【3787】 みんなで作った祭り  (bqex 2013-10-15 00:59:51)


【短編祭り閉幕宣言SS】
【企画目録→【No:3759】】
【ネタバレ注意】
【反省会会場】
【祐瞳無双回】
【蓉子「解せぬ」】
【修正済み】
【修正までが恒例行事】



 由乃と菜々はタグの付けられたSSをすべて読み終えた。

「時間ですね」

「ええ」

 日付が変わった。

「皆さん、ただいまをもちまして2013年の短編祭りは終了いたします」

「企画に賛同し参加いただいた書き手の皆さま、お運びいただいた読み手の皆さま、場所を提供いただいた管理人さま、ありがとうございました。改めてお礼申し上げます」

 丁寧に由乃と菜々はお辞儀をする。

「なお、このSSが投下されて間に合わなかった○○さんは勿体ないんで通常投稿してください」

「お姉さま、それは今わざわざ言わなくてもよかったのでは?」

 菜々が突っ込んだ。

「今年も多数の参加がありました。順に振り返って行こうかと思います」

「ここでいじられるだけですけどねー」

 由乃は菜々の言葉に鋭く裏拳をお見舞いしようとしたが、あっさり躱されてテーブルに手をぶつけた。

「いたた……あなたねっ」

 菜々は涼しい顔で進行を続ける。

「今年ははやる気持ちを抑えきれなかったのか、うp主の書き方がまずかったのかフライング組が登場しました」


『静かなお店でイっちゃってる友人を単語が書かれた紙』
【No:3760】作者:桜庭 優
 クリアシバリ:白、黄薔薇


「瞳子ちゃんとエロギガンティアを彷彿とさせるあの人の甘々な作品です」

 全身から砂糖を噴きだしたような顔をして由乃が言った。

「『食べるってそっちかよ』系がいきなり登場です。瞳子さまの未来は白地図ではなく破廉恥になってしまうのでしょうか?」

 まあ、と菜々は両頬に両の掌を当てた。

「がちゃSは過激なエロは禁止ですので、謎の(中略)が踊るのよ」

「踊らせるのはMMDだけにしてください」


『影分身の術走ってみたくなった放牧されている感じで』
【No:3761】作者:千早
 クリアシバリ:紅、白、黄薔薇


「瞳子ちゃんとあの人の甘々な作品で……あら、これってデジャヴ?」

 首をかしげる由乃。

「こっちは普通にお弁当を食べてます。落ち着いてください」

「じゃあ、『お釈迦様もみてる 学院のおもちゃ』パロ?」

「まったく関係ないと思います」


『頭が痛いのたうち回りました現在進行形で』
【No:3763】作者:紫豆腐
 クリアシバリ:黄薔薇


「謎がいっぱいの作品です。何故あんなものが薔薇の館に? 何の目的で彼女たちにあんなことを? おまけの意味するところは?」

 煽る菜々。

「ギャグだから考えちゃ駄目」

 キリッ、と由乃は突っ込むが。

「お姉さま! それだけは言っちゃあいけませんよ! もうちょっと広げてください」

「……えーと、未来から来たアンドロイドで――」

 由乃の台詞はさえぎられた。


『パエリア食べようとする』
【No:3773】作者:bqex
 クリアシバリ:紅薔薇


「えー、ここからが期間中投稿になります」

「ちょ!? 人のボケをスルーするのやめなさい!」

 淡々と菜々は由乃を放置して続ける。

「うp主からのコメント『私にしては珍しく聖祐。作中の注文量が少なすぎて投稿前に直して、別のところを直したらなぜか全文が消えてしまい、慌ててバックアップテキストから引っ張ってきたら数直すの忘れた』だそうです。まあ、どうでもいいですね」

「どうでもいいってどっちのことよ! 菜々っ、私をうp主なんかと一緒にするなんて許さないわよ!」


『最大限に言葉を選んで甘い時間』
【No:3774】作者:琴吹 邑
 クリアシバリ:白、黄薔薇


「綺麗な作品だわ。うう、志摩子さんはいいわね。ぼーっとしてるだけで絵になるんだから」

 失礼すぎる由乃だった。

「お姉さま、志摩子さまはぼーっとしているわけではないと思いますが」

 呆れて突っ込む菜々。

「じゃあ、いちゃいちゃ」

「お姉さま、もう少し情緒というものをですね――」

「菜々、あなたは私に何を期待しているの?」

「大変失礼いたしました」

「こらっ!」


『ありえませんダメだよ投げちゃ』
【No:3775】作者:れいむ
 クリアシバリ:白、黄薔薇


「前半と後半とのギャップが笑えます。さすが子供舌ですね」

 笑顔の菜々に対して由乃は眉をひそめる。

「……この二人、普通に同棲してるわね」

「二次創作ではよくある設定じゃないですか。そこに突っ込んだら負けですよ、お姉さま」

「同棲の前に友達同士の二人暮らしで慣らすっていうのもありじゃない。どうして私を誘ってふぎゃらうぅっ!!」

 多数の竹刀に同時に襲われ由乃は倒れた。


『魔法の合言葉悪魔に魂を売って』
【No:3776】作者:気分屋
 クリアシバリ:白薔薇


「乃梨子さまにあの台詞がはまりすぎてて爆笑必至ですね。顔まで脳内再生できました。知らない人は『倍返し』で調べて画像や動画を見てみてください」

「昔某所で『計画通り』と言っていた乃梨子ちゃんを見たことがあるけど、クロスオーバーやパロディではあれに匹敵するハマり方だったかもしれない」

「お姉さま。何を見てるんですか? あまりそんなことを言っていると土下座強要されますよ」

「いいわ、写真部にでも出向させてやるんだから」

「そして百倍返しされるんですね。わかります」

「くっ! さ、さあ。次いきましょう」


『不適切な発言があった間違いなく間違い令ちゃんの憂鬱』
【No:3777】作者:紫豆腐
 クリアシバリ:黄薔薇


「女子力の高い令ちゃんの"オカン"力が炸裂したわね」

 嫌な力である。

「(ボソッ)まあ、我儘っ子の妹の相手をしていれば否応なしにオカン化しますって」

「何か言った?」

「何のことでしょう?」


――しばらくお待ちください――


「えー、一部SSが途切れたことをお詫び申し上げます」

 憮然とした表情で由乃が詫びる。

「うう、最近この作者の黄薔薇ネタはこればっかり」

 釈然としない表情で菜々がつぶやいた。


『パエリア大会まだ続くまたつまらぬモノを』
【No:3781】作者:くま一号
 クリアシバリ:白薔薇


「唐突にもらった"キー" 予想外の"パエリア" 特に理由のないタイトルがくま一号を襲う――!!」

「お姉さま、企画目録でそのネタは終了したのでは?」

 突然のネタに菜々が戸惑う。

「パエリアはうp主のせいだけじゃないの。そう、がちゃS最大の脅威は『お釈迦様もみてる』ではなくパエリアよ!」

 マジで洒落にならないキー率。これ以上増やす気なら、責任とって1話くらい書いてからにして、と言いたげに由乃は睨みつけた。

「いや、でもパエリアがタイトルオチとして扱われるのはどう見てもうp主のせいです。本当にありがとうございました」


『許してもらえるかもお腹が空くから弄んでやった』
【No:3783】作者:ものくろめ
 クリアシバリ:白薔薇


「瞳子ちゃんとガチギガンティアを彷彿とさせるあの人の甘々な作品で……あれ……あれ」

 由乃はページを二度見する。

「祐巳さんと瞳子ちゃんの出番多すぎない?」

「まだ出てない人がいっぱいいるんですよ……私だってちょっとしか出てない。ともかく、お姉さまは出番があるだけ恵まれてるんですから落ち着いてください」

「ま、まあ。それよりもこの話の祐巳さんにエロスを感じてしまった私はふぎょろうえぇっ!!」

 再び多数の竹刀の前に屈する由乃だった。


『本能のままだからとても体力を削られくるくる廻る』
【No:3784】作者:千早
 クリアシバリ:紅、白、黄薔薇


「瞳子ちゃんとあの人の甘々な作品って……テーマ何だっけ?」

「テーマは食べるです。クリアしてますから、落ち着いてください」

 立ち上がる由乃を菜々が諌める。

「さっきもこの二人いちゃついてなかった!?」

「お姉さまはお疲れなんですよ」

「そ、そうかしら?」

「次に行きましょう」


『やった!やったよとりあえず飛ぶ?』
【No:3785】作者:れいむ
 クリアシバリ:なし


「『進撃の巨人』ネタです。うp主が無茶言ってリクエストするから、れいむさん大変だったみたいですよ」

「『仕方無いでしょ? 世界は残酷なんだから』」

 表情を作って由乃は言ってみるが、あまり似合わなかった。

「ひどいお方です、お姉さまったら」

「菜々うp主がリクエストしたのを書いてくださったんですから、もうちょっと広げなさい」

「個人的に利倍平張がツボでした。警備の方に名前が必要になったら利倍さんにしたいくらいです」

「警備の方じゃなくてお掃除の方にした方がいいかもしれないわね」

「何故皆さんそこを拾いたがるのでしょうね?」


『密室に女子二人お菓子でーすゴチになるまで』
【No:3786】作者:紫豆腐
 クリアシバリ:なし


「瞳子ちゃんとエロ同人での白薔薇を彷彿とさせる奴との甘々な作品……って、これで何本目?」

「今回祐巳さまと瞳子さまがメインだったりいちゃついていたりする(と思われる)話は6話、逆に二人が出演されていない話はわずかに2話。まあ、このお話は他の要素もありますけどね」

 菜々が指折り数える。

「こんなに偏ったのは珍しいわね。例年もう少しばらけるのに」

「まあ、こういうこともあるんですね」

 ふう、と二人はため息をついた。
 四次元ポケットのようなドリルについて少しいじるつもりだったが、おかげでぶっ飛んでしまった。

「本年度はここまでですかね」

「もう、こないかもしれないわね」

 新作の様子を見ながら二人は締めに入る。

「2013年短編祭りも皆さまと楽しいお祭りを過ごすことができました。また次回もこうして皆さまと楽しいお祭りを過ごしていけたらいいな、と思っています」

「それでは皆さま、またお会いする日を楽しみにしています」

「ありがとうございました。ごきげんよう」

 一同、礼。



 セット撤収後。

「お姉さま、今遅刻の方が来たようです」

「まったく、この閉会式用SSが来るまでにしてって言ったのに」

「まあ、折角ですからちょっとだけ紹介しましょう」


『はじめてをロザリオに込められた過去への扉』
【No:3788】作者:pinkman
クリアシバリ:白、黄薔薇


「ドリルと狸のほのぼのです」

「読みやすいようにと入れている装飾やスペース及びタグなどの本文と関係ないところはカットして『原稿用紙カウンター』というフリーソフトで計測しているので、ソフトが正確に動いていないと多少の誤差はあるかもしれませんが、細かいことはいいません」

「いよっ、お姉さま太っ腹(胸もこのくらい太ければ)」

「菜々、なんか余計なこと言わなかった?」

「気のせいです」


『満ち足りた日々』
【No:3789】作者:篠原
クリアシバリ:黄薔薇


「オリキャラオンリーです」

「クッキーといえば某呟きサイトでお婆ちゃんがひたすらクッキーを焼くだけのゲーム?が一時流行ったわね」

「あれはぽ◇ぽた焼きのお婆ちゃんと戦ったり、ボカロ曲ができたりして瞬間沸騰、瞬間冷却になったようです」

「制作者は『流行るんだったら若い女の子にすればよかったorz』的なことを語ったらしいですけど、海外の方らしいので真実は闇の中です」

「もうこれっきりよ。致命的なミス以外は修正しないわよ」

「では、我々も撤収ということで」

 今度こそ本当にお開き。


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