【39】 三賢者セブンス♪ヘブン♪  (joker 2005-06-16 18:32:22)


 私の名前は蓉子。三賢者(通称Magi)のうちの一人、赤の賢者(マギ・キネンシス)である。
 今私達は、黄の賢者(マギ・フェティダ)こと江利子の提案で、キリストの生誕祭に向かう旅路の真っ最中だ。

「セブンス♪ヘブン♪ただ・歓・び・なさい♪
キョロ・キョロしてる・暇は・ないよ・たぶん♪」

「江利子、あなた何を歌っているの?」
「何を言ってるの、蓉子?私はただ題名通りにしてるだけじゃない。一応題名にそった行動しなきゃ、やっぱマズイでしょ?」
「まぁ、確かにそうだけど…」
 さすがに通りのど真ん中では、どうかと思う。
「それにね、私、この歌のこのフレーズ気に入ってるの。何だか私に合ってるような気がして。」
 なるほど。言い得て妙だ。確かに江利子は一つの事に集中すると、周りで何が起こっても気が付かない。
「ほら、蓉子も歌いなさいよ。今回はこのネタでいくんだから。聖だって歌っているんだし。」
「えっ、聖も?」
 江利子ばかりに気をとられて全然気が付かなかった。振り返ると、本当に聖もノリノリで歌っていた。

「セブンス♪ヘブン♪ぱっと・すべて・見せなさい♪
解き・放って・やればいい・大事な・その部分♪(バサァ)」

 歌詞を歌い終わると同時に、蓉子のローブ等を神業的技術(というか触れるだけで)剥ぎ取った。

「キャー////、何するの!聖っ!!」
「あはっ、蓉子真っ赤になっちゃって、かーわいー。これが本当のマギ・キネンシスね。」
「ちょ、ちょっと聖!早く返しなさいよ!」
 服を取り返そうとする蓉子の手から〜ひらり〜とかわす。
「そうねぇ、私の事を『ご主人さまぁ(ハート)』って呼んだら、返してあげるわ。」

この一言がいけなかった

「……いいから、早く、かえせー!!!」
必殺の紅炎が聖に直撃し、いっそ、あっぱれなほどに吹っ飛んだ。

これは赤の賢者、蓉子の苦難の旅路の日々の物語である。

 ちなみに、蓉子の服は魔導防壁をほどこしていたので、多少ボロボロになったものの、無事だったそうな。

「…ううっ、何で私だけこんな目に……」

………。


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