〜乙女はマリア様に恋してる〜
マリア様がみてると乙女はお姉さまに恋してるの合同作品です
第2話は松平 瞳子の視点から書かれたものです
【No:3736】→【No:3737】→現在
〜第2話〜
私には気になる人がいる
その人の名前は福沢祐巳様
最初出会った時に祐巳様の前で祥子様に甘えたら祐巳様は泣きそうな目で私達を見ていて
それが優越感を感じた
でもその後に祐巳様が祥子様のスールだと知って今まで感じた事のないに感情が
わきあがった
その感情がなんなのか解らずそのまま薔薇の館を後にした
それから私は祐巳様の事ばかりを考えて気が付いたら祐巳様の姿を追うようになっていた
その日はちょうど演劇部の練習が長引き急いで帰宅した
帰宅途中で祐巳様が裏通りに入って行くのに気が付き私はなんだか胸騒ぎがして
後をついて行くことにした
後をついて行くと祐巳様が男性五人に囲まれているのに気が付き助けに入る事にした
でも私は何もできないで後から来た女性に助けられる始末で何も祐巳様にできないかった
辛くてそしてこの前感じた感情の正体に気が付いた
それは祥子様に嫉妬していて祐巳様の事が大好きだという事に…
でも祐巳様は太陽みたいに眩しくて祐巳様のそばにいるだけで自分の醜さが
あらわになった
しょせん私と祐巳様はあいまみえない存在だからわざと祐巳様を拒絶した
でも拒絶すればするほど胸が締め付けるように胸が痛くなった
たまに考えてしまう祐巳様とスールになったらどんなに幸せだろうかと
でもそれはしょせんはかない夢
そんなことは万が一にもないのだから…
だから私はこの思いを封印する
誰にも気づかれないように…
〜つづく〜