私には夢がある。いつの日にか、私の志摩子さんが、無理矢理ではなく、自主的な意志によってうさみみをつけてくれるという夢が。私には夢がある。私は、わがままな紅薔薇さまや、余計な介在を続ける黄薔薇のつぼみがいるこの薔薇の館でも微動だにしない夢を持っている。それは、いつの日か、まさにこの薔薇の館で、私の志摩子さんや、紅薔薇の姉妹が、うさみみ、ねこみみをつけ、愛護動物として、私になついてくるというものである。私には夢がある!