〜乙女はマリア様に恋してる〜
マリア様がみてると乙女はお姉さまに恋してるの合同作品です
第一話は福沢 祐巳の視点から書かれたものです
【No:3736】→現在
〜第一話〜
その日は山百合会の仕事が普段より多いせいで帰りが遅くなった
だから急いで帰るために裏通りを使った
すると物陰からちゃらぽらんの格好をした17歳くらいの男性が五人現れると私を
かこむように立った
「お姉ちゃん、俺達と一緒に遊ばない?」
「あ、あの、ごめんなさい、私、急いでますから…」
「そうつれない事をいわないでさ」
「ひっ!」
いきなり男性に私の肩をつかまれた
「祐巳様?」
声のする方を向くと瞳子ちゃんが立っていた
「瞳子ちゃん、きたら駄目!」
「まったく何しているのですか…
ほら、いきますよ」
瞳子ちゃんは私のそばに近寄るとそのまま私の手を握ると男性の間をすり抜けようとした
でも男性に阻まれた
「どこにいくつもりだ、そんなにつれない事をせずに俺達と遊ぼうぜ」
「しつこいです、警察を呼びますよ」
瞳子ちゃんは携帯電話を出すと携帯電話を男性に取り上げられた
「警察に言うなんてやぼの事をするなよ」
「瞳子ちゃん…」
「大丈夫です、祐巳様」
私は不安そうに瞳子ちゃんの裾を掴んだ
「あなた達女の子によってたかって何をしているしているの!」
声をしたところを見るとそこには背の高く髪の長い綺麗な17歳ぐらいの女性が
立っていた
「ひゅ〜〜綺麗なお姉ちゃん〜〜なんだお姉ちゃんも遊んでくれるのか?」
「男五人で女の子を怖がらせるなんて恥を…恥を知りなさい!」
「気の強い姉ちゃんも俺好みなんだよな」
男性が綺麗な女性の肩に手を置いたかと思うと次の瞬間男性は宙に舞いあがると
そのまま背中から倒れるむと気を失ったらしく動かなくなった
綺麗な女性はすぐに残りの男性の方を睨んだ
「もう一度いいます、女の子達から離れなさい」
「くっ」
「おい、女一人に怯んでいるんじゃない、こっちは四人だ、一気にたたんじまえ!」
「あ、ああ…いくぞ!」
「おう!」
それは一方的だった、初めの男性がパンチを出すと女性は紙一重でかわすと
手とうで男性の首を軽く叩いてきれつさせるとすかさず男性が出してきた蹴りをかわすと
男性の胸元を軽くつかんで投げ飛ばすとゴミ捨て場に頭から突っ込んだそして三人目の
男性は女性に掴むとすぐに男性は宙に舞いあげるとそのまま背中から落ちた
「まだやるつもり?」
「うるせ!」
男性はポケットからナイフを出すと女性に切りかかった女性は紙一重でかわすと男性のナイフを持っている手をはたいてナイフを叩き落とてすかさず男性の首筋に手とうを
落としてきれつさせた
女性は倒れた男性を見渡してから近づいた
「大丈夫だった?」
「助けてくださらなくてもこんなピンチなんてどうてことなかったですわ」
「そうだったかもしれないわね」
「その…助けていただいてありがとうございます」
「いいのよ、でもこんな所に女の子が通ったら危ないわよ
だから表通りまで送るわね」
「すいません、お願いします」
私は女性に人通りの多い所まで連れてきてくれた
「ここまできたら大丈夫だよね」
「はい」
「もうやっと見つけたよ、寮に来るのが遅いと思ったらこんなところにいたんだな」
声をした方を向くとそこには陸上部三年生の部長の御門まりや様が立っていた
「ごめん、まりや、少し道に迷っちゃって」
「まあそれならしかたがないか
てあんた達も一緒にいたんだな」
「ごきげんよ、まりや様」
「ごきげんよ、まりや様」
「ごきげんよ、瞳子ちゃん、祐巳ちゃん」
「あの…まりや様、こちらの方とはどういう関係でしょうか?」
「この子は宮小路 瑞穂ちゃん、あたしの幼馴染で年はあたしと同じよ
明日からリリアンに通うから祐巳ちゃん達の先輩よ」
「この時期に転校ですか?」
「まあ、瑞穂ちゃんには色々事情があるのよ
今日はもう遅いから質問はこれくらいで早く帰りなさい」
「それでは失礼します、まりや様、瑞穂様」
「ごきげんよ、まりや様、瑞穂様」
「ええ、もう裏通りは通らないように気をつけなさい」
「気を付けて帰るのよ」
私は瑞穂様達と別れて瞳子ちゃんと駅前まで歩いて行った
「では私はこちらですので…」
「ちょっと待って、瞳子ちゃん」
「なんですか?」
「今日は私を助けに来てくれてありがとう
あのままだったらどうなっていたかわからなかったよ」
「そう思うのでしたらあんな所通らないでください」
「うん、もうあんな所を通らないから」
「言いたいことはそれだけですか?」
「うん」
「…では祐巳様、ごきげんよ」
「ごきげんよ、瞳子ちゃん」
私は瞳子ちゃんが去って行くのを見送った
私、瞳子ちゃんに嫌われているのかな?
私はもっと瞳子ちゃんと仲良くなりたいのに…
〜つづく〜