【652】 レッスン最新兵器  (joker 2005-09-27 23:15:27)


j:「これはケテルんの『バイオニック志摩子』に繋がっているかもしれません。」
焔:「(jをハリセンで殴り)…思いっきり繋がるように書かれてます。」





 ある平和な日の放課後。私と志摩子さんは、薔薇の館で久しぶりの平和な時間を過ごしていた。
 とは言うものの、こう何も無いと退屈だなー、などと考えながら志摩子さんを見ると、何やら腕をがちゃがちゃといじっている。どうやら自分でメンテナンスをしているようだが、あんまり気持ちの良いものでは無い。
 と、志摩子さんは私の視線に気付いたのか、作業をやめてこちらを心配そうに見る。
「…乃梨子?具合でも悪いの?」
「えっ?全っ然。元気だけど、いきなりどうしたの志摩子さん?」
「…乃梨子の顔色がとても悪そうに見えたから……」
 と、心配そうに言う志摩子さん。どうやら自分でも気付かないうちに、そんな顔になっていたらしい。まあ、無理もないだろう。私の大好きな人がサイボーグなんかにさせられて、目の前で腕のメンテなんてやられたら、どうしても暗くなってしまう。
 それを察したのか、私に志摩子さんが元気づけるように話しかけてくれる。
「あ、あのね。この前、ラボでのメンテの時にね、新しい機能がつけられたの。」

「…………………」
 どうやら私が暗くなっている理由までは察して無いようだ。
 そんな私に気づかず、志摩子さんはさらに話しを続ける。
「それでね、ここのボタンを押すとね……」
 と言いながら志摩子さんが右腕のボタンを押すと、腕が分解し、長刀が握られた右腕が再構築される。同時に、志摩子さんの髪が少し長くなって、灰色がかったストレートになる。そして、制服も分解し(改造されていたのか!?)、軍服のような服に再構築される。
「ね、凄いでしょう?これなら一瞬で変装が出来るわ。」
「………………」
 これでバニー服もお終いね。と、嬉しいそうに話す、「片翼の天使風に変化した志摩子」を見ながら、乃梨子は、(あの神羅キネンシス!いつか絶対つぶしてやる!)と心に固く誓ったとか。



 後日、小笠原ラボに大剣をもった軍服オカッパに襲撃された。その際、志摩子の最新兵器のデータや、メンテ、制御用システムがことごとく破壊された為、セフィロス装備は断念され、志摩子は元のバニー装備に戻されたそうな。

「あの方が良かったのに……」
「志摩子さん!お願いだから、あれだけはやめて!」


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