注意!!
下ネタ&百合ネタです。
由乃の扱い悪いです。
乃梨子の扱いは、とっても悪いです。ファンの方は、見ないようにお願いします。
〜薔薇の館・昼休み〜
がちゃ
「ごきげんよ…」
私がドアを開けると、衝撃的な光景が飛び込んできた。
祐巳様ファンなら卒倒だろう。
瞳子なら、鼻血で出血死確実だ。
「ああ、乃梨子ちゃん。ごきげんよう」
「な…何やってんですか、祐巳様」
「何って、見ての通りだけど?」
「いや、そうじゃなくて!!今の祐巳様の格好の事を言っているんです!!!」
「格好?ああ、この後体育だから水着に着替えているの」
「…祐巳様、わざとじゃないですよね?」
「ん?」
「…じゃあ、ズバリ言います…何で、どこも隠さずに堂々と着替えてんですかっ!!」
「え?ん〜…知らない仲じゃないから?」
「私には良く分からないです。それに、親しき仲にも礼儀ありです。
というか、早く着てしまって下さい!!さ、さっきから目のやり場に困るんですが…」
「ごめんね。話すのに夢中だったよ」
「全く…今後は気をつけてくださいね」
〜翌日・同場所同時間〜
がちゃ
「ごきげんよ…」
あれ、何だこれ。
デジャヴだ。
今度は、由乃様かよ!!
「ああ、乃梨子ちゃん。ごきげんよう」
「何やってんですか、由乃様」
「何って…
―以下、上に同じ内容のため一部省略―
「今後は気をつけて下さいね」
「はぁーい」
「全く、反省しているんで…(待てよ。祐巳様、由乃様と来たら、次は志摩子さんだ!!グエヘへへ。待っててね志摩子さん!!!)」
「の、乃梨子ちゃん?」
「へっ?何ですか?」
「ヨ、ヨダレが…」
「あっ。すいません。つい」
「そ、そう…」
由乃様に怪しまれながらも、何とかその場をやり過ごした。
志摩子さん、カモ〜ン!!
〜また翌日・同場所同時間〜
がちゃ
「ごきげんよ…(ヨッシャー!!キター!!!待ってました!!!!)」
「きゃっ」
「えっ…あっ」
扉を開けると、志摩子さんが祐巳様や由乃様と同じ様に着替えていた。
そして、志摩子さんの可愛らしい悲鳴を聞き扉を閉じた。
私は狼狽した。
祐巳様、由乃様とのこの反応の違いは何だろうかと。
ただ、考えてみれば当たり前だ。
自分が裸になって着替えている場所に、誰かが入ってくれば、
悲鳴をあげるのが自然な反応だ。
そう、祐巳様や由乃様がおかしいのだ。
今となっては、扉を開け、「ヨッシャー!!」と思ってしまった自分が恥ずかしい。
私がパニくっていると、志摩子さんの声が聞こえた。
「乃梨子、まだそこに居るかしら?」
「あっ、志摩子さん。ごめんね」
「いいのよ。私も乃梨子が来ると分かっていれば、ちゃんとしたのに。ごめんなさいね」
「ううん、私も。ごめんね、志摩子さん。着替え終わったら言ってね。私、ここで待つから」
「ええ。悪いわね、乃梨子」
数分後
「乃梨子良いわよ」
「うん。じゃあ、入るね」
がちゃ
あれ?
私は部屋に入り、真っ先に疑問を覚えた。
部屋には志摩子さんだけではなく、祐巳様、由乃様、
さらには菜々ちゃんが居たからだ。
ただ、そう簡単に理由を聞けるはずが無い。
そんなの聞いたら、何で私は志摩子さんの裸が見れないのですか?と聞いているみたいなものだからだ。
百歩譲って、祐巳様と由乃様は親友だから恥ずかしくないとして、菜々ちゃんが居るのが解せなかった。
瞬時に色々考えたものの、私が出した答えは『何も聞かない事』だった。
その後、同様の事件は起こらなかった。
今でも思い出す、あれは何だったのだろうか。幻でも見たのではないか。
あのとき見た、志摩子さんの『おっ○い』すらも、私の欲望が作り出した幻想だったのだろうかと。
真相は誰にも分からないままだ。
〜その日の放課後〜
「お姉さま、何で志摩子様は先ほど悲鳴をあげたのでしょうか?」
「ふふ。それは簡単。志摩子さんが、乃梨子ちゃんを意識しているからよ」
「そうなんですか?」
「もちろん、無意識なんだろうけどね。だからこそ、悲鳴という自然な反応なのだろうけど」
「私、全然気付きませんでした」
「ちなみに、菜々は、私が居ても平気で着替えが出来るかしら?」
「えっ?」
お姉さまは、相変わらず意地悪です。