸々ひっくり返るとも言われるが、真偽も当然だが実在するかどうかも不明である。


・スーパードラゴン
 島津由乃の奥の手。花火が由来の名前だが正確には「ニュードラゴン」であって、由乃はまだ自分のミスに気付いていない。


・勢力
 組織のこと。


・組織
 勢力のこと。


・タイ
 福沢祐巳の受難のきっかけ。


・珍事
 珍しい出来事。島津由乃が起こす騒動の二割はそれ。


・ツインテール
 福沢祐巳の髪型。結構人気がある。


・ツインドリル
 松平瞳子の髪型。一部の生徒に根強い人気がある。


・天狗の鼻
 調子に乗った一年生を指す場合が多く、これをへし折るのが好きな上級生は多い。生意気な下級生は独特の魅力があって可愛いのである。


・逃走
 逃げること。一人前の異能使いには逃走技術も必須スキルである。


・中身
 佐藤聖の“シロイハコ”の中のもの。一部ものすごく気にしている生徒がいるとか。


・ニックネーム
 リリアンにはない文化。二つ名とはまったく別物という捉え方をしている。


・抜け駆け
 三薔薇が常に狙っているもの。


・狙い撃ち
 飛び道具を扱う者には必須スキル。絶対にできないと困る。


・ノスタルジック
 主に二年生、三年生が中庭の死闘を見守っている時の胸中。遠くに来たものだ。


・野良
 無所属の二つ名持ちの俗称。言ったら相手を怒らせる場合があるので注意。


・華の名を語る者
 リリアンには、華の名を持つ者は山百合会、ひいては三薔薇以外には存在しないことになっている。由来はわかっていないが、昔の三薔薇が「最強である自分達とそれ以外とを区切るために強いたルール」という説が有力である。
 そのルールがわかっているのに華の名を名乗る場合は、それは三薔薇に対抗すると宣言することと同じで、三薔薇と同じく敗北したら二度と華の名を名乗ることはできない。
 華の名を名乗ることにどのような理由や事情があろうとも、即座に潰されるのが通例である。
 現代の華の名を語る者である“瑠璃蝶草”他三名は、現在特殊な状況下であることから勝敗の境がうやむやになっている。加えて全員が新人であることも、深く追求されない理由である。


・必殺技の名前
 大体の場合において口にする必要はないものだが、これを口にする、あるいは叫ぶことで己の中のイメージを固める作用がある。
 持ち技が多い子羊は、名前を付けて自分の中で整理しておくと窮地に混乱するのを防いだりすることもある。能力の操作が下手な子羊に限って口に出す場合が多い。


・昼は軽めで済ます
 放課後になると凶暴化する子羊達の原因。今のところ有効な解決法は発見されていない。


・二つ名
 二つ名とは、異能使いに付く、あるいは付けられる別称である。これがあるなら、程度の差はあれど中堅以上の存在であることの証明となる。
 二つ名には大まかに二種類、自ら名乗る場合と、自然と付いている場合のパターンが存在する。
 「周囲に名付けられる場合」はその人のあだ名みたいな二つ名となり、「名乗る」場合は自ら名づけた能力名がそのまま二つ名になったりする。が、自ら名乗る場合は後々恥ずかしいことになりかねないので(名前負けや、名前が売れる前に潰される等)、今は「周囲に名付けられる」というパターンが主流である。
 三薔薇は、薔薇だけが代々受け継ぐ二つ名を新たに得ることになり、複数の二つ名を持つことになる。
 尚、二つ名を複数持つことには特に規制はない。


・変な子
 そこそこ多い。自覚がない場合も多い。


・本名
 本名より二つ名の方が有名になるケースが多く、また、本名より二つ名を売りたい者の方が多い。
 有名人じゃない限りは基本的に二つ名で呼ばれる。


・迷い
 普通にあるもの。思春期だし。多感な時期だし。


・身から出た錆
 過去の行いが現在に返ってくる、と考えると、リリアンでの事象全てがこれに当てはまる。
 その代の者ではなく、一代か二代先に飛び火することも多い。


・無理
 主に三薔薇が行うこと。また、やろうとすること。そして貫き通すもの。


・目覚め
 睡眠から目を覚ますことでも、夢見がちな若者が目の色を変えて現実を見据えることでもない。
 リリアンでは覚醒と言われる現象。リリアンの半数以上が目覚めておらず、肩身の狭い日常を送っている。
 これの起こる条件は不明である。


・もうダメ
 一種の壁。死闘などで追い詰められて「もうダメだ」と思った時、更に一歩が出るかどうかが、ルーキーと中堅レベルの違いである。


・約束事
 いわゆる暗黙のルールのこと。
 校外での能力の使用や、授業時間と休み時間との絶対の線引きなど、リリアンには決して侵してはいけない伝統がいくつか存在する。


・闇討ち
 リリアンでは夜の活動がないので、主に不意打ちと同意義。これも一つの常套手段だが、名前を売りたい者がやる行為ではない。


・有名人
 良くも悪くも注目を集める人。リリアンでは有名であるほどステイタスとなり、有名であるほど強いとされる傾向がある。
 名前を売りたい者にとっては、誰もが知っている三薔薇や山百合会は、雲の上の存在である。


・横槍
 邪魔のこと。第三者介入のケースが主で、これが入るパターンは意外と多い。


・ラウンドシールド
“雪の下”が具現化する盾の種類。よくある円状のもので使いやすい。本人は名前を知らず使っている。


・リスク
 アクションに伴う危険。常にこれを考えて動くことが、リリアンで生き残る最低限必要の要素。


・流転
 支倉令が具現化する木刀。実は実戦で使ったことは数えるほどしかない。


・レンズ
 カメラやメガネの命部分。武嶋蔦子のメガネのレンズに指紋を付けた“竜胆”の行為は、メガネ愛好家には何があろうと許されないものである。


・ロザリオ狩り
 遠い過去から現代に至るまでの、全ての争いの発端。原罪。禁断の行為。
 現代風にかなりわかりやすく言うと、浮気が本気になったので力ずくで横取りした、というのが始まり。


・Y・Sさん(わいえすさん)
 ちょくちょくリリアン瓦版発信で校内を騒がせる固有名詞。彼女は1日1回は事件を起こすらしい。


・をねえさま
 焦った妹が放つ不意の一言。だがこの話とは関係ない。



・んもうっ
 可愛い妹をからかった時に、稀に飛んでくる不意の一言。だがこの話とは関係ない。









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