【3732】 流されてきましたあなたが好きだから会話にならない  (千早 2013-06-12 23:17:42)


これはマリア様がみてるの百合小説です
登場伽羅は福沢祐巳と松平瞳子です
〜お姉様に愛をこめて〜
お姉様は世界一可愛い
お姉様は気づいていないけれどもファンクラブがあるぐらいだ
お姉様っていっても血のつながった姉妹ではない
リリアンにはスール制度があり、気に入った下級生にロザリオを渡して姉妹になる
事が出来る、私のお姉様の福沢祐巳様ともこうして姉妹になった
そんなある日お姉様はとんでもないことを提案してきた
「ねえ、瞳子、私とキスしようよ」
「お、お姉様、何言うんですか!?!」
「瞳子は私とキスするの嫌?」
「そうではありませんが…だいたいキスは好きな人同士ですることです」
「私は瞳子の事が好きだよ」
「そういう好きではなくて恋人にしたいくらい好きって意味です!
お姉様はロサ・キネンシスなんですからもっと自覚を持ってもらわないと困ります」
「瞳子は厳しいな
でも私は瞳子の事を恋人にしたいくらい好きだよ」
「からかわないでください!だいたいお姉様には洋子様がいるではないですか…」
「あれ、もしかして嫉妬している?」
「そんなわけありませんわ」
「確かにお姉様の事は好きだよ、でもお姉様の好きは尊敬の対象だから恋愛とは違うよ」
「お姉様はずるいです…そういわれたら断れるわけないじゃないですか…」
「ありがとう〜〜瞳子」
お姉様は私に抱き着いてきた
「なら目を瞑って、瞳子」
「今ここでするんですか!?!」
「ほら早くしないと薔薇の館に志摩子さん達が来るよ」
「わかりました…早くすませてください」
私は目を瞑るとおでこにお姉様の唇の感触が感じられた
「えっおでこですか?」
「唇にはやっぱり瞳子からしてもらいたいからね
もしかして瞳子は唇にしてもらいたかったの?」
「そ、そんなことはありませんわ」
「もう瞳子はつれないな、でも私はそんな瞳子も好きだよ
でもいずれ瞳子から私にキスをしてね」
そう照れながら微笑むお姉様が誰よりも綺麗で見とれてしまった
お姉様に私の心はひっかけ回されてばかりでそれが悪い気がしなくて多分その相手が
私の最愛の人だからだと思う
私はお姉様を見つめながら小声で「お姉様の事が愛しています」て呟いた
〜終わり〜



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