【3739】 に遊びに来てねルール深い嘆きの森  (千早 2013-06-23 17:35:36)


〜乙女はマリア様に恋してる〜
マリア様がみてると乙女はお姉さまに恋してるの合同作品です
第3話は周防院 奏の視点から書かれたものです
【No:3736】→【No:3737】→【No:3738】→現在
〜第3話〜
目の前で小さな奏が泣いている
そうこれは昔体験した事の夢
お母さんかわりの園長先生亡くなり病院の廊下で泣く事しかできなかった
「どうしたの?何か悲しい事があったの?」
いきなりお姉さんに話しかけられたけれども奏は悲しくて泣く事しかできなかった
するとお姉さんは奏の体を抱きしめてくれた
「泣きたかったら泣いてもいいよ、泣きやむまで僕が抱きしめていてあげる」
お姉さんの温もりが安心できていっそう泣きとおすと泣き疲れて眠ってしまった
その時の抱きしめてくれたお姉さんにもう一度会いたくて探したけれども何処の誰だか
解らずに見つけ出すことはできなかった

奏は目ざまし時計の音で目覚めて部屋を見渡した
「う…ん…よく眠ったのですよ…
でもなんで今頃に昔の夢を見たのかな?
でもなんだか抱きしめてくれたお姉ちゃんに近いうちに会える気がするのですよ〜〜
そういえばまりや様が今日はこの寮に新しい先輩が来るって言っていたのです
どんな先輩か楽しみなのですよ〜〜」

学校の授業が終わると寮に帰り寮に来る先輩の為に紅茶の用意をするとそれをおぼんに
のせると階段をのぼれないでいた
「うんしょ…うんしょ…」
でもバランスが悪くてなかなか階段をのぼれずにいるといきなり後ろから誰かに
おぼんを持ち上げてそのまま持ってくれた
「ひゃん!?」
「ごめんなさい、驚かせてしまったみたいね」
後を振り返ると背の高いて髪の長い綺麗な女性がたっていた
そのお姉ちゃんはなんか昔出会ったお姉ちゃんに似ていた
「あの…奏…階段をふさいでいましたか?」
「そんなことはないわよ、でもこれからおぼんはもう少し小さい方が良いわね」
「でも大は小をかねるっていうのではないのではないでしょうか?」
「確かにそうね、でも物をのせて余ったスペースに物がずれて危ないでしょ
だからこれからは間が空きにくい小さいおぼんの方が良いわね」
「はわわ〜〜〜奏またやってしまったのですよ…」
「ではこのおぼんはどこまで運んだらいいのかしら?」
「それは新しく来た先輩に…て、もしかして新しく来る先輩ってお姉様の事ですか?」
「ええ、そうよ」
「はわわ〜〜お姉さまにお出しする紅茶をお姉さまに運ばせてしまってすいません…」
「気にしなくていいのよ」
「すいません、自己紹介がまだでした、奏は周防院 奏といいます」
「良い名前ね、私の名前は宮小路 瑞穂というのよ
改めてよろしくお願いするわね、奏ちゃん」
「はい、よろしくお願いしますなのですよ〜〜」
そうこう話していたら瑞穂様の部屋について部屋に入るとそこにはまりやお姉さまが
待っていた
「お、遅かったね、瑞穂ちゃん、奏ちゃんと一緒だったんだね
もしかしてもう奏ちゃんをたらしこんだのかな?」
「もう何言っているのよ、そんなわけないでしょう」
「奏は瑞穂お姉さまにメロメロなのですよ〜〜」
「奏ちゃん!?」
「ほ〜〜意外と瑞穂ちゃんはプレーボーイ…この場合は女だからプレーガールなるか」
それから瑞穂お姉さまとまりやお姉さまと奏で紅茶を飲んでおしゃべりをして
しばらくしてお開きになった

奏は布団の中で瑞穂お姉さまの事を考えていた
「瑞穂お姉さま…」
ぼそって瑞穂お姉さまの名前を呟いた
「奏は瑞穂お姉さまに恋しているのかな…?瑞穂お姉さまは女性なのに…
それになんだか昔病院で会ったお姉ちゃんに雰囲気が似ていましたのですよ…」
奏は瑞穂お姉さまの事を考えながら眠りにおちた
〜つづく〜


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