「うぉおおおおおお!八海山おろしぃぃぃ!」
ドズゥゥゥン!!
ゲッター3の凶悪な投げ技で放り上げられ、凄まじい勢いで地面に叩きつけられた敵が粉みじんになる。
巨体とパワーをフルに使った必殺技が決まった瞬間だ。
「やったね、可南子さん」
「伊達に新潟で修行してませんわ」
「まだですわ、可南子さん!乃梨子さん!次が来ます」
機械化されたヴェロキラプターの様な敵が数をなして群がってくる。
「速い!チェンジよ!瞳子!」
ゲッター3の巨体では不利と見た乃梨子の声に、瞳子は瞬時に反応しスイッチを押した。
「オープン・ゲット!チェンジ、ゲッター2!!
ミラージュドリル!」
ぎゃおぉぉぉぉん!
一瞬にして変形し左手のドリルで敵を引き裂く。
「瞳子さん、まだ来ます!」
「分かってますわ。ツインドリルストォーーーム!」
すばっ!ずばばっ!ずばばばばばばばばばばっ!!
両手のドリルが巻き起こす風に敵が動きを止めるすきに突撃、超旋回する両手のドリルで無数の敵が肉片へと姿を変えていく。
『おのれゲッターロボ、全メカビースト発進させろ!』
『『はっ!皇帝閣下!』』
子狸顔の半分が機械に覆われた皇帝の命令に、双子の巨漢が応え、配下へと指示を飛ばす。
「乃梨子さん!要塞からメカビースト軍団が!」
半機械の恐竜軍団が要塞の各所から現れ、ゲッターの眼前に終結する。
数の上では圧倒的に不利な状況に乃梨子は不敵に北叟笑むと叫んだ。
「オープン・ゲット!チェンジ、ゲッター1!
一気に片付ける!摩訶般若波羅蜜多心経観自在菩薩行深・・・
一撃必殺!ストナーサーンシャァーーーーインッ!!!」
『うぉおおおおお!』
地上に現われた太陽の閃光に恐竜軍団諸共、要塞も包み込まれていく・・・・・・
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「きゃーーーーっか!却下ですわ!」
「菜々ちゃん、私達の出番は?」
「はい、ゲッターを着ぐるみでやる予定ですので、薔薇さま方はそちらを」
「えー、そんなの動けないよー」
「そんな着ぐるみ作れる部があったかしら?」
「あ、花寺の映画研究会の全面協力です。
乃梨子さま、瞳子さま、可南子さまも映像でのカットインということで」
「祐麒くんが敵の皇帝なの?」
「駄目ですか?」
「ダメ」
「ツインドリルストームって、瞳子の髪形を玩ぶなんて許せませんわ!」
「ま、可南子さんも協力してくれないと思う。つーか、何で私が般若心経を・・・」
「ということで・・・」
却下=5票 採用=1票
「第一、合ってないよー。ゲッターは1が紅、2が白、3が黄じゃないと変よ」
「祐巳さん詳しいのね」
「祐麒がいろいろビデオ借りてくるからねー」