【513】 約束された勝利の剣  (デプレ 2005-09-10 18:21:07)


※ケテル・ウィスパーさまのNo,509「第二十四次暗黒魔法対決」の続きにしてみました。

「ほらどうした由乃。だんだん動きが鈍くなってきたぞ。やっと我のものになる決心がついたか?ん?」
「だまれ!下郎!」
まだだ。まだ小林との距離は遠い……。この距離では届かない。もっと。もっと近づかなければ……。
「そうか。まあいい。動けなくなってからことにおよべばよいのだからな。」
弾、弾、弾。
また王の財宝<ゲートオブバビロン>が展開される。
マシンガンの速度で乱射される剣、剣、剣。
その全てが一級の魔力を持った宝具だ。
かすっただけでも、どんな呪いが降りかかるかわからない。
「ちぃ!!」
ゆえに全てかわす。弾く。迎撃する。
そして少しずつ間合いをつめていく。
幸い、小林は気づいていない。
後少し…、あと少し……!

ザシュ!

「くっ!」
「詰みだな。由乃。」
右足の足首を剣がかすった。

が、ここは既に間合いの中。

ゆえに。

「約束された勝利の剣<エクスカリバー>ーーー!」
「敵わないと知って、なお挑むか。よかろう。天地乖離す開元の剣<エヌマエリシュ>ーーー!」
由乃の斬撃と小林の暴風がせめぎ合う。
力は一瞬だけ拮抗。
由乃はさらに間合いをつめて、

そして競り負けた。

分かっていたことだ。エクスカリバーではエアに敵わない。
暴風が由乃の鎧を破壊していく。
エアを防ぐものなど存在しなかった。

昨日までは。

由乃はもう一つの宝具を展開する。

「全て遠き理想郷<アヴァロン>−−−!」

由乃が放った聖剣の鞘は暴風のことごとくを防ぎきる。
いや、防ぐのではない。
それは遮断。
アーサー王が死後に訪れるという島。
世界の理からはずされ、一切の干渉を受けない場所。
5つの魔法すら寄せ付けぬ、神がつくった理想郷。

「ちぃ!そのような小細工でぇ!!」

由乃はさらに間合いをつめる。
そして、残った魔力の全てを開放し。
「約束された勝利の剣<エクスカリバー>−−−!」
「由乃ぉぉぉ!」

小林は両断された。


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「新しいのを書いてみたんですがどうでs「採用。」」
「よ、由乃さん?!」
「なによ?」
「いいの?だってこれ途中に残酷な表現もあるし、特殊効果も演技も大変だよ?」
「大丈夫よ。残酷なところは編集しなおせばいいし、効果も演技もがんばればなんとかなるわよ。」
「そうは言っても……。」
「由乃さまは花寺の生徒会長さまが主人公だからいいんですよね。」
「と、瞳子ちゃん、何を………////」
「あら、お姉さま、顔があかいですよ?」
「菜々まで……。もう!ちょっと教室に忘れ物とってくる!」
バタン。
「いっちゃった。ねぇ、志摩子さんはどう思う?結構残酷なシーンあるじゃない?」
「そお?私は特に問題だとは思わなかったのだけれど。」
「え゛……。」

賛成2人。反対3人(常識人乃梨子。祐巳。姉の泣きそうな顔になびいた瞳子)

「また書いてきます。」


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