【683】 ツンデレ♪簡単テクニック  (アヤ 2005-10-03 00:19:23)


「瞳子の『ツンデレ♪簡単テクニック』」
「・・・何やってんの、瞳子」


「瞳子が思うのには、乃梨子さんには『ツンデレ』が足りないのですわ」
「はぁっ!?」
「乃梨子さんは、志摩子さまに甘えてますか?」
「・・・まぁ、それなりに」
「たとえばどんな甘え方を?」
「うーん、荷物持つと言われたら、素直に持ってもらうとか?」
「駄目ですわっ!」

「・・・人を指差さないでよ」
「あ、ごめんなさい」

「で、何が駄目なの?」
「ツンデレの基本、『甘えたいのだけれど、恥ずかしくてできない。気持ちの裏返しで
 ツンツンしちゃう』感を出さないと!」
「何それ?」
「たとえば、『いいえ、結構ですっ!』と断ったのに、耳が赤いとか・・・」
「(それ祐巳さまと瞳子じゃん)・・・他には?」
「一緒に帰ろうと誘われても、用事があるからと断ったり、
 誉められてもぶすっとしたり・・・すべて顔を赤らめるのが大事ですわ。
 余計かまいたくなる要素ですの」
「・・・そう?」
「ええ!是非試してみては?」
「うん・・・」







「祐巳さん・・・」
「わっ!志摩子さん、どうしたの?」
「それが・・・最近、乃梨子が冷たいの」
「(そういえば、最近の乃梨子ちゃん、ツンデレっぽかったなぁ・・・)
 大丈夫よ!私が乃梨子ちゃんに甘えられる、簡単テクニックを伝授してあげる!」
「テクニック?」
「あのね、―――――――――」


一つ戻る   一つ進む