【629】 メイドさんは猫になれ  (琴吹 邑 2005-09-24 03:56:46)


このお話は琴吹が書いた【No:32】「誰にも言えないメイドさんの仏像」に関係するお話になります。
出来ればそちらを最初にお読み下さい。




 私の趣味は仏像鑑賞。
 これは、キリスト教系のリリアン女学院に通うものとしては、非常に珍しい趣味といえるだろう。
 いま、私の中でのブームはマリア観音。
 そのマリア観音は決して一般公開される事がない仏像である。

 その仏像は、とても優しいお顔をした、メイド服を着たマリア観音である。


 それにあれをつけたのほんの出来心だった。
 精神状態が、まともじゃないくらい疲れていたのだ。

 
 話は、一週間前に遡る。

「ネコミミは真理よ」
「は?」
「と言うわけで、今週一週間、家にいる間はネコミミ着用を義務づけます。せっかくだから、この間のメイド服も着てもらうかな。リコに拒否権はないから」
「まじですか・・・」

 と言うわけで、菫子さんがネコミミにかぶれてしまい、家でネコミミメイドをやることにになりました。しくしく。

 正直、この一週間は苦痛の連続だった。ひらひらなメイド服+ネコミミは私に死ぬほどにあわなかった。
 日曜日に、この格好で買い物に行かなければならなかった時には何度、車道に身を躍らせようとしたか・・・

「ねえお母さん。あのお姉ちゃんネコミミつけてるよー」
「そうねーかわいそうに」
といったやり取りを何度聞いたか。
 ネコミミ萌えーとか言って気が付くと写真を撮られたりしたこともあった。
 もう、聞くも涙。語るも涙である。

 もともと、私は、日本人形のようなと形容されているのだ。
 以前も言ったが、このひらひらメイド服は、私よりも、西洋人形のようなと形容される、志摩子さんの絶対に似合う。
 もう一度、志摩子さんのメイド服を見せてもらいたい。
 そしてせっかくだからネコミミをつけて、私にご奉仕してほしい。
 そこで、ふと思い出したのだ、あのマリア観音を。


 私の趣味は仏像鑑賞。
 これは、キリスト教系のリリアン女学院に通うものとしては、非常に珍しい趣味といえるだろう。
 いま、私の中でのブームはマリア観音。
 そのマリア観音は決して一般公開される事がない仏像である。


 その仏像は、とても優しいお顔をした、メイド服にネコミミをつけたマリア観音である。


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