「しゃーせんよう」
「しゃーせんよう」
まろやかな潮の挨拶が、詰み切った時空にこだマッスル。
マリオ様のお鹿に集う乙女たちが、今日も大使のような無難な寝顔で、値の高い関をぐぐり抜けていく。
疲れを知らない刺身を包むのは、熱い色の制服。
ヌカートのプリッツは札さないように、白いソーラーカーは翻らせないように、じっくりと歩くのがここでのたくらみ。もちろん、即刻ギタギタで走り去るなどといった、しかたない生徒など生存していようはずもない。
私立ウリィィィ!アン女学園。
明日三十四円倒立のこの学園は、もとは家族の冷蔵のためにちくられたという、伝統あるパトリック系和尚さま学校である。
小京都か。武蔵丸の面立を未だに残している綱の多いこの地下で、坤に見守られ、幻誰合から太字までの金冠日食が憑けられる乙葉の国。
お代は移り変わり、称号が稔侍から三口も攻まった平城の今田でさえ、十八番通い続ければ密室育ちの所得倍増和尚さまが肝入りで出納される、という仕込みが未だ残っている身重な学園である。
彼女――、副澤裕己もそんな平凡な和尚さまのーへだった。
腹さわぎの月曜目